日曜日の朝に、こんにちわ。
アメフトのいわゆる “殺人タックル問題”、ようやく監督が表に出てきましたが、遅きに失した感が否めませんね。 最高責任者がここまで雲隠れするのはいかがなものか。 局長です。
――― さて、最近は尋常じゃないほどアクセス等がガタ落ちする週末。
それなら遠慮なしに例の旅日記を押し通してしまおう。
“世界一美しい街” チェスキークロムロフから3時間ほどバスに揺られて、ようやくプラハの「Andel」という街に帰って来た俺は、その足で地下鉄に乗り換えて二駅ほど移動。
駅からも10分ほど歩いて、とあるビアホールにやって来た。
『ウ・フレクー』 という、1499年に創業したプラハ最古のビアホールだ。
1499年といえば、日本では室町時代で、11代将軍・義澄の時期。
「応仁の乱」の22年後で、いわゆる “戦国時代” に突入したばかりの時期だ。
つまり、今年で創業520年目ということなので、歴史が半端ない。
店内は間違っても有線のようなBGMが流れることはなく、アコーディオン爺さんによる生演奏。
前夜に行った 『ウ・カリハ』 でもそれが名物と言われているのに残念ながらいなかったので、ようやくチェコ本来のビアホール文化を味わえた感じだ。
このお店は、ビールに銘柄の選択など存在しない。
お店に併設された醸造所で作っている、創業当時から変わらないオリジナルの黒ビールのみで、400mlジョッキで「59コルナ」。
つまり300円弱。
飲み終えても「おかわり」を注文する必要などなく、ジョッキが空いていれば勝手に次のビールを置いていく、例えるなら岩手の “わんこそば” のようなシステムなのだ。
「もう飲めない・・・・」って場合は、ジョッキの上にコースターを乗せると「No Thank you」の意思表示となる。
そうこうしていると、オーダーした料理が一斉に届いた。
プラハ城の記事でも綴ったが、チェコ料理にはとにかくデフォルトでパンが付いてくる。
日本で例えると、すべての料理が「ライス付き」みたいなものだろうか。
しかし、「出されたものを残してはダメ」と幼少期から教え込まれてきた俺には、これが地獄の苦しみとなる。
左のお皿に乗っているのは「クネドリーキ」という白い蒸しパンで、TDSの “餃子ドッグ” の皮と同じ材料でできており、当然だが料理のタレをスポンジの如く吸い込む。
そのせいで、えらいボリューミーになり、俺の胃袋を圧迫してくる。
右のお皿はマッシュポテト系のメニューだったのだが、ほぼパンだ。
おかげで、黒ビールを死ぬほど味わいたいのに、パンばかりが胃袋の大部分を占領してしまい、本来望んでいたビアホールの醍醐味を楽しめなかった気がする。
単にパンを残せば良かったのだが・・・・
そして、「もうこれ以上は何も口に入らない・・・・」という状態になったので、お会計をしてお店を出ることに。
すると、『ドラゴンボール』 の “ナッパ” によく似た店員が、こう言ってきた。
チェコ人という人種は、相手がチェコ語を話せないと分かっていても、英単語をゆっくり話すなどの思いやりは一切見せず、お構いなしにチェコ語のままで早口にまくし立ててくる。
俺はチェコ語を話せないが、恐らく雰囲気とニュアンス的に、こんなことを言っていたはずだ。
レジのモニターを指さしながら、「ぼったくってるワケじゃないぞ!」的なことを必死に俺に伝えてくるのだが、それならせめて英語を使え。
ちなみに、“ナッパ” とは、ベジータの子分で地球にやって来たサイヤ人である。
別にチップを支払うことを拒んだことなど一度もないのだが、ひたすらチップの正当性を訴えられながら会計を済ませ、お店を後にした。
実は、これがチェコ最後の夜となったのだが、とにかくビールがコーラよりも安い、俺としては永住したくなるような国であった。
●公衆トイレがあまりない。
よそのホテルやお店は貸してくれない場合もある。
日本がいかにトイレ事情に親切な国かを痛感することになる。
●トイレはどこもチップ制。(≒5コルナ)
自分が飲食しているお店ですらトイレを使うにはチップは必要。
チップを受け取る “トイレの番人” なる人がトイレの前で構えている。
●カード社会だけど、やっぱり現金は必要。
「カード社会だから現金を持ち歩く必要がない」という情報もあったが、上述のとおりトイレ用のチッ プは用意しておかなくてはならない。
さらには、地下鉄の自動券売機もカードが使えない場合が多い。
●チップは勝手に上乗せされている。
カード決済時に、実費に対しあらかじめチップが上乗せされた金額で決済させられるので、別に渡す必要はない。
●クレジットカード決済の方法
カード決済の端末機で
① カードを差す
↓
② 言語選択(英語)
↓
③ PINコード入力(暗証番号のこと)
↓
④ 会計終了
ハンディ型の端末機が充実しているので、テーブル会計でもクレジットカードが使える。
●地下鉄・トラム・バスは共用チケットで時間制。
日本でいう 『スイカ』 みたいな感覚か、すべての交通機関は共通の切符。
しかし、日本では「区間」で金額が決まるが、EU圏内は「時間」で区切られる。
「90分間」、「1日」、「3日」など。
そのため、自動改札ではタイムカードのように入場時間を「打刻」する。
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1499年創業のビアホールに歴史的なクリックを。
アクセス等が半端なくガタ落ちする週末・・・・
【今日の一言】
あの反則は監督の指示があったのか、なかったのか。 前者なら当該選手は可哀想ですね。
ひょんなことから6度目の 『ダニエル・ウェリントン』 のモニターやってます。
コメント
これまでたくさんの美しい風景を見せていただき、
その度に羨ましいわ~、と思っていたのですが、
今日のビアホールはまた格別に羨ましかったです🍺
大きなジョッキ一杯で300円❤
しかも「おかわりください」と言わなくても、
わんこそばのごとく次のビールが来るなんて、
まるでビールの樽の中に放り込まれたような
幸せな気分です。
日本のレストランの、一杯600円はする、
しかも細~いグラスに次がれた、
あのビールはいったい何なのでしょう。
・・・はっ、あつく語ってしまった・・・。
でも、このビールの大敵はなんとパンだったんですね。
ビールって、ただでさえお腹がいっぱいになりがちなのに、
アテについてくるパンが山盛りだなんて。
それにしても、チップを説明するこの男性、
なかなか迫力がありました。
説明のくだりも面白かったです。
写真あり、マンガありでとても楽しく
読ませていただきました。
チェコに行く予定はないけど、参加になりました^ ^
アコーディオン爺さんなるものが存在するとか、
ビールのおかわりは言わないでも出てくるとか、
パンが必ずついてくるとか。
ビールのおかわりが勝手にってのは、ビール好き
には堪らないですね。
待つ間もなく出てくる^_^
まさか利用してるお店のトイレまでも、チップが
必要だとは…
知らないとびっくりしちゃいますね!
局長さん、チェコ語をニュアンスで理解しちゃう
って凄いですね〜〜
いかつい店員さんに、アレコレ言われたら
言われるがままに支払っちゃいます。
ビールが注文せずとも出てくるなんて素晴らしい!!!!
ぜひ日本でもその制度導入してほしいです!!!
本当にビール好きにはチェコはたまらない国ですね(>ω<)
全ての料理にパンが付くこと以外は…(笑)
それにしてもトイレにまでチップが必要とは…改めて日本の環境がどれだけのものか考えさせられますね。
ナッパの件笑っちゃいました(笑)
ガンダムは詳しくないですがドラゴンボールはよく見ていました!なんだか思い出して懐かしい気分にもなりました!弟達とよく見ていたなぁ…
今日も手のかかるマンガ付きでありがとうございます!!( *´︶`*)
日本の居酒屋とは全然違う雰囲気ですね。
異国情緒たっぷりのお店に一人で行けるってすごいです。
本場の黒ビールのお味はいかがでしたか?
日本のとはやっぱりどこか違いがあるのでしょうか?
チップの上乗せを説明しているレジのおじさん迫力ありそう。
チェコ語でまくし立てられたらせっかくの酔いが覚めちゃいそうですね。
マンガも読めて嬉しかったです。
まとめも勉強になりました。
便器が冷たそうで、停電の時ブログの記事を思い出してしまいました。
使うたびにお金がかかるってのも面倒ですね。
日本のトイレ事情って本当に素晴らしいんだなぁと思いました。