ウィーンの夜とオペラ座| 局長、世界を歩く

スポンサーリンク

木曜日の昼下がりに、こんにちは。
農林水産大臣の後任は小泉進次郎議員になりましたね。徳川吉宗ばりの「米将軍」ぶりを発揮してくれることを期待しましょう。局長です。

─── さて、少し空いてしまったが「途中でストップしたままのお話」シリーズを再開。

職場の「永年勤続20周年」なる表彰の賞品としてもらった旅行券を使っての『局長、世界を歩く』と称した、ヨーロッパはチェコのプラハと、オーストラリアのウィーンを巡る旅で、2018年4月7日にチェコへ入国し、4日目の 4月10日にはプラハからウィーンへ鉄道で移動した。

【前話のおさらい】

15時にホテルのチェックインを済ませたあとは、再び駅へ戻り、1日乗り放題チケットを使って電車を乗り継ぎウィーンの中心地へ移動。
とりあえずこの日は時刻も夕方に差し迫っていたので、チケットを購入するような有料の施設は避け、のんびりとウィーンの街を練り歩くだけにした。

3時間ほどウィーンの街をぶらぶらしたところで、時刻は19時。

この日のビールを楽しむべく、事前に調べておいた『Zwölf Apostelkellerツヴェルフ・アポステルケラー』というお店に入った。
650年以上の歴史を持つ地下ワイン居酒屋で、ウィーンの伝統的な雰囲気を楽しめるとのことで、観光客だけでなく地元民からも人気のあるレストランだという。
ちなみに、この時期のウィーンの日没は19:30頃なので、この時間帯はまだこんなに明るい。

スポンサーリンク
Zwölf Apostelkeller

ちょっとドキドキしながら地下の店舗へと向かう階段を下りていく。
いかんせん『地球の歩き方』に載っている僅かな情報が頼りなので、そりゃ不安も大きい。

すると店内が見えてきた。

Zwölf Apostelkeller

見るからにオシャンティー(オシャレ)な内装。
この建物自体は14世紀には存在しており、お店の場所も変わっていないとのことなのだが、650年前からこのクオリティのインテリアだったのだろうか。

その当時の日本はというと、南北朝時代である。

Zwölf Apostelkeller

南北朝時代とは室町時代の初期で、朝廷が吉野の南朝と京都の北朝に分かれしまい、天皇が2人存在していた特殊な時期だ。
やはりヨーロッパの文明は、一歩も二歩も先を進んでいたんだな。

Zwölf Apostelkeller

このお店は、オーストリア料理やワインを楽しむために地元の人も多く訪れる隠れた名店としての側面もあり、さらに食材も地元の業者から仕入れた高品質なものを使用しているとのことで、ウィーンの伝統的な味を堪能できるという。

スポンサーリンク

席に通されたところで、とりあえずビール。

Ottakringerオッタクリンガー」という、オーストリアのウィーンにあるビールブランド、つまり地ビールだ。
Ottakringer Breweryオッタクリンガー ブルワリー」は、1837年創業のウィーンで唯一残っている大規模な醸造所で、ウィーンの16区「Ottakring」にあり、このビールもウィーンの地元の人々にも親しまれており、スーパーやレストランなど、どこでも飲めるそうな。

とくに「Ottakringer Helles」というラガービールが人気で、アルコール度数は 5.2%。
すっきりとした味わいで、ウィーンの伝統的な料理とも相性抜群というが、個人的にはプラハで飲んだ黒ビールのほうが好みに合った。

Zwölf Apostelkeller

階段を下りてくる途中に見えた銅像は、俺の席から真正面にいた。
これが歴史上の偉人なのか、お店の創業者なのかは分からなかったが、きっと権威のある人だったのだろう、髭がすごいし。

Zwölf Apostelkeller

店内には、見るからに観光客という感じの人はおらず、とくにアジア人など俺一人のみ。
ということは、上述のとおり地元の人が多いのだろうか。

スポンサーリンク

写真こそ撮り損ねてしまったが ───

Zwölf Apostelkeller

「シュニッツェル(Wiener Schnitzel)」という、薄く伸ばした子牛肉または豚肉にパン粉をつけて揚げたウィーン名物のトンカツみたいなものと、ローストポークなんかをオーダー。
あとはハム。
プラハと同様やはりパンが惜しみなく付いてきたが、これまでの反省を生かし、あまり食べないように気を付けた。

Zwölf Apostelkeller

店内では、観光客向けのエンターテイメントなのか、バイオリンやアコーディオンの生演奏がされていて、頼んでもないのに各席の目の前に来て弾いてくれる。

すると、俺を見たソリストは ───

YOUは日本人だな?
それならコレを聴かせてやろう!

と言い出し、「荒城の月」を奏で始めた。
非情に嬉しいし、ありがたいのだが、さすがに古い。

Zwölf Apostelkeller

バイオリンだけに、さだまさしの「精霊流し」を弾き始めたらドッカンドッカンと来たところだが、「荒城の月」は専門外だった。
とはいえ、こういった日本人向けのサービスをしてくれるのは、バブル時代の日本人たちが海外でたくさんのお金を落としていった歴史の功績なのだろう。

ビールも十分に堪能し、お腹も落ち着いたところで、オーダーが止まっている俺の様子を店員が察知したらしく、「食後のコーヒーはいかがですか?」的なことを言ってきたので頼んでみた。
これが無料のサービスだったのか、お通しのように料金に加算されていたのかはよく分からないが、とりあえず本場の味を堪能してみることに。

苦かった。
エスプレッソか・・・・

スポンサーリンク

こうして、ウィーンの「味」を楽しんだところで、お店を出て再び歩き ───

シュテファン大聖堂

ほんの2時間前に写真を撮った「シュテファン大聖堂」の前に行ってみると、昼間とはまったく異なる表情を見せていた。
なんて荘厳な世界観なんだ。

そして、少しだけ右に視線を移すと ───

シュテファン大聖堂

愛する『マクドナルド』!
さすがは世界規模のファストフードチェーン。
街の外観規定か何かがあるのか、M字マーク以外にはお店のロゴは見当たらなかったが、シュテファン大聖堂と隣り合っていると、それだけで高級店にすら見えてしまう不思議。

そこから、行きに降り立ったシュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から、「Uバーン」という地下鉄に乗車して、ほんの1駅、乗車時間はたったの2分のカールスプラッツ駅(Karlsplatz)で下車して、階段を上り地上へ。

目の前に現れたこの建物は ───

ウィーン国立歌劇場

ウィーン国立歌劇場」、通称『オペラ座』。
1869年に開場したオーストリア最古のオペラ劇場で、世界的に有名な音楽の殿堂。
壮麗なネオ・ルネサンス様式の建物は歴史と芸術の象徴であり、こけら落とし公演はモーツァルトの楽曲『ドン・ジョヴァンニ』で幕を開けた。

ウィーン国立歌劇場

現在も一流のオペラやバレエが上演され、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地としても知られており、滞在中もいろいろな公演が組まれていたようだ。
ちなみに『オペラ座の怪人』はパリのオペラ座が舞台なので、こことは異なる場所である。

ランキングに参加しています

ウィーン初日の数時間で夜の街まで堪能した局長にクリックを

にほんブログ村
黒ビールがなかったのが残念だけど満足のクリックを。
人気ブログランキング
オペラ座の前でキメる似合わないオッサンにも二発目を。
今日の一言

今日は写真点数が多かった。キリが悪くて全部載せたら思いのほか長編になってしまった・・・

「熊猫犬日記」公式SNS

“非公式”なんて見たことないけど・・・・

公式Instagram

公式Facebook

コメント

  1. クッキー&ちゃちゃ より:

    なかなかの長編大作ですね!
    旅行記をこんなに面白可笑しく綴る局長さん天才ですね〜
    アジア人居なそうな場所ですねぇ。
    ツアーでは行かない場所なんですね、でも地球の歩き方に載ってるとは驚きです。
    バイオリン🎻を目の前で弾いてくれるだけでもテンション上がりますがチップが必要なのかとか焦ってしまいそうです💦

  2. つばめ11号 より:

    どこの街に行ってもテーマパークの中にいるようで、本当に素敵です。
    夜はまた違った雰囲気になるんですね。
    建物を見て歩くだけでも楽しそう。
    こんな雰囲気の中で聴く荒城の月は、また違った趣がありそうです。
    でも、一人で地下に降りていく勇気が私にはありません。
    例えガイドブックに載っていても。
    この記憶力といい行動力といい、局長さんってホントすごいですね。

タイトルとURLをコピーしました