マンツーマン・トイプードル 【長編】

週の真ん中に、こんにちわ。

昨日はどのニュースも情報番組も浅田真央ちゃんの引退報道一色でしたね。 彼女のブログの引退表明記事の全文を何度耳にしたか分からないくらいです。 局長です。

――― さて、休みゝ長々と綴っていたレポートもようやく最終章。

去る3月12日にドッグラン 『チビクロハウス』 に行った日のレポートである。

真熊のドッグラン・ライフといえば、忘れてはならない “お約束” がある。
賢明な読者のアナタならすでにピンと来ているであろう。

そう、“真熊のニオイ・トレイン” 。

人間には分からない、真熊が尻から発するニオイに他の犬が吸い寄せられて、電車の如く連結する謎の現象である。

それはやはり、この日も終盤になって起きた。

午後になってから、やたらとトイプードルが大挙して訪れてるようになっていたのだが、その中の数匹が真熊のニオイに食い付いてきた。

中でも、この子はすごかった。
恐らく、過去最高の食い付きっぷりだと思う。

「一度食い付いたら雷が鳴るまで放さない」と言われるスッポンですら、ここまで食い付かないであろうレベルだった。

行き交う人には片っ端から挨拶する真熊。
相変わらず “社交性の塊（かたまり）” の異名を欲しいがままにしている。

････が、その後ろにはピッタリと張り付くトイプードル。

さすがに気に障るのか、真熊がキレる。

確かに人間に例えるなら、仕事中にずっと尻に顔を密着させてくるヤツがいたら、気になって仕事も手に付かなくなるだろう。

それでも、執拗なマンツーマン・ディフェンスはつづく。
よその飼い主さんに挨拶して回るときも、付かず離れず追尾。

親子で遊びに来ているファミリーの元へ、背中をかいてもらいに “車庫入れ” しても、その真正面に構えて待ちつづける。

次は誰と遊んでもらおうか物色していても、アメリカ大統領に張り付くシークレット・サービスの如く、真熊から離れない。

クリント・イーストウッド主演の映画 『シークレット・サービス』 を思い起こさせる。

そこへ、オーナーさんが通り掛かる。

遊んでもらおうと立ち上がる真熊と、それをいいことに、ここぞとばかりにニオイを嗅ぎまくるトイプードル。

構ってくれそうな人を探り当てては、背中をかいてもらおうと愛想を振りまく真熊。

そんなときも、背後にはピタリと付いて回るトイプードルの姿が。
もはや、車の「牽引」レベルだ。

どこに行ってもマンマーク。

『きかんしゃトーマス』 と客車の如く、完全にセット状態となっている。

ダメ犬の “タロ” がいつの間にか避難していたキャリーバッグの元へ立ち寄ってみるも、やはり尻にはトイプードルを連結。

一体、我が家の真熊から、どんな魅力的なニオイが発せられているというのだ。
あるいは、俺の嗅覚が10年という歳月の中で麻痺しているだけなのか。

そんなこんなで、チビクロハウスでの楽しい時間は終わりを迎えようとしていた。

このままでは、そのトイプードルの印象が悪くなってしまいそうなので、真熊との素敵なツーショットも載せておかねば。

何度か顔を合わせれば、きっといい友達になれそうなキャラクターだった。

ランキングに参加しています。 更新の励みに一日２ポチお願いします ―――

マンマークに遭いつづけた真熊に労いのクリックを。

『スラムダンク』 の一之倉（山王工業高）レベルだった。

【今日の一言】

これからは本田真凛の時代になるんですかね。 真央ちゃんみたいに華のある選手ですし。