土曜日の朝に、こんにちわ。
サッカーW杯の日本代表の一次発表がありましたね。 サッカーの知識は一般レベルゆえ、今回の選出が妥当なのかは分かりませんが頑張ってほしいです。 局長です。
――― さて、GW終了後は、土日限定のコンテンツとなっていたあのレポート。
そう、4月7日(土)から “ぷらっと” 行ってきたチェコ共和国への旅日記。
入国3日目、観光2日目にあたる10日(月)は、9:00発の長距離バスに揺られること3時間、南ボヘミア州にある “世界一美しい街” と称される 『チェスキークロムロフ』 へと行ってきた。
前回までのお話 >>> 2018.05.13 『騙し絵 ~ チェスキークルムロフ・中編』
チェスキークロムロフ城から、少し身を乗り出して展望塔の方角を撮った写真がこれ。
“ヴルタヴァ川” が流れ、その両岸に古い家並み、奥には背の高い教会と、小高い丘。
絵本に出てくるような世界がそこには広がっていた。
「そういえば、あの塔に登ってないな・・・・」と思い立ち、急ぎ城を出て展望塔に向かう。
この塔だけは有料とのことなので、100コルナ(≒500円)を支払ってチケットを購入。
幅が狭い上にえらく勾配が急な階段を登っていくも、逆に降りてくる人と行き違うにも苦労する。
まだ「塔」とは呼べない、筒状になっていない階では、屋根の裏側が拝めた。
日本家屋のように、板を張った上から瓦を置くのではなく、建築用語で「母屋」(もや)と呼ばれる骨組みの部分にそのまま乗せていくらしい。
防水シートも敷かれていないし、雨漏りしてしまいそうだ。
その後もひたすら登りつづけると、次第に景色が高くなってくる。
いつの間にか、お城も見下ろす高さだ。
ちなみに、一枚目の写真を撮った場所は、ここ(○印)。
ようやく筒状になった部分に到達。
丸い窓からも外を眺めてみたりする。
『世界名作劇場』なんかで、よく意地悪な主人に可哀想な主人公が閉じ込められたりするタイプのお部屋じゃないだろうか。
登り階段を進むたびに高くなっていく視界。
改めて、ヨーロッパに来ている感がヒシヒシと伝わってくる風景が広がる。
欧米の人たちが京都の街並みを見たときのような感動と同じなのだろうか、この気持ちは。
この写真をそのまま絵葉書にしたいくらいだ。
そして、ついに最上部の展望台部分に到着。
行きに渡ってきたヴルタヴァ川に架かる橋も、これくらい見下ろす高さだ。
位置的には、ここ(○印)にいる。
当然だが、チェスキークロムロフで一番高い場所だ。
この塔は13世紀に建てられたものだというから、その建築技術には驚きだ。
当時の日本といえば鎌倉時代なので、鶴岡八幡宮などが建立された頃だ。
そう考えると、日本の建築技術も引けを取らず、なかなか高度だな・・・・
「すげぇ高~い♪」
なんて思いながら、ノリノリでこの写真を撮ったのだが・・・・・
よくよく考えてみると「ランドマークタワー」とか「東京スカイツリー」とか、もっと遥かに高い場所からの景色をこれまで見てきたのだから、さほど驚くべき高さでもなかった。
チェスキークロムロフ城のもっとも奥にある「城の庭園」にも行ってみた。
何を表現したいのか、芝生の庭を生垣で囲っているのだが、その生垣がとにかく直角に刈り込まれているのだ。
まっすぐ刈り込む技術を見せつけたいのか、とにかくエッジが効いていた。
日本の庭師とは、ちょっと芸術感が違っているのだろう。
こうして、展望塔から「騙し絵」まで、城をすべからく堪能した俺は、再びヴルタヴァ川を渡って街の入口側にある広場へ向かうことに。
ヴルタヴァ川沿いには、“モルダウの流れ” を眺めながら食事ができるお店が並んでいた。
“モルダウ好きな日本人” として、俺も経験してみたかったのだが、いかんせん予定をギチギチに入れてしまっていたため叶わなかった。
ヴルタヴァ川はこちら側が上流なのだろうか。
川幅も狭く、流れも穏やかで、京都に例えるなら鴨川を眺めながら食事ができる “納涼床” が立ち並ぶ「三条大橋」界隈のようなイメージか。
そして、最後にやって来たのが、ここ。
街の入口エリアに位置する、地味だが由緒ある施設。
チェスキークロムロフの街において、お城の次に名所と言われる “聖ヴィート教会”。
プラハ城にも “聖ヴィート大聖堂” という荘厳な教会があったが、別物である。
さっそく入ってみるも、人っ子一人いなかった。
わりと目立たない場所にあったので、他の観光客たちはスルーしてしまったのか、はたまた入館してはいけないと思ってしまったのか。
ちなみに、場所的にはここ(○印)である。
主祭壇に描かれているのは、この教会の守護聖人である聖ヴィートと、聖母マリアらしい。
1407年に建設がスタートし、1439年に竣工とのこと。
日本でいうと室町幕府4代将軍「義持」の時代から、6代将軍「義教」の時代まで年月を要したことになるので、そりゃ大変な建築物だ。
聖ヴィート教会を後にした俺は、そのまま来た道を引き返してバス停に向かっていた。
17:00発のバスのチケットを押さえていたのだ。
到着時に眺めた同じ景色も、少し陽が落ちて心なしか寂しい雰囲気を漂わせていた。
12時前に到着して、滞在および観光時間5時間弱。
片道3時間も要する場所だけに、弾丸ツアーのようになってしまったが、人気スポットゆえにバスの当日券は買うのが困難らしく、このスケジュールしか組めなかったのだ。
“世界一美しい街” と銘打たれた、確かに美しい街。
しかし、すべての建物が何かしらのお店になっており、実のところ “壮大なお土産屋のテーマパーク” といった印象を受けてしまった俺。
この16世紀の風景そのまま街に、普通に住んでいる人は恐らくいない。
すべての住民が、観光業に従事した生活なのだろう。
少しだけ腑に落ちない疑問を感じながら、“ピカチュウ” を模したような 『STUDENT AGENCY』 のバスに再び乗り込み帰路に就いた。
行きの反省を踏まえ、きっちりトイレも済ませておいたので、帰りは機内サービスのようなドリンクサービスもお願いして、熱々の紅茶を飲みながら、且つ言葉も分からないモニターを見ながらバスに揺られた。
“チェコに来たら絶対に行っておくべきスポット” としてお約束のチェスキークロムロフ。
「古き良きヨーロッパに来たぞ!」と心の底から思わせてくれる絵本のような世界は、それでも俺にたくさんの感動と喜びを与えてくれた。
これからチェコに行く予定がある人は、移動時間は長いけど是非とも行ってみては。
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【今日の一言】
サッカー通の人には中島の落選とか物申したい件は多々あるんでしょうね。 ハリルも怒ってるし。
ひょんなことから6度目の 『ダニエル・ウェリントン』 のモニターやってます。
コメント
何処をとっても絵葉書のような街ですね。
お城から撮った河の流れる街も、
塔を見上げる風景も、塔から見下ろす街も、
本当に綺麗です。
聖ヴィート教会も素晴らしいですね。
こんなに美しい教会なのに誰もいないなんて、
なんて贅沢な観光なのでしょう。
ヨーロッパの街では、それほど教会があって
当たり前なんですね。
わたくしもいつかチェコに行くことがあったら、
是非チェスキークルムロフを訪れたいです。
たくさん、歩きましたね!
高いところから街を一望すると
ますますヨーロッパ感が出てます。
庭園が面白いです。
几帳面なのでしょうか^ ^
川沿いでの食事が出来なかったのは残念でしたね。
ビールも進みそうなのに。
古きよきヨーロッパの街並みが今週末も見られて嬉しいです^^
教会もとても美しい…入った途端に流れる空気が一瞬にして変わりそうです!
そして相変わらずの局長さんの知識量!(笑)
日本史と比較しながら解説は毎度毎度すごいです!!
残念ながら私は歴史が得意ではないのであまりピンと来ていませんが…建物が凄いことはわかります(笑)
続編楽しみにしています( *´︶`*)
私も その高い所上ってみたかったです!!
今度はウィーンですね
局長さん独特の解釈(;^_^A と説明楽しみです
充実した5時間を過ごせましたね。
美しい街の正体が、実はテーマパークのようだったという発見も
行ってみなければ分からないことですし
それはそれで楽しい経験になったのではないでしょうか。
もっともヨーロッパっらしい風景を堪能できたのはよかったですね。
私もいくか行くことがあったら、この街を訪れることにします。
そのときは、このブログで事前勉強していって、
現地で局長さんの書いてることをなぞってみようと思います。