孤独な朝焼けの疾走 ～山形遠征記

新しい週に、こんにちわ。
仲本工事さんの奥さんは事実婚だったんですね。急に報道の表現が「内縁の妻」となったから混乱しましたが、そうだったんですね。ドリフ世代ど真ん中の局長です。

─── さて、少し前に突然の「臨時休載」とした日のお話。

ジョン･レノンの誕生日だった10月9日(日)。

夜中の３時過ぎにオレンジ色の愛車で自宅を出た俺は、高速道路を乗り継ぎ、朝焼けのハイウェイ、東北道を一路「北」へと疾走していた。

【この日は「臨時休載」としていた】

序盤のBGMは当然「家入レオ」で、車だけでなく俺のエンジンも全開にしていく。

とはいえ後部座席で嫁女房と小倅こせがれが寝ているので、ご機嫌なナンバーとはいえ、あまり大音量でかき鳴らすわけにもいかず静かにノッていた。

途中、“味変”のような感覚で「Ｂ’ｚ」を挟んでみる。

最近の曲ではなく、学生時代にテープが擦り切れるほど聴いた「LADY NAVIGATION」や「愛のままにわがままに～～」、「LOVE PHANTOM」といった前期の曲を中心に。

だが、「BAD COMMUNICATION」を聴くと、自然とアクセルを踏み込んでスピードが上がってしまうので要注意だ。

短パンに赤チェックのシャツ姿で運転したくなるような衝動を覚えながら、眠気も一気に吹き飛び、グースカいびきをかきながら熟睡している後部座席の二人をよそに、俺の交感神経は研ぎ澄まされていくのだった。

助手席のポメラニアン真熊まぐまに至っては、車が走り出して20秒で眠りの世界に落ちていた。
耳があまり聴こえなくなってしまったので、「ultra soulウルトラソウル」が流れてもまさかの無反応だった。

４時間ほど走りつづけたところで、サービスエリアに寄って休憩。

小倅も完全固定のチャイルドシートから解き放って、三列目のシートをフラットにして敷いたマットの上で体を伸ばして寝させてあげようと思ったのだが ───

まさかの覚醒････

「ベッドで寝たのに起きたら車の中にいた」という事態に驚き、興奮気味になってしまった。
お寿司のパジャマに腹巻という、バカボンのパパみたいなスタイルだが。

そういえば、この日は何かのイベントでもあったのか ───

サービスエリアには“イタ車”が多く停まっていた。
俺には縁のない世界だが、車の加工にはお金が掛かっていそうだった。

それはさておき、我々が何ゆえ北へ向かって疾走しているのか ───

決して“夜逃げ”とかではない。
昨年11月に死去した義父の納骨のために、菩提寺のある山形県は鶴岡市へと向かっていたのだ。

ちなみに、新幹線ではなく車での移動としたのは ───

グズッたり奇声を発する可能性が高い小倅を新幹線に乗せるのはリスキーなのと、年老いた真熊を長時間キャリーバッグに入れておくのは心配だったのとで、俺の疲労は大きいだろうが車での長距離移動しかない ── という選択肢となったのだった。

つづく････