花金ですぜ、こんにちわ。
実は、昨日付けで鼻水が出始めました。 目のかゆみは始まっていたのですが、ついに今年の鼻水がここで解禁。 こんなに寒いのにスギ花粉は健在なんて。 異常ですね。 局長です。
――― というわけで、一昨日から始まった新シリーズのつづきを本日も。
畳をすべて外したところで、床の間側の壁への養生を念入りに施す。
この養生用のビニールも、すべて「つのだ☆ひろ似の大工」 “こんこん” 個人持ちの備品であるというのに、実に抜かりない仕事だ。
ひとまず庭に出した畳6枚。
こうして見ると、井草の緑色は消え失せ完全なカーキ色に。
そして、あちこちに汚いシミが目立つ。
高校の格技場の畳ですら、もっとキレイだった気がする・・・・
さて、ここで畳に関する豆知識を ―――
畳のサイズには、「江戸間」、「本間」、「中京間」など様々な規格があるのだが、厚みは総じて「55㎜」か「60㎜」の2種類に分かれる。
対して、フローリング材の厚みは、概ね「12㎜」か「15㎜」という2種類であるため、畳の厚さとの差分を木工造作で埋めなければならないのだ。
ちなみに、我が家の畳は寸法の精度が出ていなかったのか、計ったら「63㎜」であった。
長く使い過ぎて膨張でもしたのだろうか。
とにかく、「63㎜」との差分を埋めるように、上のイラストの如く「36㎜」の根太(ねだ)と、「12㎜」の下地合板を用意していた。
しかし、やはり本来の規格である「60㎜」に合わせるべきだったらしい。
「これじゃ床板(とこいた)よりフローリング材のほうが高くなっちゃいますよ」 というプロフェッショナルな指摘のもと、俺が用意した36㎜根太を3㎜ほど削り始める “つのだ” プロ。
図らずも余計な仕事を増やしてしまったらしい俺。
根太を削って「33㎜」にしたところで、仮組みしていく。
○印の箇所が床板(とこいた)だが、俺が用意した状態のまま組んでいくと、この高さよりもフローリング面のほうが高い位置になってしまうらしいのだ。
手際よく根太を等間隔に配置して、インパクトドライバーでネジ止め。
ちなみに、フローリング材は、写真に向かって「縦」に配置する予定のため、根太は横組みに。
同じ方向に配置すると、強度が落ちるので、クロスになるように組むのが基本らしい。
決して目分量で根太を配置したわけでなく、採寸して墨出しという基準線も入れた上で配置しているプロの大工つのだプロ。
木材の継ぎ目は、密着させないのが基本。
これは、湿度により木材が収縮したり膨張したりするときの「逃げ」として、クリアランスを設けておくためであり、逆にこれがないと「突き上げ」といった盛り上がりが生じてしまったりするのだ。
こちらは、これでもかというほどに破かれた上に、さらには激臭を発するくらいに “スプレー” を浴びた障子。
下側にあるシミがまさにオシッコである。
このスプレー攻撃、まさかの二次被害をもたらしていた。
障子を通り抜けた尿は、窓を伝ってサッシへ侵入していたらしく、染み込んでサビやらカビまでを呼び込んでいたのだ。
これが強烈な臭いを発していた。
やむを得ず俺は、つのだを手伝うこともできずに、窓ガラスも網戸も外してひたすらサッシを掃除して、同時に外した窓ガラスたちの底面や戸車などを洗いつづけていた。
その間もつのだはいいペースで仕事を進める。
根太が組み終わったところで、今度は下地合板を張っていく。
これは、インパクトドライバーではなく、エアタッカーというコンプレッサーからの空気圧で打ち込む専用の釘を使用するのだ。
「カツン! カツン!」というけたたましい音に、真熊も不安そうな顔をして “キャットスルー” から和室の様子を覗き込んでくる。
ここで、またもつのだプロが、プロフェッショナルの知識をいかんなく発揮する。
一列目の下地合板を張り終えると、おもむろに二列目用の合板を半分くらいのサイズに切り落としてしまったのだ。
ちなみに、俺は下図の左側の配置となるように計算して材料を用意していた。
しかし、この置き方だと、○印の “継ぎ目” となる箇所だけ強度が弱くなり、加重が掛かったときに沈んだりする恐れがあるとのこと。
そこで、継ぎ目になる箇所を分散させるほうが強度的には安心できるというのだ。
「メリージェーン」を唄い出しそうなゴツイ顔のくせいに、ちょいちょいプロフェッショナル過ぎる知識や技術を放り込んでくるつのだプロ。
やはり18年間という経験値は伊達じゃない。
一方で、工事の様子を定期的にチェックしていた真熊も、ここへ来て何やら少し様子がおかしいことに気付き始めたらしい。
幼少期から「母なる大地」の如く自分を受け止めてくれていた “聖なる地表” である畳の姿が、どこにも見えなくなっていることに。
ちゃんとお別れをさせてあげられなかったことを申し訳なく思うが、昨日の記事の二枚目の写真こそが、真熊と畳の最後のツーショットだったのだ。
すまんな、真熊よ。 ワケはいずれ話すから・・・・
大好きな畳が撤去されていく様子を心配そうな顔で見つめる真熊に ―――
「アディオス畳!」 みたいなノリで哀れみのクリックを。
あっという間に下地を張り終えてしまう “つのだ” にも。
【今日の一言】
今週は寒暖の差が激しかったですね。 それなのに花粉症が本格化するなんて・・・・
コメント
劇的ビフォーアフター的なリフォームですね!
まぐちゃん用に、一畳ほど小上がりもできるのかしらなど勝手に想像してみたり😊
完成が楽しみです( ´ ▽ ` )ノ
すごい、凄い!
とりあえず写真で、想像。
2枚目のイラストで、感心中です。
文章追加をたのしみにまたきます。ポチポチ。
ビバ!つのだリフォーム!
マグちゃんは危ないから立ち入り禁止かなぁ?って思ってましたが、いい見学場所がありましたね(o^^o)
マグ氏の壁から生えてる姿が可愛いです(*´艸`)フフ♪
つのださん……ぃゃ、こんこんさん
お仕事早いですねぇ~✴
私も職人の端くれですが、腕のある仕事師はかっこいいです!
彼女さん、
また惚れ直しちゃうのかなぁ( *´艸`)キャッ💕
にゃんこ用の通り穴から覗く、まぐちゃん、
面白い〜〜そこからでもカメラ目線なのが、
可愛い〜〜笑
こんこんさん、すごいです。
頼もしい〜〜
素人じゃ、こーはいかないですよね。
また、きますのポチ^_^
すごい~(*≧∀≦*)
つのださん、凄いですよ。
凝り性の局長さんのイメージ通りに仕上がるんですね~。
この後も楽しみにしてます♪
局長のどんな解説が入るのか楽しみです。
ニャンコ用の窓から覗くまぐちゃんが
あんまり可愛いので、待ちきれずのコメです( ´ ▽ ` )ノ
まぐちゃん用に畳をひとつ用意して欲しくなりました。
また来ます!
小窓から覗く マグちゃん可愛い〜 ♪
大好きな畳が無くなって 不安なんやね。
こんこんさん、さすが職人 !
プロはスゴイですね。
どうなるか楽しみです〜 (*^_^*)
またあとで来ます!
すごい!すごすぎます!!!
さすが職人技 お見事です♪v(*’-^*)^☆
小窓から顔を出すマグちゃんもなんて見事に板と一体化してるんでしょうか?
まるでテレビでしか見たことのない壁に飾られてる鹿とかの飾り物のよーに(゜_゜)
小熊がいたずらに顔を覗かせてるよーな。
超ラブリー(*^▽^)/★*☆♪
でも、大好きだった畳がなくなることにいつ気づくのかな゜゜(´O`)°゜
どんなことになっても、頑張れマグちゃん!!!!
コンコンさん、ファイトです。
ここで頑張って局長さんに恩?をすべてチャラにしてもらっちゃいましょうd(^-^)
キャットスルーから覗くまぐちゃん、可愛い~~~[絵文字:v-238]
萌え~~~[絵文字:v-351]
そして、こんこんさん! カッコいいーーー!!!
つのださん、いやっ、こんこんさんお仕事早いですね~。腰バッグ萌え(*´∇`*)
小窓から顔を出して心配そうに見ているマグちゃん。すごく可愛いけど、何となく状況を悟って目がうるうるしているように見えるのは気のせいでしょうか…( ノД`)…
アディオス…畳…
昨日付けで鼻水が出始めました、が、
何度見てもツボ( ̄▽ ̄)
つのだリフォーム
凄いです。出来上がりが楽しみです。
ニャンコのおしっこってそんなに、凄い匂い
なんですね。犬飼いには分からない匂いです
^_^
とても勉強になりました。
継ぎ目のところとか、板の置き方とか。
18年以上仕事している自分が
果たしてどこまでプロになっているだろうかと
反省した次第です。
マグちゃんは相変わらず可愛いですね。
通路からのぞく不安そうな目がたまりません。
今夜は前の職場の送別会にOG枠で参加してきました。
本当に久しぶりだったのですが、とても楽しかったです。