土曜日の昼下がりに、こんにちは。
早いもので始まったばかりの2026年がもう1ヶ月経過ですよ。明日からは我が家にとって忌まわしい記憶ばかりの2月です。なんという時間の早さなのでしょう。局長です。
─── さて、すっかり空いてしまったが、地味に反響のある例のレポートを再開。

そう、2018年から再開した「第二次・家づくり計画」新シリーズの続編。
工法を「重量鉄骨造」に方向転換し、静岡県が本社ながら横浜支店がある某住宅メーカーとの間で2021年10月からプランニングを開始したお話。

同年12月に静岡の本社へ出向いて行った社長との直接交渉により、「“杭”込みで3,600万円」という金額提示を受けるが、仕様がまったく見えないため、年が明けた2022年2月25日に関係者でWEB会議を開催。
断熱工法には納得しきれない部分もあったが、「ここが妥協点かな」と腹を決め、いよいよ次回は正式契約というところまでたどり着いた。

WEB会議が終わって数日後、次回の正式契約手続きの日程連絡を待っている間、2月中旬に「3月末で退職する」という驚きのカミングアウトをしてきた営業担当が、有給消化に入ると言っていたはずなのに、建て替え工事中の“仮住まい”探しについていろいろと連絡を取ってきていた。

これを最後の仕事にしようとしてくれているのかな。
なんのかんの責任感が強いな。
── なんて感心していたのだが、後になって分かったのは、退職後は奥さんが経営している仕事を夫婦で営む予定らしく、その事業の一つに不動産賃貸業があるということ。

つまり、物件を紹介して、あわよくば契約に持ち込み仲介手数料をせしめようという魂胆だった。
いろいろ胡散臭い人物だったが、最後の最後まで俺を困惑させてくれた。
実は、この後もいろいろ衝撃の事実が発覚していくのだが、それはまた後日改めて。

その後、正式契約の日程について音沙汰がないなと思っていると、3月7日になって営業窓口を兼務することになった設計担当からようやく連絡が入った。
ちなみに彼は横浜支店長でもある。
だが、それは契約手続きの件ではなく、またも新たな問題の投下だった。

実は、昨今の資材高騰があまりにも激しく、先日の金額ではどうにも納まらなくなってしまいまして・・・・
どうしても増額をさせていただきたく・・・・

資材高騰は、ロシアによるウクライナ侵攻が原因でエネルギー価格が急騰したことが記憶に新しいが、実際にはその2年前の「コロナ禍」から始まっていた。
- 2020年1月~中国のロックダウン
製鉄所・工場が停止し、鉄鋼や部材の供給が激減。
世界中で「中国からの部材が来ない」という状態に。 - 2020年春~世界的なロックダウン
各国で工場停止による生産量の激減。
船便も減少。コンテナが港に滞留し、世界的なコンテナ不足に。 - 巣ごもり需要で物流がパンク
欧米で家具・家電・DIY需要が爆増。
中国からの輸出急増でコンテナが偏在し、輸送費が数倍に高騰。 - 2021年世界的な需要急増で資材争奪戦
中国の製鉄業が再稼働するも、世界中が一斉に鉄鋼を求めたため鉄鋼価格が急騰 → “鉄鋼バブル”
半導体不足が深刻化し、自動車・家電の生産が滞る。 - 木材価格の高騰 “ウッドショック”
米国の住宅需要爆増が日本にも影響し、建築資材が不足。
- 2022年3月~ロシアのウクライナ侵攻で“第二波”の高騰
欧米による経済制裁でエネルギー価格が急騰。
ここで資材高騰・物価高騰に一気に拍車がかかる。

この2022年3月7日現在では、まだロシアによるウクライナ侵攻は始まっていなかったのだが、上述のとおりコロナ禍とそのリバウンドによる「鉄鋼バブル」や建築資材の不足・急騰はすでに始まっており、俺の職場でも段階的な値上げをしているほどだった。
そのため、彼らの訴えも十分に理解ができたので、「そんなこと知るか!」とも言えず。


まぁ事情は分かるので、一旦希望額をお伝えください。
その上で判断させてください。
こう言うしかなかった。
鉄骨住宅なので当然のことながら「鉄鋼バブル」は直撃する。
仮に木造だったとしても「ウッドショック」に直面するので、どうやっても逃れることができない問題だった。
そして、翌3月8日 ───

窓口である設計担当から「見積り修正の説明を改めてWEB会議で実施したい」という連絡があり、善は急げとばかりに翌9日に行いたいと言う。
さらに、「その前に修正金額だけ先行してお送りしておきます」と言い、別途メールで修正版の見積書を送付してきた。
だが、その見積書ファイルを開いた瞬間、俺も嫁女房もひっくり返った。

3,600万円(税抜き)だったところが、資材高騰による追加金額はなんと “570万円(税抜き)”・・・・
そうなると、合計金額は税込みだと神をも恐れぬ 4,587万円。
「100万円くらいの増額。行っても200万円」と予想していたこともあり、二度見・三度見としてみたのだが、何度確認しても掟破りの 570万円・・・・
ただでさえ、3,600万円でさえかなりの背伸びをしていたというのに ───

すぐ手の届くところまで来ていた重量鉄骨造の家が、砂のように崩れ去っていく姿が見えた。
マウスピースを口にしていたら、血しぶきと共に吹き飛んでいただろう。
『あしたのジョー』のダウンシーンの如く、ストップモーションで膝から崩れ落ちたのだった。
あとは契約だけというタイミングでまさかの事態に。どうにも上手く進まない家づくり計画…





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