「選び取り」の儀式｜小倅の誕生祝い～実家編【Vol.2】

ＧＷ明けの朝に、こんにちわ。
10連休が終わってしまいました。あっという間でした。次の大型連休はお盆休み。つまり、あと３ヶ月も先です。今からもう待ち遠しいです。局長です。

─── さて、少し間が空いてしまったが、「一升餅」レポートの続編を。

小倅こせがれの一歳の誕生日を、嫁女房の実家でもお祝いしてくれるということで訪ねてみたところ、到着するや否や小倅が“1.8kg”もの丸餅を背中に担がされることに。

「一升餅」なる儀式をさせられたのだった。

無事に担いだまま起き上がることができたところで、風呂敷を解いてみると ───

一枚目の写真のとおり、オーダーで作ってくれるらしい小倅の写真入りの大袋が現れ、その中にこのような小袋が10袋ほど入っていた。

「一升餅」は、一升の丸餅を担いで終わりなのではなく、今度はこの10袋の小袋の中から一つを選ばせる「選び取り」という、将来を占う儀式までがセットなのだという。

実際に職種を想起させる道具などのアイテムを並べるやり方もあるらしいが、今回小倅に用意されたのは、“一升分の餅米を10袋に分けた小袋それぞれに職種が記されている” ─── というもの。

その「職種」とは、以下のとおり ───

1. パティシエ・食べ物に困らない
2. 医者・看護師
3. 画家・芸術家
4. ビジネスマン・会社員
5. 幸せな家庭
6. アスリート
7. 美容師・スタイリスト
8. 建築家・インテリアデザイナー
9. 経営者・お金に困らない
10. 音楽家・ミュージシャン

これらの小袋をランダムに並べた上で小倅を放つと、“高速ハイハイ”で一直線に進み ───

おもむろに、そして迷いなく、水色の小袋をゲットした。
しかも、まるで最初から狙いを定めていたかのような潔さだった。

果たして、水色の小袋に書かれている職業とは ───

「ビジネスマン・会社員」

無難！
無難すぎるチョイス････

まだまだ「可能性は無限大∞」である一歳児が、迷いなく選ぶ職業がサラリーマン？

そんなワケはないと思い、並びをシャッフルした上でもう１セット試してみると ───

再び一目散に小袋群の元へと高速ハイハイでばく進しては、なんの躊躇も見せずに小袋を一つだけ手に取る。

まさかの再び水色の小袋。

つまり、「ビジネスマン・会社員」････

なぜだ！
何ゆえそこまで“安定”を求めるんだ！

それなら、「次に選ぶとしたら何か」を確認してみようということに。

残った９袋を並べ直し、再度小倅に選ばせることにしてみた。
ひょっとしたら、サラリーマンになりたいのではなく、単に水色が好きなだけかもしれない。

場合によっては、次に選ぶものを「占いの結果」として記録しようとも考えた。

このスリリングな状況を知ってか知らずか、なぜかポメラニアン真熊は楽しそうだった。
そういえば、真熊が笑う顔を久しぶりに見た気がする････

すると、テンションも低めに、あまり乗り気じゃない様子で小袋を一つ手にする小倅。

だが、すぐに脇に放ほうっては、再び最初にゲットした水色の「サラリーマン」を手にする。

やはり“二番目”にチョイスした小袋など、小倅にとってはあくまで二番煎じに過ぎないらしい。
男の子だから青系の色が好きなだけだと信じたいところだが････

参考までに、放ってしまった二番目のチョイスを確認してみると ───

「経営者・お金に困らない」

やっぱり企業関係のチョイスだった。
しかも“経営者”という、企業内のヒエラルキーで言えば頂点に位置する職種だというのに、それを放るということは、まさか「生涯現場」みたいな職人気質なのだろうか、小倅は。

「下手な挑戦などせずに堅実な人生を歩みたい････」という“現代っ子”の典型のようなDNAが、知らない間に形成されてしまっていたのだろうか。

とても複雑な思いだけが残る儀式になってしまったのだった。