土曜日の昼下がりに、こんにちわ。
局長です。
ご心配をお掛けしました。
おかげさまで痛みのピークは越えたようです。
いやはや地獄を見ました。
今回患った“尿管結石”(尿路結石)は、「三大激痛」「三代疼痛」などと呼ばれ、激痛を伴うことで有名なようですが、本当にそのものでした。
経験者の方は共感いただけると思いますが、49年間の人生で最大の痛みです。
バイクで交通事故に遭ったときよりも辛かったです。
─── では、まったく必要ないとは思いますが、その地獄の三日間の報告を。
※写真と文章は合致していません。あくまでイメージです。
6月22日(水)のお昼過ぎ。
この日は幸いにも在宅勤務で自宅にいたのだが、突然の腹痛に襲われてトイレに駆け込んだものの、便が出る気配もなく、すぐに「お腹を下した痛みじゃないな」と分かった。
へその左側がとくに痛かったので、ひょっとしたら腹斜筋を吊ったのかと思い、その部分を伸ばしたりしてみるも改善せず。
すぐに体を起こしているのも辛くなり、腰を折り曲げて痛みに耐えていると、今度は吐き気をもよおし、「おぇっ」とえずきはするも何も吐けず。
トイレから出て小倅専用部屋のベッドに倒れ込み、そこからはのたうち回るのみ。
体を伸ばすと余計に痛いので、膝を曲げてうつ伏せで、あとは「痛い痛い」「いたたたた」という声しか出てこない。
午前中は出勤、午後から在宅勤務予定で、ちょうど電車で帰路に就いていた嫁女房に電話をするも、同じように「痛い痛い」しか声が出せない。
「救急車呼びますか?」と電話口で俺に呼び掛けていたが、どうにも返事ができない。
しかしこの痛み、実は経験があった。
2011年、マイコプラズマ肺炎に苦しんだときがあったが、その数日後に今回と同じ尋常じゃない腹痛に苦しみ、二度も救急搬送されたことがあった。
結局「原因不明」で片付けられたが、痛みの質は同じだった。
このときは一時間くらいで痛みのピークが超え、救急搬送されたものの、病院に着いた頃には痛みが治まっているというバツの悪い結果になった。
その経験があったので、今回も「一時間なんとか耐え凌げば落ち着く」と考え、嫁女房からの「救急車要請」の是非については拒否した。
その一時間が過ぎると、少しだけ痛みが治まった感があったので、その間に嫁女房に症状を箇条書きにしてLINE送信。
猫たちをリビングに閉じ込め、ペットスルーにもロックをし、財布とスマホ、家の鍵をまとめ、和室の引戸を開け、玄関のカギを開け、万が一救急車を呼ぶことになってもスムーズに家を出れるよう準備。
すると、最悪なことに10分もしないうちに痛みが再発。
しかも、一度目のものよりもさらに痛い。
さすがにこれは無理だと判断し、再度嫁女房に電話。
「救急車呼びますか?」の声に「頼む」とだけ伝え電話を切り、のたうち回る。
10分ほどして救急センターから「奥様からご連絡を受けました」と状況確認の電話が来るも、痛みで上手く応対ができず。
次に救急隊からも電話があり、「現在向かっていますが」という報告と、同じく状況確認をされるも、同じように受け答えができない。
なんとか「カギは開けてある」「一階の和室にいる」旨だけを伝えた。
5分くらい経った頃、ようやく救急車の音が聞こえ、呼び鈴と共に救急隊が入ってきた。
俺は体を伸ばせないため、座ったまま運び出せるマットに乗せられて、家の外でストレッチャーに乗せ換えられて救急車の中へ。
名前や年齢、症状の確認にギリギリで答えているところに、ちょうど嫁女房が家に到着し、そのまま同乗。
ほどなくして搬送先が決まり出発したのだが、道中のことは痛みがひど過ぎて何も覚えていない。
ERに到着後は、次々に現れる医師に名前や症状を何度も聞かれるもんだから、ついつい
「さっきから何度も答えてるだろ」
と消え入りそうな声ながらもキレ気味に言ってしまった。
「大事なことは繰り返し聞かせていただきます」なんて冷静に返されてしまったが。
医師たちは、俺の痛がりようを見て「石かな」と言い出し、生理食塩水の点滴を射し込むと同時にCTスキャンに運び込んで申し送り。
「はい、体を伸ばして息を止めてください」と指示をされるも、お腹が伸ばせず苦労しながら、なんとか撮影を終えて再び処置室に戻る。
点滴から痛み止めを流し込まれるも、まったく効かず。
あまりに苦しむ俺に対し、「強めの麻薬を使いますが大丈夫ですか?」と確認が来る。
この痛みから逃れられるなら、全身麻酔で意識を飛ばしてほしいと伝え、同時に待合室にいる嫁女房にも確認が入り、同意書へのサインを求められていたらしい。
だが、この麻薬とやらもまったく効かず。
10分くらい経った頃だろうか、CTの結果が出て、「腎臓に結石がある」「尿管結石と思われる」と告げられる。
苦しいけど、石がオシッコで体外に出るのを待つしかない。
処置としては、今やっている痛み止めしかない ── という残酷な報告を受ける。
その後は、放置。
痛みで体を伸ばせない俺のために、ストレッチャーを曲げたりしてくれるものの、俺はうめきながらのたうち回るしかなく、点滴のチューブや心電図のコードが何度も絡まっては看護師が直しにくるという時間が延々とつづく。
運び込まれて2時間ほど経った頃か、ようやく痛みが治まり始めた。
どうやら石が尿管を突破(通過)して膀胱に入ったのか。
俺の痛みが落ち着いたのを見て、空いている診察室に通されて、そこで嫁女房に再会。
急ぎの仕事があったため、救急車の中で同僚への伝言と共に仕事用のスマホを渡していたので、その報告を受け、他の伝言を頼んだりしながら、「俺ってそんなに仕事人間だったっけ?」と我ながら不思議に感じていた。
その後、医師から症状の説明と、今後の経過観察の方法などの説明を受け、痛み止め薬の処方箋をもらい会計をして、薬局に寄ってからタクシーで帰宅したのだが、薬局にいる頃から痛みが再び始まってしまい、薬を受け取ると同時にその場で飲み、恐怖に駆られながら自宅へ。
すると、お隣さん(隣のお婆ちゃんとは逆側のリリーの家)たちが「救急車で運ばれるお兄さんを見て心配していた」と待ち構えており、症状の説明を。
自宅に戻ってからは、オシッコで石を出し切るために、ひたすら水を飲みながら寝るのみ。
この緊急事態につき、小倅は急遽“延長保育”となっていたので、嫁女房が迎えに行き、真熊の散歩もお任せし、俺は完全に再発してしまった痛みとの戦い「第2ラウンド」が始まっていた。
どうやら体の中にはまだまだ石が残っているらしい。
結局、2時間おきくらいに痛みが引いたり再発したりを繰り返し、夜もほとんど眠れなかった。
痛み止めの飲み薬は6時間、さらに強い座薬は12時間おきにしか服用できず、そもそも効き目がほとんどないのだが、その薄い効果の“切れ目”のような時間帯はとくに痛みも激しくて辛く、夜中もずっとうなっている状態だった。
夜が明けた23日(木)は、この痛みの引きと再発のスパンが長くなり、少しまとまって眠れるようになったが、やはり薬は手放せず。
さらに翌日の24日(金)あたりから、ようやく痛みが治まり始めた。
地獄の三日間からなんとか帰還できた局長に労いのクリックを
コメント
局長さん大変でしたね。
主人も30代の時初めて結石になり、救急車を呼ぼうとしたくらい痛かったようです。2回目以降は石が降りてくるのが分かる様になり、1回目程のたうち回る事はなくなったものの、50代の今もたまーに石が動き出すと腰が痛くなってますね。義母も結石持ちなので遺伝の様です。
これは怖いですね😅
相当な痛さなんですね、文章から痛いほど伝わってきました。
これは味わいたくない。
姉が同じような目にあった時に陣痛より痛いと言ってました。恐るべし。
嫁女房さんも心配されましたね。タイミングよく帰宅途中で良かった。
大変な時に詳しく報告ありがとうございました。
とにかくお大事になさってください。
痛みが引いてきたとはいえ、まだ体調不良が続いているでしょうに
こんなに長編の観察日記を書けるなんてホントすごいです。
手に取るようにというか、その場で一緒に見ていたかのように
局長さんの苦しさが伝わってきました。
嫁女房さんも、何事が起ったか理解できずびっくりしたでしょうね。
小倅君が保育園にいてよかったです。
救急車が到着するまでの準備の仕方も参考になりました。
まだ完全に体調が戻っていないでしょうから、お大事になさってください。
ブログを読んで想像を超える痛みと分かりハラハラしました。奥様もどんなにか心配でしたよね。峠は越えたようですが、決して無理はしないで下さいね。本調子に戻るまではまだしばらくかかりそうですね。お大事にして下さい。奥様もお疲れでしょうから家事は手抜きして少しでも身体休めて下さいね。
まだ本調子ではないと思いますが、痛みが少し落ち着いたようでよかったです。
どうか今後もご無理なさらず安静にして過ごしてください。
局長さんの1日も早い完全復活を待っています。
嫁女房さんも今日の局長さんも大変な時にブログ更新ありがとうございます。
何度も繰り返しになってしまいますが、体を休めることを優先してお身体大事になさって下さいね。
言い忘れてました。
石を出すのに流石茶が良いと聞き、流石茶と流石粒を毎日飲んでました。効果はあった様です。
匿名になってましたが、おちゃんこママです。
はじめまして。黒ポメを飼いはじめて色々調べている間に偶然真熊くんをネットで見つけて以来、もう5年ほど毎日ブログを読むのが日課になっています。コメントはしたことがなかったのですが普段泌尿器科の病棟で看護師をしているので結石という文字を見てあらぁ…とついつい反応してしまいました。結石を粉砕する治療はご存じですか?粉砕で一泊2日ほど入院してこられる患者様けっこう多くいらっしゃいます。もちろん欠点もありますし適応外な場合もありますが、もし長引くようでしたら体外衝撃波結石破砕治療を行なっている泌尿器科のある病院の受診もひとつの選択肢としてぜひ考えてみてくださいね。ここ数日で想像以上に体力持ってかれていると思います。どうかお大事になさってください。これからも更新楽しみにしています
>文香さん
急患で搬送された病院では「1㎝を超えない限りは尿で出す以外には手段はない」とか言ってやがりましたが、そんな心強い治療法があるんですね。
今のところ、土曜日以降は痛みが出ていないので、今回の尿路にあった石は出てくれたのかなと思っています。
不安は拭えませんが……
局長さん大変な事になってたのですね(;_;)
以前知り合いが同じ思いをしていてこの世のものとは思えない激痛と言っていました。麻酔効かないとなるとホントに地獄ですね…
今は落ち着いてこられたようでホッとしました。