梅仕事｜人生初の“梅もぎ”体験

木曜日の朝に、こんにちわ。
今朝の関東地方は涼しいくらいでした。ようやく過ごしやすい陽気になってきましたね。夏は好きだけど、ここ数年の夏は命の危機を感じます。局長です。

─── さて、昨日の 6月19日(日)のお話には、まだつづきがある。

否いな、むしろ昨日の記事すら、“つづき” だったことを、賢明な読者のアナタならすでに気付いていたことだろう。
そう、この日は「父の日」で、リアルタイムでも記事を綴っていたのだ。

本日の記事は、“つづき”というよりは、正しくはその前段の「エピソード０ゼロ」的なお話。

庭の梅の木に、今年もいい感じで実が生っていた。
そこそこ豊作の様子じゃないか。

そこで、梅雨がワンブレイクしていたこの日、晴れているうちに収獲することにした。

せっかくなので、「人生初体験シリーズ」として小倅こせがれにも “梅もぎ” を経験させてあげることに。
一歳児なので、大抵のことは初体験になるのだが。

理解はできないだろうが、まずは「梅とは」、そして「どうやって実をもぐか」をレクチャー。

なかなか真剣な眼差しで説明に聞き入る小倅。
得体の知れない緑色のボールらしき物体に、少し緊張しているのだろうか。

では以降は、あえて文章は少なめで、現場の空気を味わっていただきたい。

とても似合わないと思うが、けっこう “父親っぽい姿” を嫁女房がいい感じに撮影してくれたので、その「意外性」をお楽しみあれ。

レクチャーから、お手本を示したところで、いざ小倅による実践に。

なかなか筋がいいじゃないか。

収穫の喜びを覚えさせ、小学生になる頃には梅もぎの仕事を完全に引き継げるよう、今から「梅もぎは楽しいものだ」と洗脳していかなければ。

今回のところは、楽しさだけを覚えさせ、決して疲れを感じさせないレベルで小倅の体験は終了。
あとは俺が黙々と収穫をつづけるのみ。

いつの間にか、庭伝いに “隣のお婆ちゃん” がやって来ていた。
梅もぎ体験を終え、お次は “玉砂利遊び” タームに移行していた小倅も、背後から忍び寄る老人に気付いたようだ。

想定外のゲストに、テンションが急上昇する小倅。
年の差「95歳」の二人によるコラボレーションが始まる。

大正15年生まれのお婆ちゃんに対し、昭和･平成という二つの時代を飛ばした令和生まれの小倅。

「ほら、コトがいるよ～～」と小倅を網戸越しに寿喜と対面させるお婆ちゃん。
しかし、この日は朝から一緒に遊んでいたので、今さら珍しさも新鮮味も一切ない当人たち。

“闇” の中からポメラニアン真熊も現れた。
きっと、大嫌いな小倅だけ庭で遊んでいるのみならず、お婆ちゃんまで独占していることに不快感を覚えているのだろう。

本当は真熊も遊ばせてあげたかったのだが、庭のメンテナンスを怠ってしまっていたために、雑草がジャングルになりつつあり、被毛にいろんな実や胞子が付いてしまいそうだったので、連れ出してあげられなかったのだ。

一方で、外に出る気など一切ない寿喜も、このシチュエーションは何か面白くなさそうだ。
自分だけお婆ちゃんと楽しそうに遊んでいるのが気に食わないのだろう。

そして、気になる収穫量はというと ───

合計 3.5kg。
木に生っているときは豊作と見せておきながら、収穫してみると至って普通の量じゃないか。

今年もまた、梅酒と梅シロップを漬けたのだった。