初めての猫

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[昨日予告した過去の猫ネタ]

2003年の夏、職場で仔猫が2匹保護された。

俺の勤め先に、野良猫が住み着いていることは以前から分かっていた。
間違いなく、その野良猫たちの子供である。

夢雨&美遊

保護された子たちは、別に親猫が捨てたわけではない。
おそらく親猫が自分の餌を探しに寝床を出ている間に、仔猫もそこを出てしまったのだろう。
親猫を追いかけたのか・・・・。

とはいえ、俺の勤め先は、敷地内をフォークリフトが走り回っている。
そんな中、ヨチヨチ歩きの仔猫がウロウロしていたら危険極まりない。
ということで、仔猫を見付けた従業員が保護し、総務課に預けられ、
総務課から何故か俺に連絡が来る・・・・という謎のワークフローを経て、
俺の里親探し事業は始まったのであった。

夢雨&美遊

これが、その仔猫たち。
キジトラ柄の可愛い子だった。

2匹だけ生まれるってわけもないし、おそらく寝床から動かなかった他の兄弟たちは、
そのまま親猫と共に生きていったのだろう。
どういう運命のイタズラなのか、この2匹だけは人に保護されてしまったことで、
今後は良くも悪くも人と共に生きていくことになるのだ。

彼らにとって幸せなことだったのか、不幸なことだったのかは分からない・・・・

夢雨&美遊

この子たち、ようやく目が開いたくらいの時期だった。
まだ歯は生えていない。

とりあえず急ぎペットショップへ走り、ペットミルクを買った。
アライグマの千寿も哺乳瓶で育てた実績があるので、これだけは即座に判断できた。
(但しトイレ砂という猫の必須アイテムを買うところまでは頭が回らなかった)

仔猫はオスとメスが1匹ずつ。

最終的な目的は、里親さんを探すことであるが、とりあえずそれまでの仮称、
それぞれに名前を付けてやることにした。

夢雨&美遊

オスのこの子は、「夢雨(むう)」 。

器用に哺乳瓶からミルクをチュパチュパ吸うことが出来た。
ミルクをたくさん飲めるので、体もみるみる大きくなった。

夢雨&美遊

メスのこの子は、「美遊(みゆう)」。

※いやにドリーマーな名前を付けてるなって感じている人もいることだろう。
  実は、2匹とも当時お付き合いしていた彼女が名付けたのだ・・・・

この子はミルクを吸うのがヘタで、哺乳瓶の乳首部分を噛み噛みして搾り出すことしか出来ず、
チュパチュパ吸えない。
そのせいか、オスの夢雨と比べると体が小さかった。

美遊

――実は、俺にとって猫の飼育はこの時が生まれて初めてであった。

小学生の頃に犬を飼ったことはあるが、猫だけはアレルギーの家族もいたことで
縁遠い存在だった。
当の俺もあまり興味を抱かなかった。

しかし、いざこうして哺乳瓶で猫を育ててみると、こんなに可愛いものだとは・・・・

夢雨

結局、この子たちは、友人・知人に広く声を掛けて、「同じ会社の社員の友人の友人」
という、“笑っていいとも”の 「テレフォンショッキング」 バリのツテでめぐり合った人が
里親さんになってくれることに。

後日、横浜まで直接お渡ししに行き、2匹とお別れした。
初めての里親探しだったが、ほんの束の間(2週間程度)とはいえ、
自分の手で世話した子たちを引き渡すのが、これほど辛いものなのか…
ということを痛感した。

夜は俺のベッドの下に、段ボールに入れて寝かせておいたのに、朝起きると、
なぜか俺の首の上に伸びきって寝ている姿や、
毎朝一緒に出社して、総務課から借りた備品倉庫に置いて、
休み時間にミルクをあげに行くと 「ミャァミャァ」 と全力で泣きながら
俺の腕に必死でしがみ付いてくる姿など、それはそれは目に入れても痛くないような
存在になっていた。

こうして、俺の初めての仔猫飼育と里親探しは終わったのであった。
しかし、この出来事をきっかけに、その後も様々な仔猫の里親探しをすることに・・・・

そういえば、我が家の[にいな]・・・・
実はコイツも会社で保護されて、俺が里親探しをしていた猫なのだ。
里親を探していたのに、なぜか自分で飼っちゃった――ってオチで。。。

また後日、にいなも含めて少しずつ紹介します。

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