本日 4月27日は、我が家のストレス猫 [にいな] と出会って五周年の記念日なのだ。
ということで、今日から二夜にわたり、にいな特集を公開します。
真熊を応援に来て下った方、申し訳ないです!
以前、「にいなファン」 という名前で拍手コメント下さったアナタ、ついに来ましたよ、リクエストいただいたにいなの特集が!
―――忘れもしない 2005年 4月27日の夕方。
職場のロビーで、取引先業者と打ち合わせをしていた時、建物の奥の方から 「にゃぁ~」 という泣き声が聞こえた。
打ち合わせをしていた他のメンバーは誰も気付かなかったが、その2年前に仔猫の里親探しを経験していた俺には、仔猫が母親を探すような独特の泣き声が耳に染み付いて残っていたようだ。
打ち合わせが終わり、泣き声が聞こえた方、すなわち総務課の方へ向かう。
すると、総務課のカウンターに、小さな箱が置かれており、その中から例の 「にゃぁ~」 という泣き声がしている。
恐る恐る箱を覗いてみると・・・・・
いた!
まだ目も満足に開いていない仔猫が。
グレー単色の仔猫・・・・
すると、総務課の女性が、
「あぁ! 〇〇(局長)さんに連絡しようと思ってたんですよ!」
と言う。
2年前に里親探しをしてから、“仔猫を保護したら局長へ連絡” というような暗黙のルールが出来上がっていたらしい。。。
しかし、一匹だけというのは不自然だ。
猫の出産では、平均5匹くらい生まれる。
すなわち、まだ見付かっていない兄弟たちがいるはず・・・・
とはいえ、現時点ではこの子一匹に変わりはないので、その日は定時で上がり、ペットショップへ寄って粉ミルクと哺乳瓶を買って急ぎ家に帰った。
雌雄を調べてみる。
メスのようだ。
とりあえず、里親が決まるまでの仮の名前を付けてあげなければ。
そう思い考えたのだが、いい名前も浮かんでこず、とりあえず 「仮」 だし、27日に現れたんで、「27」(にな)。
語呂が悪いんで、ちょっと伸ばす感じで 「にいな」。
女の子らしくて、仮にしてはいいんじゃない? と思い、仮称 「にいな」 が誕生した。
2年前の里親探しでもそうしたのだが、まずは職場で里親を募る。
職場で保護されたのも何かの縁だし。
そこで翌日、総務課に頼んで資料室や倉庫の一区画を提供してもらい、日中はそこに[にいな]を置いた。
そして、休み時間のたびにミルクをあげる生活が始まる・・・・ と思われたが、その翌日からゴールデンウィークに突入してしまった。
こうして、里親探しは休み明けまで持ち越しとなってしまった。
―――ゴールデンウィーク中は、千葉の両親宅に連れて行ったり、2時間おきにミルクをあげたり、とにかく寝ても覚めても[にいな]を中心に生活していた。
そういえば、動物病院に健康診断に連れて行ったりもした。
そこで大変なことが発覚してしまった。
[にいな]はオスだということが・・・・
言い訳だが、仔猫の雌雄って分かりづらいのだ。
オスだったか・・・・
名前、どうしよう・・・・
なんて一瞬悩んだりもしたが、とりあえず 「仮」 だし、まっいっか! と自己処理した。
―――ゴールデンウィークが終わった 5月6日。
確か15時頃か、いきなり総務課から呼び出された。
「猫ちゃんの里親さん決まりましたか?」
なんて聞かれるんだろうと思って総務課に向かうと、カウンターにまたも箱が置かれている。
「もしや・・・」 と思い、恐る恐る中を覗いてみると・・・・・
色とりどりの猫たちが。。。
(※写真は、にいなも入れた様子)
[にいな]が保護された時、一匹だけというのに不自然さを感じていたので、恐らくは兄弟たちだと思う。
しかし、三毛猫、サバ虎(白)、黒猫・・・・
全員ガラが違う。。。
本当に[にいな]の兄弟なのか?
そう思い、箱に[にいな]を入れてみた。
すると、[にいな]は普通に団子の中に入り込み、他の猫たちも威嚇するわけでもなく、普通に受け入れて、くっついて寝ている。
どうやら本当の兄弟たちのようだ。
そして幸運なことに―――
その日のうちに、三毛猫(メス)の里親さんが決まった。
職場のスタッフの一人が 「引き取りたい」 と申し出てくれたのだ。
どの子がいいか見てもらうと、彼女は迷うことなく三毛猫のメスを選んだ。
その子は 「ぷっち」 と名付けられ、今も幸せに暮らしている。
この 「熊猫犬日記」 のリンクにも貼ってある 『かつおぶしが食べたくて』 。
これが、この三毛猫メスの里親さんによる猫ブログである。
―――残るは3匹。
そう考えていたが、俺の中で、とある心境の変化が起きていた・・・・
[にいな]に感情移入してしまっていたのだ。
さすがにゴールデンウィークの間、ずっと一緒に生活して、完全に俺を親だと思って頼ってくる[にいな]を見ていると・・・・
どうにも手放せなくなってしまっていた。
しかし、うちにはアライグマ千寿がいる。
他の動物を飼うということは、千寿への愛情も半減してしまうのでは?という懸念が頭をよぎっていた。
それもあって、お隣のお婆ちゃんに里親になってもらえないか頼んでみた。
お婆ちゃんちで暮らすなら、俺も毎日会えるのだから。
しかし、当時79歳だったお婆ちゃんは、自分の年齢的に、「最後まで面倒見れる自信がない」と首を縦に振らなかった。
とはいえ、お婆ちゃんもゴールデンウィーク中に何度か[にいな]を見たり触ったりしていたせいか、かなり後ろ髪を引かれていた。
そこで、「平日の日中はお婆ちゃんが預かり、その他は俺が育てる」 という提案がどちらからともなく成され、[にいな]を俺が引き取ることとなった。
誓いは立てた。
[にいな]が来ても、千寿への愛情、千寿への時間はこれまでと絶対に変わらないこと。
こうして、[にいな]は正式に局長家の一員となった。
俺にとっても、期間限定の里親探し以外では、初めての猫飼育。
そして、オスなのにこの名前のままでいいの? ・・・なんて声も上がったが、すでに[にいな]と呼び始めて半月くらい経過していたし、
今さら変えるのもどうかと思い、そのまま[にいな]で現在に至る。
あとはサバ虎(白)と黒猫の里親さんを探すこと・・・・・
―――サバ虎(白)と黒猫。
この2匹は兄弟の中でも非常に仲が良かった。
いつも一緒にいた。
それもあって、里親さんになってくれる条件としては、「2匹一緒に引き取りたい」という人を優先的に探していた。
黒猫は仮称 「白兵衛」(しろべえ) と名付けた。
黒猫だけに 「クロ」 と行きそうなところを、あえて反対の言葉を用いてみた。
常識に捕らわれない反骨精神を表現したのだ。
(なんのこっちゃ)
サバ虎(白)は、日本でも最も多いガラということもあり、日本らしい名前を考え、和風の 「和」 を用いて 「和之助」(わのすけ) とした。
数日後、「2匹とも引き取りたい」 という方が現れた。
職場では見付からなかったので、『いつでも里親募集中』 に情報公開していたのだ。
入籍を控えたご夫婦で、兄弟猫を探していたという。
高円寺のご自宅まで2匹を連れて行き、ちょっとした面接のように話をさせてもらい、安心して預けられるという確信を得て、2匹をお願いした。
画像は、数ヵ月後に送られてきたもの。
2匹とも大きくなって、リラックスしきった表情に俺も安堵感を覚えた。
良い里親さんに巡り合えて、とにかく良かった。
―――そして、[にいな]。
朝、仕事に行く前にお隣のお婆ちゃんに預けて、夜、帰宅と同時に迎えに行く。
この生活パターンが、この時期に始まった。
俺やお婆ちゃんの愛情を一身に受けた[にいな]は、つつがなく育っていった。
猫っぽくはない、熊のようなビジュアルのこの猫・・・・
将来はどんな姿になるんだろう? と楽しみにしていたのだが―――
半年もすると、完全に普通の猫になってしまっていた。。。
とはいえ、「ロシアンブルー」 っぽいし、間違っても雑種には見えないし、新聞の勧誘のオヤジからも 「高そうな猫ですねぇ」 なんて言われるくらいだし、まっいっか・・・・ のノリで、そのまま成長を見届けた。
ビビリながらも千寿への挨拶を済ませ―――
ときには洋服なんかも着せたり―――
専用のキャットタワーを買ったり、とにかく俺やお婆ちゃんの愛情を一身に受けていた。
文字通り 「猫っ可愛がり」 だ。
そのせいか、普通の猫よりは甘えん坊なんじゃないか? と考えてしまうほど、ベッタリくっついてくる子に育ってしまった。
そんな[にいな]も、ここ最近は何やら不穏な動きを・・・・・
取り急ぎ、かなりハショっていますが、[にいな]の生い立ちについてお話ました。
基本、局長家の動物たちは、意味ありげな和風の漢字名という法則の中で、[にいな]だけが洋風な響きの平仮名になった経緯、お分かりいただけましたか?
明日は、ここ2、3年の・・・・・
例の問題行動も含めたお話しを書きます。
(猫好きな方は)お楽しみに。
ストレス猫にいなにも、昔は甘えん坊な猫だったってのに、今の無愛想さといったら・・・
そんなデリケートな猫に是非 「ポチ」 っと★
コメント
これだけ愛情を注がれ、局長さんを独占してたように感じていたんじゃないでしょうかね、にいなは。
私の友達にも猫を4匹飼っている子がいます。
その中の1匹は「人を信用せず押入れからまったく出てこない、心を病んでいた猫」で、友達の家が保護しそこで生活するようになり、自由に家の中を歩けるまでに回復しました。
ずっと面倒を見るうちに友達を母または彼のように感じはじめたようで、友達が出掛けて帰りが遅くなったりすると布団などにオシッコを噴射してしまうのだそうです。
まるで『遅いよっ』と言ってるかのようですね。あぁ女心・・・。
言葉の代わりに、そんな感情表現をするんですね。
にいなも何か言いたいことがあるのかなぁ・・・。
女心は難しいですね。
・・・って、にいな[太字]オス[/太字]でしたね[絵文字:e-263] スミマセン。
おはようございます。
にいな君はにいなちゃん…?と読み始めに「えっ!えっ!」と驚きました、やっぱりにいな君でいいんですよね。
ふぅ~今まで勘違いしてたのかとびっくりしました。
にいな君、寂しくておイタしちゃうんですかね。。。少しでも寿喜君、真熊君と仲良くなれてにいな君のストレスが減りますように。
にいなちゃん、歴史ありですね~。熊っぽい容姿に惹かれます♪
乳飲み子から育て上げた子だったとは・・お隣のお婆ちゃんが大好きなのも納得です。
そうそう猫の雄雌の区別、難しいもんですよね。実家の先代猫を拾ってすぐ雄と判断したものの、獣医さんに雌です・・と宣告されたのは名づけ後でした。
彼女は「圭介」として人生を過ごしましたとさ。(ちゃんちゃん♪)
にいな君の名付けエピソードで
又又、共通点発見っっ[絵文字:e-2]
実はルナが来た時、変な話オOンOン
らしきブツがなかったんで、女の子と
思いこみ付けた名前がルナ[絵文字:e-351]
後日、猫を飼ってる友達にアッサリと
<雄やん、タOタOついてるやん・・・>と言われ・・・[絵文字:e-263]
ま、男の子でもルナって<あり>やんなぁ[絵文字:e-2]
と言い聞かせたのです・・・[絵文字:e-263]
いやあ、いい話です。
みんな幸せになったんだ~。
猫さんがじゃなく、猫さんによってニンゲンたちが幸せになったことを喜んでいます。(ふつうだと猫さんの幸せを喜ぶところでしょうが、局長さんのマネをして反骨精神を出してみました・・・あのシロちゃんの名前のように・・・)
にいなちゃんは、局長さんの愛情を独り占めしたいんですよね。
局長さん、もてますね~。
仔ネコちゃんの雌雄の見分けって難しいのですね~☆
知らなかったので、勉強になりました[絵文字:v-87]
にいなくんの名前の謎(?)も解けました(*^▽^*)
にいなくんって、かなりの甘えん坊さんだったんですね~
今の無愛想は愛情の裏返しなんですかね…[絵文字:v-239]
甘えっ子の末っ子が、いつの間にやら一番お兄ちゃんに…
で、すねているみたい☆
うちのクッキー(ポメ)は傷ついたインコを保護した時にすねたけど、顔に書いてあるかのような、分かりやすいすね方でしたっけ…
ネコちゃんのハートって、本当に繊細で複雑なんですね(>_<)
にいなくん、こんなにちっちゃい頃から局長さんに可愛がられて育てられてたんですね[絵文字:v-22]
寿喜くんが気に入らないのは、局長さんを横取りされたって思ってたりして・・・
でも、局長さんに拾われて、にいなくんは今絶対幸せですよ[絵文字:v-238]
追伸:
局長さんがにいなくんの問題行動に心を痛めて、どうにか解決できないかって真剣に取り組んでいる姿を見て、にいなくんに対する愛情の深さから、飼い主に思われていて「幸せ」っていう意味のコメントさせてもらいました・・・
なんだか後から読み返してみて、上のコメが無責任なコメントな気がしてしまって、ゴメンナサイ・・・
にいなくんの問題行動は心配ですが、28日の日記にもあるように、甘えられなくなって寂しいのかな~
ネコちゃんって人間が思っている以上に、敏感で繊細なのかもしれませんね
皆さま、たくさんのコメントありがとうございます!
お返事がかなり遅れていて本当に申し訳ございません・・・[絵文字:i-181]
■マーライオンさん
お友達の家の猫ちゃん、にいなを更に激しくしたような感じですね。
やっぱりストレートに抗議する子っているんですね・・・・[絵文字:i-230]
■凛々りんさん
>少しでも寿喜君、真熊君と仲良くなれてにいな君のストレスが減りますように。
真熊とは決して仲良くないんですが、信頼関係はあるようなんです。
毛嫌いはしてないんです。
寿喜だけがキライなようです・・・[絵文字:i-181]
■モモタロウさん
>彼女は「圭介」として人生を過ごしましたとさ。
うちの「にいな」よりも辛そうな名前になっちゃいましたね・・・[絵文字:i-229]
■ハイパーママさん
命名エピソードまで似てますね・・・[絵文字:i-229]
仔猫の雌雄ってホントに難しいんですよね[絵文字:i-227]
■まつぼっくりさん
>猫さんがじゃなく、猫さんによってニンゲンたちが幸せになったことを喜んでいます。
猫と一緒に暮らすのって幸せですよね。
朝起きたら隣でえらい無防備な格好で寝ている姿を見たりすると穏やかな気持ちになります[絵文字:i-228]
■クッキー☆ママさん
>今の無愛想は愛情の裏返しなんですかね…
甘えるのが下手なんですよね・・・・
「弟」たちがいなかった時は人(犬猫)目を気にせず甘えられたんでしょうね[絵文字:i-230]
■おだぢマリカさん
>でも、局長さんに拾われて、にいなくんは今絶対幸せですよ
そうであってほしいです。
「お婆ちゃんちの子になりたかった」 って思われてたら悲しいです・・・[絵文字:i-229]