集合写真とライバルとの再会｜マ人BBQ Vol.3

新しい月と新しい週に、こんにちわ。
今日から８月ですよ。すでに本番を迎えている夏が、さらに強烈な暑さを発揮してくるのでしょうか。花火大会や夏祭りは開催するんでしょうかね。局長です。

─── さて、5月15日(日)に開催された「マ人BBQ」レポートの続編を。

ゴリゴリの関西人である“マ人”さんが、なぜか完全アウェイである東京は『わんダフルネイチャーヴィレッジ』で企画した“BBQオフ会”に、ポメラニアン真熊と共に参加していた俺。

【前回までのおさらい】

のっぴきならない事情のため、皆さんから少し遅れて到着し、貸し切り利用となっているドッグランに真熊を放って程なく、犬たちが一斉にフィールド内のベンチに集められた。

俺と同じで、完全に“オフ会ブランク”が生じている真熊。
これから何が行われようとしているのか見当も付いていない様子だ。

････と思いきや、他のパピヨンたちも同様にコロナ禍によるブランクがあるようで、みんな一様に動きが悪い。
自分が今、何を求められているのかを感じ取る能力が、明らかに低下している。

言わずもがな、参加した犬たち全員による集合写真の撮影である。

いろいろな模様、カラーリングで個性あふれるパピヨンたちの中に、一匹だけ潔いくらいに真っ黒な『スイミー』状態の真熊。
“異物感”が際立っている。

すると、マ人さんがおもむろに腰を落としたフォームでカットイン。

この内野守備のような重心の低さ、ボウリングの球を転がして足元にぶつけても、微動だにしなさそうな安定感がある。

賢明な読者のアナタなら、いつぞやのあのワンシーンを思い出したことだろう。

そう、かれこれ７年も昔になるが ───

初めて大阪に遠征した「大阪は鶴見緑地で会いましょう」企画で、チップ家のママさんと二人で、やたら低い位置からの撮影に臨んでいた、あのひとコマを。

こうして、足腰に負担を掛けながらも撮影はつづき ───

参加者それぞれが、なんとなくいい感じに納まった“奇跡の一枚”をゲットしたところで、いきなり始まった“プチ撮影会”は終了。

みんな各々に自分の愛犬に「こっちよ！」と声を掛けながら撮影するもんだから、犬たち全員が違う方向に目線が行ってしまっているが････

しかし、真熊だけはオールアップとはならず、そのままベンチの上に残される。

それでも、“被写体”としての仕事を思い出してきたのか、それまでの迷いを感じるような顔色も消え、むしろすべての感情を捨て去って、何か達観したような表情になってきている。

その真熊と一緒に、一匹だけ残されたこのパピヨンはというと ───

数年前の『その後のサザビー』のオフ会、通称『サザオフ』内で行われた、どれだけ長く“待て”ができるかを競う企画「マツワン★グランプリ」で、真熊を破って優勝した“ムサシ”である。

しのぎを削り合ったライバル同士の数年ぶりの再会。

ここでも、重心を落としたフォームでシャッターを切りつづけるマ人さん。

こんなレベルの安定感、一朝一夕で出せるわけない。

きっと学生時代から、地元では「近畿の中腰番長」「兵庫の粘り腰ヤロウ」などの異名を欲しいがままにしていたのだろう。