文化系男子の習い事

木曜日の昼下がりに、こんにちは。
兵庫県の斎藤知事がようやくパワハラを認めたと思ったら公益通報者保護法の違反は頑なに認めない。人の命をなんだと思っているのか理解に苦しみます。局長です。

─── さて、今月で４歳になったばかりの小倅こせがれ。

何度か綴っているとおり、とにかく温厚だが少しどん臭い保育園児で、現時点での運動神経はお世辞にもいいとは言えない。
体を使った遊びには異常なまでに慎重な一面を見せ、幼児特有の無鉄砲さは１ミリもない。
そんな小倅だが、最近「公文式」以外の習い事を始めた。

【約１年前から公文式を始めている】

まさかのコレ ───

そう、ピアノである。
インテリジェンスな習い事の代名詞、ピアノ。
自宅からボールを投げて届くくらいの距離にある幼稚園で夕方から夜にかけてピアノ教室を運営しており、２月から通い始めたのだ。

まだお箸すら満足に使えない不器用な小さな手でピアノなんて大丈夫なのかと思っていたが、ピアノの先生という人たちは、それこそ何十年、何百年と指導の歴史を紡いできただけあり、相手が幼児であっても実に教え方が上手い。

最初から楽譜や音階を教えるようなことはせず、まずはピアノに向かって左側の鍵盤が低い音、右側が高い音 ─── それを、動物の絵を使いながら鳴き声に模して教えたりと、子供の興味・関心を高めながら飽きさせずに指導するテクニックをもっている。

１回の授業が30分なのだが、２週くらいに分けて上述の音の高低や「ド・レ・ミ」という言葉を教えるくらいのスローペースで、10分程度は実際に鍵盤を触らせて音を出させたりと、今のところ完全に遊び感覚で進行している。

音階も、五線紙に１つずつ大きく書かれた音符に「ドは赤、レは黄････」といったように色を塗らせ、さらに鍵盤にも同じ色の付箋を貼って色で視覚的に覚えさせる。
他にも、「ドはドーナツ、パクり！」「レはレモン、すっぱい！」「ミはみかん、甘い！」など、身近な単語も使って声でも覚える。
いやはや、よくできた教え方だなといつも感心してしまう。

小倅がピアノを習い始めたのは、実は自発的でもない。
本当は「自分の体の使い方を覚えられる」と言われる体操や、「肺活量が上がる、喘息予防になる」と言われる水泳、個人的に大好きな柔道なんかを習わせたくて ───

とくに柔道は教室を見学までさせてみたのだが、体を畳に打ち付けられる光景を見て「ぼくはやらないほうがいいと思う」と遠回しな拒否を食らっていた。
体操も、布団の上ででんぐり返しをさせてみたりしたが、興味を示してくれなかった。

公園の遊具でも、ジャンプして隣の台に飛び移るような、コンマ数秒でも体が離れるアクションは徹底的に避ける傾向がある。
過去に高いところから転落した経験もないのだが、とにかく臆病なところがあり、体を動かすことへのチャレンジ精神にも欠けている。

それなら無理強いはせずに、文科系の何かを習わせてみようかなと考え、ピアノで『きかんしゃトーマス』のテーマを演奏している女の子の動画を見せたりしながら興味喚起を促し、「幼稚園でピアノ教えてくれるみたいだけど行ってみる？」と体験レッスンから始めたのだった。

ちなみに宿題や復習は、２歳の誕生日にプレゼントした「アンパンマンのキーボード」を使用。
すぐに飽きてしまい、おもちゃ箱の隅で眠っていたコイツが再び日の目を見るときが来るとは。
この先も興味をもって続けてくれるのかは、今のところ不明････