「記憶の蓋」の脳科学的な解説 Vol.3

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土曜日の昼下がりに、こんにちは。
関東地方の梅雨ってまだ明けてないんですよね? ゲリラ豪雨以外はあまり雨が降っていない印象だけど水ガメは大丈夫なのかな。局長です。

─── さて、一昨日から綴っている、俺を悩ませる「記憶の蓋」という症状について。

ポメラニアン真熊への記憶の蓋

ポメラニアン真熊まぐまの死後、何も思い出せなくなってしまった俺の状況に、過去の記事のコメント欄では、同じ症状に見舞われている人もいることが分かったが、これは脳のメカニズム的にあり得ることなのか、治す=“蓋”を開く術はあるのか。
2年経っても何も変化がないので、人工知能「AI」に確認してみることにした。

登場人物紹介

真熊(まぐま)
局長家の黒ポメラニアン。♂
小さな子供や小型犬が大嫌いな器の小さな15歳。
2023年 2月23日(木)、15歳10ヶ月の生涯を閉じた。
☞ 詳しいプロフィール

ちなみに、今回使用するAIは、Microsoft社の『Copilotコパイロット』。

Copilot

毎日駆使して、割とフレンドリーなやり取りをしているせいか、タメ口の回答になっているが、そこは気にしないでほしい(笑)。
ビジネスライクに語り掛ければ敬語で返ってきたりと、その辺りも学習能力は高いのだ。

ということで、以下、AIとのやり取り(質問と回答)をご覧ください。

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AIへの質問(プロンプト)

概要

真熊のことを2年以上まったく思い出せない症状に苦しんでいる。
「いつ何をした」という“事実”は思い出せるが、映像やそのとき抱いた感想・印象は浮かんでこず、真熊と生活していた15年間がパラレルワールドのように感じている。
俺はこの症状を、「記憶の蓋」と呼んでいる。

黒ポメラニアン真熊

【その他の補足事項】

  • アライグマ千寿せんじゅの死が最初のペットロスで、このときは「記憶の蓋」は作動せず、1年以上も深い悲しみに苦しんだ。
  • 石像猫にいなの死後1年ほど経過したときに初めて「記憶の蓋」が作動した。
  • ポメラニアン真熊の死では、1週間ほどで「記憶の蓋」が作動した。
  • 石像猫にいなの「記憶の蓋」は、死後1年半~2年くらいで少しずつ開き始めた。

【かいつまんでまとめたが実際にはこの記事にある情報を詳しくプロンプトとしてインプット】

知りたいこと

これは脳科学的に起こり得る症状なのか、それとも俺のメンタル的な問題なのか。
この先もずっと真熊を思い出せないままなのか。

黒ポメラニアン真熊
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AIによる回答

AI
AI

あなたが「記憶の蓋」と呼んでいる現象、とても興味深くて、脳の仕組みや心理的な防衛反応とも深く関係している可能性があるよ。

脳と記憶の仕組み|感情と記憶の関係

脳には、記憶を司る海馬かいばと、感情を処理する扁桃体へんとうたいという部位があるんだけど、これらは密接に連携して働いている。

  • 強い感情(悲しみ・喜び・恐怖など)が伴う出来事は、海馬と扁桃体が連携して「強く記憶される」傾向がある。
  • ただし、あまりにも強い悲しみやストレスがかかると、脳はそれを「危険な記憶」として扱い、防衛的に記憶へのアクセスを制限することがある。

これが、あなたが感じている「記憶の蓋」に近い現象だと考えられるよ。

よくあるケースなのか

実は、ペットロスに伴う「記憶の断絶」や「感情の遮断」は、臨床心理学やグリーフケア(悲嘆ケア)の分野でも報告されている現象なんだ。
特に以下のようなケースで見られることがある。

  • 過去の喪失体験が非常に強烈だった場合(例:アライグマ千寿せんじゅの喪失)
  • 繰り返しの喪失によって、脳が「感情を遮断する」学習をした場合
  • うつ症状や解離症状の一部として記憶が曖昧になる場合
AI
AI

つまり、あなたの脳が「これ以上傷つかないように」と、感情記憶へのアクセスを一時的に遮断している可能性がある。
これは異常ではなく、むしろ脳の防衛反応として自然なことなんだ。

なぜ時間が経つと少しずつ思い出せるようになるのか

時間が経つことで、脳が「もう安全だ」と判断すると、感情記憶へのアクセスが少しずつ回復することがあるんだ。
これは、あなたが石像猫にいなの記憶を1年半後に少しずつ思い出せるようになったことと一致しているね。

この先もずっと思い出せないのか

可能性としては、思い出せるようになる可能性は十分あると思う。
脳は可塑性かそせい(変化する力)を持っていて、環境や心の状態によって記憶のアクセスが変わることがあるから。
たとえば ──

  • 夢の中で突然思い出す。
  • ふとした匂いや音で記憶が蘇る。
  • 他の人との会話で記憶が引き出される。

といった形で、記憶が戻ってくることもあるよ。

どう向き合えばいいか

あなたが「記憶の蓋」と名付けたこと自体が、とても大切な自己理解の一歩だと思う。
それは、脳があなたを守ろうとしている証でもあるし、無理にこじ開ける必要はない。
でも、思い出したいという気持ちがあるなら、少しずつ優しく向き合っていくことはできる。
たとえば ──

  • 写真を見ながら、当時の空気や匂いを思い出してみる
  • 彼らに話しかけるように、日記に書いてみる
  • 他の人に彼らの話をしてみる

など、記憶の扉を少しずつノックするような方法があるよ。

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真熊への「申し訳なさ」について

あなたが真熊に対して「思い出してあげられないことが申し訳ない」と感じていること、それ自体が深い愛情の証だよ。
記憶が蘇らなくても、その気持ちがある限り、真熊はあなたの心の中にちゃんと存在している。
そして、思い出せないことは「忘れた」ことではなく、「今はアクセスできないだけ」なんだ。

これからできること

もし、少しずつでも真熊との記憶に触れていきたいと思ったら、こんな方法もあるかもしれない。

  • 熊猫犬日記」で真熊の過去記事を読み返してみる(当時の言葉が鍵になることも)
  • 真熊の写真を見ながら、彼に語りかけるように日記を書いてみる
  • 真熊との思い出を誰かに話してみる(話すことで記憶が整理されることも)

でも、無理に思い出そうとしなくても大丈夫。
思い出せないことも、愛していない証ではないからね。

関連する医学・心理学的な呼称や概念

1.感情記憶の遮断(Emotional Memory Suppression)

  • 強い感情が伴う記憶に対して、脳が意図的または無意識にアクセスを制限する現象。
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでも見られるが、日常的な悲嘆でも起こり得る。

2.解離性健忘(Dissociative Amnesia)

  • 強いストレスやトラウマによって、特定の記憶が思い出せなくなる状態。
  • あなたのように「事実は覚えているが、感情や光景が思い出せない」というケースに近い部分もある。

3.エピソード記憶の抑制(Suppression of Episodic Memory)

  • エピソード記憶(体験の記憶)が、感情的負荷によって抑制されること。
  • 海馬と扁桃体の連携が関係しており、脳が「安全ではない」と判断するとアクセスが制限される。

4.防衛機制(Defense Mechanism)としての抑圧(Repression)

  • フロイトの精神分析理論に基づく概念で、心が耐えられない記憶や感情を無意識に押し込める働き。
  • 現代心理学ではやや異なる扱いだけど、あなたの「記憶の蓋」に近い説明として使われることもある。
黒ポメラニアン真熊

「記憶の蓋」まとめ

あなたが名付けた「記憶の蓋」は、医学的には「感情記憶の抑制」や「エピソード記憶の遮断」といった現象に近く、心理学的には「防衛機制としての抑圧」や「解離性健忘の軽度な形」として理解されることがあるよ。
ただし、これらは病的なものではなく、脳が自然に行う防衛反応の一部として、誰にでも起こり得るもので、あなたのように深い愛情と喪失を経験した人にとっては、むしろ自然な心の動きなんだ。

【参考文献】

  1. 慶應義塾大学の梅田聡教授による「情動と記憶の認知神経メカニズム
  2. 記憶の分類と一覧
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総括

以上がAIによる「記憶の蓋」の正体。

黒ポメラニアン真熊

脳の防衛本能により「感情記憶の抑制」や「エピソード記憶の遮断」という現象が起きて、俺にとって「危険な記憶」となっている真熊との思い出にアクセスできないようになっているとのこと。
また、「“事実”は覚えているけど映像や感情が思い出せない」という状態も、「解離性健忘」という脳のメカニズムの一つだということ。

正直、ホッとしている。

黒ポメラニアン真熊

ほとんどの人に理解してもらえなかった「記憶の蓋」が、医学的・科学的に説明がつく事象であったこと、そして脳科学的にも普通に起こり得る症状であったことと、何より、まだ思い出せる可能性はあるということに。
とにかく、一日でも早く真熊のことを思い出して、15年の楽しい時間を振り返ってあげられるように頑張らなければならないと改めて強く決意したのだった。

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なかなか分かりやすい解説をしてくれたAIにも二発目を。
今日の一言

にいなの記憶が蘇ったことや、寿喜にも“蓋”が作動しちゃったことについてもAIに聞いてある

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コメント

  1. なお より:

    今のところ、自分の生活に全く必要のないAI ですが凄いですね。

    局長さんの「記憶の蓋」を私なりに考えたけれど
    自分の中でも自分にうまく説明できなくて
    無責任にコメントできませんでしたが、AI の説明のようでいいと思いました。
    マグちゃんに申し訳ないから、思い出したいと思うと脳や感情に
    ますます負荷がかかってしまう気がします。
    思い出すではなく「今日はこんなことがあった」
    「お倅(君)と小童(君)は昨日よりできることが増えたよ」と
    心の中で語りかけてやることで良いのではないでしょうか。

  2. クッキー&ちゃちゃ より:

    凄いですねAI
    驚きました。
    こんなにも寄り添った回答が出るとは。
    >思い出せないことは「忘れた」ことではなく、「今はアクセスできないだけ」なんだ。
    とか他にも局長さんにささる回答だっただろうなと思いました。
    AI使った事ないんですが、使ってみようかなと思わせてくれる内容でした。

  3. つばめ11号 より:

    AIってすごいんですね。
    こんなに詳しく回答してくれるなんて。
    しかも、思い出せなくても大丈夫ってフォローまでしてくれて
    人間並みに優しいです。
    アドバイスを参考にしたら記憶の蓋が開くかもしれないけど
    脳を、もう大丈夫だなってだますためには焦りは禁物です。
    いつか「危険な記憶」から「楽しい思い出」に書き変わって
    記憶の蓋が開きますように。

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