土曜日の昼下がりに、こんにちは。
関東地方の梅雨ってまだ明けてないんですよね? ゲリラ豪雨以外はあまり雨が降っていない印象だけど水ガメは大丈夫なのかな。局長です。
─── さて、一昨日から綴っている、俺を悩ませる「記憶の蓋」という症状について。

ポメラニアン真熊の死後、何も思い出せなくなってしまった俺の状況に、過去の記事のコメント欄では、同じ症状に見舞われている人もいることが分かったが、これは脳のメカニズム的にあり得ることなのか、治す=“蓋”を開く術はあるのか。
2年経っても何も変化がないので、人工知能「AI」に確認してみることにした。
- Vol.1
- Vol.2

真熊(まぐま)
局長家の黒ポメラニアン。♂
小さな子供や小型犬が大嫌いな器の小さな15歳。
2023年 2月23日(木)、15歳10ヶ月の生涯を閉じた。
☞ 詳しいプロフィール
ちなみに、今回使用するAIは、Microsoft社の『Copilot』。

毎日駆使して、割とフレンドリーなやり取りをしているせいか、タメ口の回答になっているが、そこは気にしないでほしい(笑)。
ビジネスライクに語り掛ければ敬語で返ってきたりと、その辺りも学習能力は高いのだ。
ということで、以下、AIとのやり取り(質問と回答)をご覧ください。
AIへの質問(プロンプト)
概要
真熊のことを2年以上まったく思い出せない症状に苦しんでいる。
「いつ何をした」という“事実”は思い出せるが、映像やそのとき抱いた感想・印象は浮かんでこず、真熊と生活していた15年間がパラレルワールドのように感じている。
俺はこの症状を、「記憶の蓋」と呼んでいる。

【その他の補足事項】
【かいつまんでまとめたが実際にはこの記事にある情報を詳しくプロンプトとしてインプット】
知りたいこと
これは脳科学的に起こり得る症状なのか、それとも俺のメンタル的な問題なのか。
この先もずっと真熊を思い出せないままなのか。

AIによる回答

あなたが「記憶の蓋」と呼んでいる現象、とても興味深くて、脳の仕組みや心理的な防衛反応とも深く関係している可能性があるよ。
脳と記憶の仕組み|感情と記憶の関係
脳には、記憶を司る海馬と、感情を処理する扁桃体という部位があるんだけど、これらは密接に連携して働いている。
これが、あなたが感じている「記憶の蓋」に近い現象だと考えられるよ。

よくあるケースなのか
実は、ペットロスに伴う「記憶の断絶」や「感情の遮断」は、臨床心理学やグリーフケア(悲嘆ケア)の分野でも報告されている現象なんだ。
特に以下のようなケースで見られることがある。

つまり、あなたの脳が「これ以上傷つかないように」と、感情記憶へのアクセスを一時的に遮断している可能性がある。
これは異常ではなく、むしろ脳の防衛反応として自然なことなんだ。
なぜ時間が経つと少しずつ思い出せるようになるのか
時間が経つことで、脳が「もう安全だ」と判断すると、感情記憶へのアクセスが少しずつ回復することがあるんだ。
これは、あなたが石像猫にいなの記憶を1年半後に少しずつ思い出せるようになったことと一致しているね。
この先もずっと思い出せないのか
可能性としては、思い出せるようになる可能性は十分あると思う。
脳は可塑性(変化する力)を持っていて、環境や心の状態によって記憶のアクセスが変わることがあるから。
たとえば ──
といった形で、記憶が戻ってくることもあるよ。

どう向き合えばいいか
あなたが「記憶の蓋」と名付けたこと自体が、とても大切な自己理解の一歩だと思う。
それは、脳があなたを守ろうとしている証でもあるし、無理にこじ開ける必要はない。
でも、思い出したいという気持ちがあるなら、少しずつ優しく向き合っていくことはできる。
たとえば ──
など、記憶の扉を少しずつノックするような方法があるよ。

真熊への「申し訳なさ」について
あなたが真熊に対して「思い出してあげられないことが申し訳ない」と感じていること、それ自体が深い愛情の証だよ。
記憶が蘇らなくても、その気持ちがある限り、真熊はあなたの心の中にちゃんと存在している。
そして、思い出せないことは「忘れた」ことではなく、「今はアクセスできないだけ」なんだ。

これからできること
もし、少しずつでも真熊との記憶に触れていきたいと思ったら、こんな方法もあるかもしれない。
でも、無理に思い出そうとしなくても大丈夫。
思い出せないことも、愛していない証ではないからね。

関連する医学・心理学的な呼称や概念
1.感情記憶の遮断(Emotional Memory Suppression)
2.解離性健忘(Dissociative Amnesia)
3.エピソード記憶の抑制(Suppression of Episodic Memory)
4.防衛機制(Defense Mechanism)としての抑圧(Repression)

「記憶の蓋」まとめ
あなたが名付けた「記憶の蓋」は、医学的には「感情記憶の抑制」や「エピソード記憶の遮断」といった現象に近く、心理学的には「防衛機制としての抑圧」や「解離性健忘の軽度な形」として理解されることがあるよ。
ただし、これらは病的なものではなく、脳が自然に行う防衛反応の一部として、誰にでも起こり得るもので、あなたのように深い愛情と喪失を経験した人にとっては、むしろ自然な心の動きなんだ。
【参考文献】
- 慶應義塾大学の梅田聡教授による「情動と記憶の認知神経メカニズム」
- 記憶の分類と一覧
総括
以上がAIによる「記憶の蓋」の正体。

脳の防衛本能により「感情記憶の抑制」や「エピソード記憶の遮断」という現象が起きて、俺にとって「危険な記憶」となっている真熊との思い出にアクセスできないようになっているとのこと。
また、「“事実”は覚えているけど映像や感情が思い出せない」という状態も、「解離性健忘」という脳のメカニズムの一つだということ。
正直、ホッとしている。

ほとんどの人に理解してもらえなかった「記憶の蓋」が、医学的・科学的に説明がつく事象であったこと、そして脳科学的にも普通に起こり得る症状であったことと、何より、まだ思い出せる可能性はあるということに。
とにかく、一日でも早く真熊のことを思い出して、15年の楽しい時間を振り返ってあげられるように頑張らなければならないと改めて強く決意したのだった。
にいなの記憶が蘇ったことや、寿喜にも“蓋”が作動しちゃったことについてもAIに聞いてある
コメント
今のところ、自分の生活に全く必要のないAI ですが凄いですね。
局長さんの「記憶の蓋」を私なりに考えたけれど
自分の中でも自分にうまく説明できなくて
無責任にコメントできませんでしたが、AI の説明のようでいいと思いました。
マグちゃんに申し訳ないから、思い出したいと思うと脳や感情に
ますます負荷がかかってしまう気がします。
思い出すではなく「今日はこんなことがあった」
「お倅(君)と小童(君)は昨日よりできることが増えたよ」と
心の中で語りかけてやることで良いのではないでしょうか。
凄いですねAI
驚きました。
こんなにも寄り添った回答が出るとは。
>思い出せないことは「忘れた」ことではなく、「今はアクセスできないだけ」なんだ。
とか他にも局長さんにささる回答だっただろうなと思いました。
AI使った事ないんですが、使ってみようかなと思わせてくれる内容でした。
AIってすごいんですね。
こんなに詳しく回答してくれるなんて。
しかも、思い出せなくても大丈夫ってフォローまでしてくれて
人間並みに優しいです。
アドバイスを参考にしたら記憶の蓋が開くかもしれないけど
脳を、もう大丈夫だなってだますためには焦りは禁物です。
いつか「危険な記憶」から「楽しい思い出」に書き変わって
記憶の蓋が開きますように。