「記憶の蓋」の症状|ポメラニアン真熊の一周忌【後編】

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2月最終日に、こんにちは。
・・・・と思いきや、今年は閏年じゃないですか! 29日まであるんですね。閏年に最初に気付いた人って、どんな時間感覚だったんですかね。局長です。

─── さて、少し空いてしまったが、ポメラニアン真熊まぐまの一周忌についての続編を。

脳の防衛本能によるものか、真熊の死後1週間ほどで「記憶の蓋」が作動してしまった俺は、生前の元気な姿が何も思い出せなくなり、不本意ながらとくに悲しみに暮れることもなく平々凡々とした日々を送っている。

【前編のおさらい】

登場人物紹介
黒ポメラニアン真熊

真熊(まぐま)
局長家の黒ポメラニアン。♂
小さな子供や小型犬が大嫌いな器の小さな15歳。
2023年 2月23日(木)、15歳10ヶ月の生涯を閉じた。
詳しいプロフィール

これもまたペットロスの一つの形なのかと考えてはいるが、「いやいや、過去を振り返った記事もたまに綴っているじゃないか」と思われる人もいることだろう。
そのとおりで、この「記憶の蓋」には自分でも不思議に思うメカニズムがある。

【現在は真熊との記憶に「蓋」をされたような状態】

黒ポメ親子

ついては、同じように現在ペットロスで苦しんでいる人、またはこれから先に図らずもペットロスに陥ることになる人に、ひょっとしたら何かの参考になるかもしれないので、自分の備忘録も兼ねて現在の“症状”を綴っておくことにする。

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真熊との記憶については、当時撮った写真を見返せば「そのとき何をしたのか」という“事実”だけは思い出せるのだ。

黒ポメラニアン真熊
※ イメージ

・・・・と言っても、そのシーンを思い出すのではなく、ただ「公園に行った」「チップ家と合流した」などの“事実”がテキスト状で記憶されているだけで、動く真熊の“映像”は浮かんでこないし、そのときに何を思い、何を感じたのかも思い出せない。

あのときこんなことしたなぁ
真熊はこんなリアクションしてたなぁ
この日は寒かったなぁ

── といった印象や情景といった記憶は何も蘇ってこないのだ。

過去の記憶だけではない。

黒ポメラニアン志熊と天然猫

昨年9月末に完成した新居に引っ越してからも、

真熊だったら、この家にどんなリアクションを見せたか
真熊はどこを定位置にするか

── といった、真熊がこの家で暮らす情景の“妄想”すらできずにいる。

黒ポメラニアン真熊

年老いた真熊が安心して余生を過ごせるようにと、設計段階からあれこれイメージして生活動線や設備などを考え抜いたというのに、当時は想像できていた“真熊の実際の生活シーン”が何も思い浮かばなくなってしまった。

表現が非常に難しいのだが ───

─── みたいな脳の棲み分けがされているように思う。

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この奇怪な現象は一体いつまで続くのだろうか。

石像猫とツンデレ三毛猫

ちなみに、“にいぼん”こと石像猫にいなのときも同じ状態だったが、にいぼんの死後1年半くらいから少しずつ思い出せるようになった。
そのくらいのサイクルであれば、真熊についてもあと半年くらいで記憶が回復してくるのかな。

そういえば、この命日に合わせて、当「熊猫犬日記」のレギュラーコメンテーターである“クッキー&ちゃちゃ”さんから御花が送られてきた。
1年が経過しても、こうして思い出して一緒に偲んでくれることが嬉しい。
肝心な俺の記憶が欠落しているというのに・・・・

黒ポメラニアン真熊

とにかくこの一周忌を機に、以前にも告知したとおり「真熊の半生を振り返る記事」を綴り始めようと思う。
映像のない、テキスト状の“事実”しか思い出せないが、それでもできる限り振り返ってあげないと、真熊の思い出が闘病期間中の弱り切った姿で固定されてしまうから。

【3ヶ月も前に告知していたのだが・・・・】

黒ポメラニアン真熊

俺のこのペットロスの症状、理解できる人っていますか?
よくあることなのか、稀有なケースなのか、どっちなんですかね・・・・

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16年弱という長い時間を共にしてくれた事にも二発目を。
今日の一言

犬を飼っていたという実感も自覚もない状態になって1年近く。今はただの幼児のパパです…

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コメント

  1. まっくろくろすけ より:

    今日の一言が切ないです
    まぐちゃんと過ごした楽しかった日々を思い出してほしいと思う反面ペットロスの悲しみに襲われるかと思うと辛いです
    まぐちゃんのことは忘れません(╹◡╹)

  2. クッキー&ちゃちゃ より:

    局長さんの状態は私には分からないんです。
    コメントで同じように記憶の蓋をして思い出せないって方がいましたよね。
    少なからず同じ思いをしている方はいると思いますが不思議です。だって、犬を飼っていた実感もないなんてそんな事ってあるんですね。
    脳って不思議、局長さんを守るためのものなのでしょうが。
    いつかきっとちゃんと思い出せる日来ますよ。
    お花が好きなまぐちゃん、喜んでくれたら嬉しいな😊

  3. 匿名 より:

    自分の場合は犬を飼っていたという実感はなくならないですが、ふとニオイで思い出したり、どこかで犬をポメラニアンを見て思い出したりもします。
    今は未だ辛いからきっと一時的に局長さんはそのような状態になっているだけだと思いますよ。真正面から思い出して、その時のダメージも想像すると、涙だけでは済まないかもしれないですし。身体がゆっくりでいいよといってるのだと思います☺ご無理はなさらずに。。

  4. つばめ11号 より:

    私もよく分からないですが、局長さんの症状はご自分を守るためのものかな
    と思いました。
    覚えていたら壊れてしまうかもしれないと。
    もう大丈夫ってなったころに、徐々に記憶が蘇ってくるのかもしれませんね。
    そうなったらいいなと思ってます。
    でも、パラレルワールドの感覚は、なんとなく想像できますよ。

    私の場合はやり切ったって感じが強かったので、ペットロスにはならず
    今でも一緒にいたことは思い出せます。
    ただ気に入った写真がなくて飾っていないので顔は忘れていました。
    先日久々に見たら、思っていた顔と違ってて驚いてしまいました。
    想像より何倍も可愛かったです。

  5. なお より:

    私は三匹の最期を今でも覚えてます。
    今でも涙が出るときはありますが
    全部ではないけど、アチコチにドライブしたり
    あんなことこんなことあったなぁと思い出せます。
    夢に見ると手触りすら実感します。

    局長さんの気持ち(症状?)は理解できないけど 
    ホントにそれぞれだから、ペットロスから抜け出さなければいけないこともないと思います。
    もし、時間が解決してくれるようなら焦らないでくださいね。

  6. りんご より:

    今年1月、まだ5才の愛犬を亡くしました。
    具合が悪くなり3日通院、病気が特定できずに合併症をおこし、入院3日目で苦しんで亡くなりました。病院選び、私達夫婦の判断ミスで亡くなったと思います。直後は自分を責め、後悔しかなく、獣医に怒りをぶちまけたりしました。一週間、泣いて過ごし、食事もままなりませんでした。でもその後、一緒に暮らしていたことが事実なのか分からなくなりました。思い出せるのは、入院中の苦しんでいた姿と、亡くなった顔だけ。
    本当にあのこが存在していたのか思い出せないのです。もちろん写真などで事実は思い出せますが、楽しい思い出や、どのように過ごしていたか、浮かんでこないのです。
    あのこ中心に生活していたのに、そんなことは全て忘れ去ってしまったようです。
    入院中、毎日助かるようにお祈りしたこと、1日二回面会に行ったこと。その全ても本当にあったことなのか分からなくなりました。
    お葬式もしたのに、実感がありません。
    ただ、あのこを私が殺したと胸の奥で思っています。毎日心で謝ります。
    それ以外は、本当に無で、あのこのことを思い出せずにいます。

  7. Dくんの家族 より:

    初めまして。14年暮らしたわんこが亡くなりました。
    全く同じ状態です。全く。同じ感覚同じ考えでいました。検索してもなかなか見当たらないので同じ感覚の方を見つけて、やっぱりあるんだ、と思えました。
    先代の犬を亡くした時にひどいペットロスになったので今回は自分を守るために記憶に蓋をしたんだと思っています。
    思い出せません。パラレルワールドだと思えます。いなかったのかな?いたよな?どこいっちゃったのかな?わからないな。
    そんな不思議な感覚です。
    私の場合、日常生活の何でもない場面で突如フラッシュバックする瞬間があり 泣き崩れます。その時だけ数秒、一気に記憶が戻り耐えられなくなります、気が狂いそうに苦しいです。が、すぐにスッと正気に戻り(どっちの状態が正気なのかわかりませんが)あれ?思い出せない、となります。蓋をしているのが自分なのか、はたまた私を壊れないように守ろうと守ろうとするあの子なのか?笑
    そんな事はないかな。
    でも思出せないのです。いつまでなんだろう。いっでなんでしょうね。ずっと思い出せないままは嫌ですが思い出せた時に耐えられるのかの不安はあります。

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