癌の転移と治療法|寿喜の術後の経過【後編】

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お盆休みの後半戦にこんにちわ。
東京五輪が終わると、猛暑と新型コロナ新規感染者数の激増のニュースだけが目に付くつまらない日々になってしまいましたね。局長です。

─── さて、昨日のショッキングな報告についての続編を。

肥満細胞腫と分子標的薬

脾臓に発見された腫瘍に「肥満細胞腫」という“”が巣食っていたため、脾臓摘出の手術を受けた寿喜だが、悲しいことに肝臓にも転移していることが病理検査で発覚してしまった。

肥満細胞腫と分子標的薬

余命の平均が「1年~1年半」とのことだが、その期間をただ何もせずに見守るだけなのか、何かできることはないのか─── という疑問が当然生じる。

院長先生曰く、猫のこのケースには確立された治療法とエビデンスが存在しないとのこと。

肥満細胞腫と分子標的薬

エビデンスとは、同じ症例をもつ猫の、決して少なくはない一定の数に対して、どういう治療でどういう効果が出たかというデータのことである。

肥満細胞腫と分子標的薬

この症例自体は決して多くはないが、とはいえ特別レアというわけでもないため、世界中の獣医師が手探りで治療をしては、その効果を学会等で公表しているという。

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転移の宣告から一週間後の7月28日(水) ───

この日は寿喜の「抜糸」だったのだが、その席で今後の治療方法について提案を受けた。

ベテランの院長先生にとっても、この症例は初めてらしいのだが、いくつか考えられる治療方法はあるのだと言う。

肥満細胞腫と分子標的薬

最優先に試してみたいのは、犬用に作られた「分子標的薬」という副作用の少ない抗がん剤の一種を投与する治療とのこと。
犬用」だが、理論上は猫にも使えると言うのだ。

用語説明

分子標的薬

従来の抗がん剤は、正常な組織/腫瘍化した組織を問わずに攻撃するため、副作用も大きい
対する「分子標的薬」は、癌細胞に多く発現している酵素タンパクなど腫瘍化そのものに関わっている分子をピンポイントで標的(ターゲット)とした治療のため、正常な組織へのダメージを減らし、副作用が軽度になる。
しかし、価格がクソ高い。

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肥満細胞腫と分子標的薬

そのためには、まず寿喜の体内にある「c-KIT遺伝子」に特有の“変異”が発生していることが証明されていることが望ましいとのこと。
分子標的薬が効果を出しやすい条件だそうな。

肥満細胞腫と分子標的薬

そこで、摘出した脾臓と、今回の病理検査に回していた肝臓の組織を、共に外部機関での遺伝子検査に回すことに。(最近この手の外部検査が増えた・・・・)

次の検診日に当たる8月4日()。

肥満細胞腫と分子標的薬

遺伝子検査の結果が出た。

脾臓・肝臓ともに、期待する“c-KIT遺伝子への変異”が認められたとのこと。
これで分子標的薬の投与による治療がスタートできることに。

抗がん剤ゆえに「素手で触ってはダメ」という取り扱い要注意な錠剤が処方され、現在は二日に一度のペースで飲ませている。

この薬で効果が出て、少しでも癌の進行を抑え込めれば・・・・

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今日の一言

分子標的薬、副作用が少ないというメリットがあるが、価格がクソ高いというデメリットも…

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コメント

  1. クッキー&ちゃちゃ より:

    値段は高くても副作用の少ない抗がん剤を使えるのは良かったです。
    クッキーも抗がん剤を飲みましたが副作用はなかったです。
    ことちゃんも副作用なく効果があらわれてくれるといいのですが。

    エビデンスがないのには驚きました。肥満細胞種は聞く病気ですよね、転移もある程度はある筈なのに。
    とりあえず、信頼出来る先生にお任せしてみるしかないですもんね。

    ことちゃんが治療で辛い思いをしないように。
    安定した生活が送れますように。

  2. まっくろくろすけ より:

    治療方が見つかって良かったです 
    クソ高い薬が効いてコトちゃんがいつもの様に文句言ってる姿をずっと見ていたいです ( ◠‿◠ )

    局長さん嫁女房さんも辛いでしょうが応援しています 

  3. チロクーミャー より:

    始めてコメントさせて頂きます。
    我が家は犬で肥満細胞腫の診断をされました。数回の手術をしましたが再発を繰り返しました。分子標的薬を紹介されましたが情けないことに経済的理由で諦めていました。
    しかし、ネットでイマチニブと言う人間の白血病治療薬のジェネリック品がペット用品のサイトで並行輸入出来ることを知り、元気を取り戻せました。診て頂いている獣医さんを信頼されていらっしゃるので余計な情報だと思いますが薬の効果が出た時の喜びを思い出したのでコメントさせて頂きました。
    コトちゃんの回復をお祈りしております。

  4. ラブママ より:

    とにかく副作用の少ない治療が
    期待できるだけでも良かったと思います。
    コトちゃんは相変わらず文句が多いようで、
    その声もこちらまで聞こえてきそうなほど
    元気そうな様子なので、
    何だか薬が効いてくれそうな予感がします。
    科学的根拠は全くありませんが^^;

    高額の治療ということで、
    ご負担はかなりのこととお察ししますが、
    それに踏み切った覚悟に拍手です👏
    コトちゃんにも局長にも、そして嫁女房ちゃんにも
    エールを送ります❗️

  5. つばめ11号 より:

    打つ手が何もなくてただ時間が過ぎていくだけって状態が一番苦しいでしょうから、
    今回見込みのある薬に行きついたことはよかったと思います。
    それをつかうかどうするかの決断は、かなり迷ったのかもしれませんが。

    効き目が早く表れて、クソ高い薬がやめられる時が来るように祈ってます。

    コトちゃん頑張ってお薬飲むんだよ。
    局長さんにも嫁女房さんにもエールを送ります。
    もちろん、マグちゃんわかばちゃんにも。

  6. とりっこ より:

    ことちゃんの治療法があって少し安心しました。
    さらには副作用が少ない抗がん剤とのこと…
    まずはこのお薬がちゃんと効き目を表してくれるのをただ祈るばかりです。

    ことちゃんは、相変わらず文句も言ってくれてて本人(猫)的には元気なんですね。
    その気持ちのまま体も良い方向に向きますように!!
    ことちゃん、お薬頑張って飲んでね!!!

  7. 黒字の母ちゃん より:

    副作用が少ないのは有り難いことです😢

    クソ高い薬ってのが💦

    ことちゃん頑張って元気になろうね

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