猫の危険予知 ～ 想定外の来訪者

三連休明けの朝に、こんにちわ。
いよいよ台風14号が関東地方から東北地方までも飲み込んでしまいました。全国各地で停電や土砂崩れなどの被害が拡大しそうですね。局長です。

─── さて、本日は従来の時系列を少し飛び越して、9月3日(土)のお話を。

この日は週末だというのに、小倅こせがれや嫁女房はもちろんのこと、朝に弱い俺までも７時には起床して、あれこれと“準備”をしていた。

その様子を、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で見つめる寿喜。

俺と嫁女房が大慌てであくせく動く姿を目の当たりにしたからか、もしくは、“それ以外の何か”を感じ取ったのか、ちょっと緊張気味の表情を見せている。

窓際に佇みながら、リビングの対角線上に目をやると ───

保育園がない週末であっても、早朝から目を覚ましては、嫁女房のことも強制的に起こしてしまう小倅が、『アンパンマン』の絵本を見ながら一人遊びをしている。

その小倅に対し、何かを訴え始める寿喜。

何かしらの危険を察知したらしく、小倅にも警戒を呼び掛けているようだ。

普段は絵に描いたような天然猫のくせに、実は“第六感”的なセンサーをもっているのだろうか。
『ガンダム』用語で表すなら「ニュータイプ能力」といったところか。

一方で、ポメラニアン真熊は、玄関で誰かをお迎えしているようだ。

時刻は８時ちょうど。
週末の早朝から、一体どこの誰が我が家を訪れていたのか････

答えは、この“ペア” ───

親父と、ポメラニアン志熊しぐま。

そう、俺の父親と、真熊の息子である。
アントニオ猪木のような笑い声と共に、想定外の来客が姿を現した。

“嫌な予感”が思いきり的中してしまったことに、絶望する寿喜。
猫のくせに、実に分かりやすく失意が顔に表れている。

【これまでも似たようなことが何度かあった】

小倅も、イマイチ状況がつかめていない様子だ。

無理もない。
これまで３回しか会ったことのない人物が、いきなり自分の家にやって来たのだから、そりゃ事態の把握にある程度の時間は要するだろう。

果たして、親父と志熊はどんな理由で我が家にやって来たのか････