欠陥住宅での41年間【中編】|自宅の建て替えプロローグ Vol.3

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木曜日の朝に、こんにちは。
昨夜は日本が世界に誇る歌姫・家入レオ女史のファンクラブ限定ライブで、恵比寿のリキッドルームでハッスル&フィーバーしていました。今なお余韻に浸っている局長です。

─── さて、それなりのニーズを感じたので、調子に乗ってさっそく例のレポートの続編を。

黒ポメラニアン真熊

自宅の建て替えに至った経緯のプロローグ編。

昨日の記事で、我が家(旧実家)には建築に当たっての法的な手続き上にも問題があったことを綴ったが、次はそれが実際に“住まう者”にとってどのような不具合を生じていたかをお伝えしようと思う。

【念のため昨日の記事のおさらい】

何はともあれ、耐震強度に対する不安。

阪神淡路大震災の後に発覚した先述の「建築確認申請」問題。
9年後に起きた新潟県中越地震
その7年後に起きた東日本大震災
さらには5年後の熊本地震

いずれも多くの建物が倒壊して甚大な被害となった。

黒ポメラニアン真熊

そういった大きな地震が起こるたび、「もし首都圏で発生したら、我が家は間違いなく倒壊してしまう」という、例えようのない不安や恐怖に駆られてしまう日々だった。

とはいえ、まだ実際に何かが壊れ始めていたわけでもないのに、何をそこまで不安になるのか。

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昨日も綴った、南面の窓の多さと、柱や壁の少なさである。

ご覧のとおり、南面は1階も2階もすべて「」である。
凹凸のない、子供が絵に描くような、むしろ潔いくらいの四角い箱に屋根の乗った形の家。

特筆すべきは、1階。

家の四隅(四つ角)を除いて、南面にある柱はこの1本のみなのだ。
普通ならその両脇に「耐力壁」と呼ばれる、家の強度を出すための壁があるのだが、それもない。

内側から見た絵がこれ。

俺の自作のパソコン棚があったエリアだが、そこがちょうど“唯一の柱”の裏側となる。

図示するとこう。

マゼンタで着色してある箇所が柱。
南面は、柱の両サイドがすぐに「掃き出し窓」となっている。

窓と直角に当たる部分も「壁」ではなく「引戸」。
つまり、強度はない。

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これは懐かしい「つのだ☆リフォーム」で和室の畳をフローリングにリフォームしたときの写真。
上の写真にあるリビングと、引戸を境にして隣り合っている部屋である。

先ほどの「柱」はこのマゼンタ着色の部分。
柱の横は、いきなり「掃き出し窓」なのだ。

※「掃き出し窓」とは、窓の底辺部分が床まである、引戸式の大きな窓のこと。

この柱を横からみたビューがこう。
お分かりだろうか。

太さ”もないのだ。
「大黒柱」と呼べるような代物ではなく、普通の120㎜角の「通し柱」である。

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これまた懐かしい、熊猫犬ファミリーで行った「自宅BBQ」のひとコマだが、こうして見れば、柱のサイズ感がお分かりいただけるのではなかろうか。

そう、こんなもん・・・・

こんな柱一本で、1階の4方向からの「押し」の力も、2階からの「重み」もすべて受け止めているのだから、強度なんてあるわけない。

大きな地震が来たら、この柱がポキッと折れた時点で一瞬で倒壊する仕組みなのだ。

その不安は、年々大きくなっていった。
家のすべての加重を支えてきたこの「一本柱」に、明らかに経年による歪みが生じていたのだ。

一本柱で支え切れなくなった加重が、オレンジ色で着色した「垂れ壁」にも負荷となって圧し掛かっているのだろう。

下側に押される形になり、引戸が開け閉めできなくなっていた
肩で全体重を掛けて押せば開く状態で、これが年を追うごとに重くなっていた。

そういった変化も、「いつ倒壊してしまうのか」という俺の恐怖をかき立てたのだ。

黒ポメラニアン真熊

今回は「耐震強度」の話のみだったが、その他にも伝えきれないくらいの信じ難い「欠陥」が内在していたこの旧実家。

欠陥住宅編」とでも言おうか、このネガティブなお話はあと一回だけつづく・・・・

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実は15年間も危険と隣り合わせだった真熊に二発目を。
今日の一言

まさかの120㎜角の「一本柱」で家の全加重を41年間も支え続けたなんて、恐怖でしかない…

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コメント

  1. こたん より:

    いよいよ切羽詰まってたんですね・・・
    施工が悪いのであって、お家神様はギリギリご一家を守って
    時の来るのを待っていたんですよ
    よござんす
    思いの丈をぶちまけてプリーズでございます

  2. らんきゃん より:

    こわいですね!
    柱の件を認識してしまうと、焦りますね!
    うちの実家、もっと古くて外側がガラス窓ばかりで 寒いわ、ボロいわで ずっと何年も前から建て替なよ……と話していたのですが……
    実家の父に 局長のブログを読んでもらいます!!!
    資材高騰前に建て替えして欲しかった(TT)

  3. クッキー&ちゃちゃ より:

    たった一本の細い柱しかない⁉️
    怖い話しですね。
    大きな地震じゃなくても倒壊しそうな感じです。
    よく持ってくれた!柱には感謝ですね。
    今の仮住まいの家は大丈夫そうなんですかね😅
    それにしても局長さん、勉強してるだけあって詳しいですね!
    そしてまぐちゃん可愛い❣️
    うちの実家もたいそう古いのでとにかく寒い!朝の部屋の温度が6°とかみたいです。

  4. なお より:

    見れば見るほど…怖い💦

  5. とりっこ より:

    改めて局長さんに解説してもらうとすごい状態だったのが分かりますね💦
    これでは地震が来る度恐怖しかありません…😱

    よくぞ建て替えまでもってくれましたね、この柱!!

  6. つばめ11号 より:

    南側に窓を目いっぱい取ったっていう設計だったんですね。
    いくら審査が緩かったとはいえ、よくこんな危険な設計にOKを出したものですね。
    大工さん達も建てながら気づいていたかもしれませんね。

    我が家はそこまで窓は大きくなかったけど、でも歪みは来ていたと思います。
    どこの引き戸を開けても音がして、離れたところにいても、音の違いで
    どこの戸が開いたのか分かるほどでした。
    それに柱も細かったです。縦に亀裂が入った柱もあったし。

    その他の信じがたい欠陥、うちにも当てはまるかも。。。

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