ツバメ通信 2020 [後編]

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土曜日の昼下がりに、こんにちわ。

9月に入って陽が落ちるのが急激に早くなりましたね。18時を過ぎたら、すぐ真っ暗ですよ。嫁女房による真熊の散歩も時間が前倒しされてるそうです。局長です。

─── さて、先日のレポートの続編で【後編】を。

ツバメ通信

そう、ほぼ毎年恒例となっているツバメの飛来と営巣に備えて、あらかじめ“居抜き物件”的な巣を用意しておくことにした今年の『ツバメ通信』。

GW中の5月5日に『どん兵衛』を設置してから、実に一ヶ月半後 ───

ツバメ通信

居抜きの空き家にのうのうと住み着こうというズボラなツバメが現れると、ほんの一週間後くらいにはもう卵が産み落とされていた。

なぜか毎回同じ“定数”的な5つ

ツバメ通信

それから、さらに2週間ほどすると、卵が孵化していた。
か細い「ぴよぴよ」という声が聞こえてきて気付いたのだった。

孵化した雛は、クチバシで数えたところ4匹

ツバメ通信

実は、5つ産み落とされた卵のうちの1つは、写真を撮ってから間もなく落とされていたのだ。

割れた卵の殻の内側には何もない。
どうやら中で雛が育っていない卵だと親ツバメは分かっていたらしい。

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雛が孵ったと分かれば、これまた毎回恒例のコレを設置しなければ。
万が一、雛が巣から落ちてもクッションになるよう、緩衝材を兼ねた糞受け箱を。

ツバメ通信

その約一週間後には、雛たちは「どん兵衛」カップから顔を出すようになっていた。

しかし、その数は ───

ツバメ通信

3匹
これにもまた悲しい出来事が。

孵化した4匹のうち1匹は、うまく育ってくれなかったようで、干からびた状態でまたも巣から落とされていたのだ。

ツバメ通信

この辺りは、やはり自然界で生きているだけあって、親鳥もシビアなようだ。
ダメだと判断したら、容赦なく下に落とすらしい。

当然、それを土に埋めてあげるのは俺の仕事となる・・・・

ツバメ通信

ちなみに、これらの写真は自撮り棒を駆使して撮影している。

これまで何度となくツバメの営巣を見守ってきて分かったことがある。
それは、営巣期間を我々人間が“息を殺すように生活してはダメ”ということ。

ツバメ通信

ツバメが、“自分たちの存在は人間にバレていない”なんて勘違いしてしまうと、ふとしたニアミスがあったりしたらパニックを起こしてしまい、夜中でも飛び出してしまうなんてこともあるので、あらかじめ我々人間の存在は認知させておく必要があると考えたのだ。

ツバメ通信

そこで、玄関の出入りの際は、必ずツバメに声を掛けるようにしていた。

ここは俺の家だぞ
お前たちは居候なんだぞ
この関係性をきっちりとインプットしてやっていたのだ。

その甲斐あって雛たちは懐いてきたようにも感じていたが ───

ツバメ通信

親鳥たちは、どうにも心を開いてくれず、むしろ警戒心が強まっている様子にも見えた。
誰のおかげで、巣作りもせずに営巣できてると思ってるんだ!

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ツバメ通信

それはそうと、7月11日付けの写真以降、雛の数が2匹しか確認できないことにお気付きだろうか。

3匹での最後の撮影から、ほんの一週間くらいのうちに、1匹がまったく姿を見せなくなってしまっていたのだ。

ツバメ通信

自撮り棒で巣の中を撮影してみると、どうやら息絶えてしまったらしい様子が見えた。
4匹が孵化したのに、半分の2匹がダメになってしまうなんて。

ツバメ通信

そうこうしている間に、残った2匹はすくすくと大きく育ち、この頃には「どん兵衛」の淵に乗り出すようになった。

俺には分かる。
この行動をするということは、もう巣立ちの時期が迫っているということだ。

ツバメ通信

そして、この写真を撮った翌日の7月27日(月)、在宅勤務中の嫁女房から仕事中にLINEが鳴った。
ツバメたちが巣立ったようです」と。

毎年のことながら、散々世話になっておきながら「さよなら」も告げずにいなくなってしまうツバメたちだが、温かい土地で達者で暮らせよ。

せっかくだから、過去の「ツバメ通信」も振り返ってみよう ―――

「ツバメ通信」の歴史

● 2013年 | 初めてツバメに巣作りされたが無事に孵化して巣立っていった。
● 2014年 | 無事に孵化したのに巣ごと落下してしまい野良猫に・・・・
● 2015年 | 巣作りを始めたものの、着工直後に中止されてそれっきり・・・・
● 2017年 | 2年ぶりに巣作りしたツバメが無事に孵化して巣立っていった。
2018年 | 「どん兵衛」で補強した巣から5匹全員が無事に巣立っていった。

孵化した雛が、ちゃんと育たずに巣の中で死んでしまうなんて、初めての経験だ・・・・
やっぱり自然界で無事に巣立つのは難しいことなんだと、あらためて痛感した47歳の夏の終わり。

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コメント

  1. ラブママ より:

    ちゃんとどん兵衛ハウスは利用されていたんですね!
    ちゃっかりツバメさんが入居して、
    用意しておいた甲斐がありましたね。
    ここにたどり着いたツバメも、
    「あれ? 巣がもう用意されてる?」と
    デジャヴのような気持になったかもしれません。
    それとも「やった! ラッキー!」と
    あまり深く考えなかったかもしれませんね。

    しかしながら、5個の卵のうち孵化したのは4個、
    元気に旅立った雛は2羽だったとは。
    やはり自然界というのは甘くないということでしょうか。
    強くないときっと南の国まで飛べないのでしょうね。

    雛の口元のパッキンが本当に可愛いです。

  2. メダカとトクサ より:

    居抜き利用とありますが、雛が心地よく過ごせるように、親鳥は藁状のものできちんと中を整えていますね。

    ちゃんと利用してもらえると、糞受けも必要なんですね。おつかれさまです。

    卵の段階で1羽が孵化せず、孵化した4羽のうち2羽が夭折とは自然は厳しい。

  3. クッキー&ちゃちゃ より:

    自然界は厳しいですね💦
    雛になっても無事に巣立っていくとは限らない。
    どん兵衛の巣の中で必死に生きて大きくなって巣立つ、何て感動的なんでしょう。
    日清食品に写真送ったてみたらどうでしょう。
    それにしても局長さんは、もはやつばめマスターですね。
    今年は嫁女房さんから巣立っていった報告があり余計に嬉しいですね😃
    在宅で良かった^ ^

  4. つばめ11号 より:

    本当にどん兵衛ハウスを利用したつばめがいたんですね。
    卵を見つけた時は嬉しかったでしょう。
    巣の中に自分たちの羽も敷いているのを見て
    なんだかほっこり気分になりました。

    半分に減ってしまったのは悲しいですが、
    それでも2羽が無事飛び立つことができて良かったです。
    最初の5個の卵の意味が分かりました。

    嫁女房さん、今日あたりつばめの巣立ちだって思って見てました?
    気になって仕事どころじゃなかったですよね。

  5. とりっこ より:

    どん兵衛ハウスちゃんと利用されたんですね!!
    作った甲斐がありましたね(^-^)

    5個産まれた卵から孵化したのは4匹。
    そして巣立つまで成長できたのは2匹だなんて…
    自然を生き抜くって本当に大変なんですね。
    人間の子供もそうですが、大人になるまで何事もなく成長できるのが当たり前ではないんだなぁと痛感致しました。

    今年は数が減ってしまって少し寂しい巣立ちでしたが、無事2匹は飛び立ててよかったですね^^
    きっとこの子達は巣立てなかった子の分まで頑張って生きてくれるでしょう!
    今年もつばめちゃんの為に家づくりから始まり諸々お疲れ様でした^^

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