「3.11」の朝に、こんにちわ。
10年ですか・・・・
関東地方ですら物資やガソリンが不足したほど大変だったあの時期が、もう10年も前になるんですね。局長です。
─── 本日も「セカンドオピニオン」について。
1月18日(月)にそろって体調を崩したモノトーン兄弟の二匹を、同22日(金)に病院に連れて行き、そこから始まった二匹の闘病&介護生活。
同24日(日)までの間に、ポメラニアン真熊は毎日通院して皮下点滴(補液)を行い、“にいぼん”こと石像猫にいなは22日と24日に貧血予防の注射を接種。
22日からこの24日の時点でも、「数値的には真熊のほうが危険な状態」との診断だった。
共に腎臓病に起因する疾患で、真熊のほうが腎臓の数値(BUN / Cre)が共に正常値と比べて相当に高いからだ。
しかし、実際の二匹を見ている限り、とても額面通りには受け止められない。
なぜなら、総合栄養食であれば少しずつ食べられるようになっていく真熊に対し、にいぼんは何も食べられない上に、日増しに症状が悪化しているようにしか見えないのだ。
そこで、またも“あの獣医師”の優しさにつけ込んで、電話で相談をさせてもらうことに。
当『熊猫犬日記』ではお馴染みの、埼玉のやり手若手獣医師“餡ドーナツ”院長である。
前回(稚葉のとき)同様、これまで行った検査内容を説明し、その結果をメールで送付。
その上で現在の二匹の様子について、所見をうかがった。
すると餡ドーナツ院長は今回も ───
「直接診たわけでも触ったわけでもないから、あくまでも推測による参考程度に聞いてほしい」
と断りを入れた上で、二匹それぞれについて所見を述べた。
まずは、真熊について ───
粗相が増えているのは、補液でオシッコの量が増えるのに対し、単純にトイレまで間に合っていないから。
体がだるいので上手く動けず、外に出たいのに間に合わない状態だと思います。
そして腎臓病についても詳しく話してくれた。
腎臓は7割がダメになった状態で初めて数値に現れるんです。
その時点で、残り3割以下の機能で腎臓が頑張っているという状態。
数値が多少良くなることはあるが、残念ながら回復することはないんです。
肝臓は細胞が生まれ変わることで復調するが、腎臓は一度悪くなったら良くなることはなく、それ以上悪化させないよう維持していくことしかできない。
結果、現在かかっている『Z動物病院』(仮名)の見立てで、概ね間違ってはいないと思うとのこと。
そして、にいぼんについては ───
Cre(クレアチニン)が正常値なのに、“腎性”(腎臓由来)ってどうなんだろうな・・・・
と、「腎性貧血」という診断に対し疑問を呈した。
クレアチニンは筋肉を分解して産生されるもので、この数値が上がってくると“腎性”って判断できるんです。
でも、にいなちゃんの筋肉量が落ちている今の状態からは産生されないんです。
だから正常値の範囲に納まってるんです。
筋肉量に左右されない早期マーカーで「SDMA」って検査があるんですが、やりました?
事前に送付してあるものが、これまで実施したすべての検査結果なので、餡ドーナツ院長の言う「SDMA」検査はやっていない。
それ以外にも、「あれはやったか」、「これはやったか」という質問がいくもあったが、軒並み行っていなかった。
餡ドーナツ院長の見立てとしては ───
実施した検査と現状の数値だけで「腎性貧血」という診断は、自分ならできないなぁ・・・・
とのこと。
そして、こう提案された。
一度、H先生に診てもらってはいかがですか?
“H先生”というのは、我が家からわりと近い距離にある『H動物病院』(仮名)の院長のことである。
昔からこの地で開業しているのだが、ベテランになってからも、さらに学びを深めるために餡ドーナツが在学中の同獣医大に聴講生として授業を受けに来るほど研究熱心な獣医師らしい。
餡ドーナツの同級生が、そのH動物病院に新卒で就職したりもしていた。
そんなにいい先生であれば、何ゆえ俺はH動物病院を選ばなかったのか。
まったく大した理由はなかった。
最寄りの『X動物病院』(仮名)からの“転院”を考えたとき、もちろん候補には挙げていたのだが、ネット上の口コミでは、現在かかっている「Z動物病院」とほぼ評価が変わらなかった。
その中で、Z動物病院は「良心的な価格」ということがフィーチャーされており、逆にH動物病院は「高い」という噂があったのだ。
別にお金に困窮しているわけではなかったのだが、「同じ評価なら安いほうへ」くらいの安直な考えだった。
「よし、今度こそ本格的な“セカンドオピニオン”を実践してみよう!」
餡ドーナツの助言にそう決意し、翌25日(月)の朝、さっそくH動物病院の門を叩いたのであった。
つづく・・・・
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コメント
筋肉量が落ちてると正常値になるって事ですか?
検査やって安定してるからと安心出来ないですね。
素人にはどの検査が必要か分からないですし必要な検査はしてるものと思ってますから。
口コミの病院代が安いとは検査をしてないから?
必要な検査をしてる病院は高くなりますよね。
100%口コミを信用する訳ではないもののある程度参加にはします…口コミも分からないものですね。
餡ドーナツ院長、これまた的確なアドバイス。どんな先生かなんて全く分からないですから。
知り合いにいると助かりますね^ ^
そして近くに勉強熱心な先生がいて良かった。
餡ドーナツさんのコメント、またまたすばらしい。
H動物病院って、転院する前にここのコメント欄にも書いた人がおられましたよね。
医師によって、こんなに違うものなのですね。
セカンドオピニオンって大事ですね。
腎臓は7割がダメになってから検査数値に現れるんですね・・・
回復の見込みはないんですね・・・
勉強になります。覚えておきます。
検査も何をどうしたらいいかわからないし、医者に言われるままでしか・・・
色んな角度から考えて適切な説明と検査をしてくれる医師と出会えるといいんですけど・・ね
餡ドーナツ先生の説明は本当に分かりやすいですね。
これって、飼い主からすると大切なことなのですが、
なかなかそのような先生にばかり当たるとも限りません。
難しい説明をされても何となく納得したような気になり、
後から思い返すとよく分からない。
そういうことってありますね。
餡ドーナツ先生の所見にも納得がいき、
安心できる病院を選べたことは良かったです。
わかちゃんの場合と同様に納得して、
セカンドオピニオンを受ける決意もできて
とても大きな一歩でした。
餡ドーナツ先生、素晴らしいです。
まぐちゃんはご飯を食べていますか。
わかちゃんも心配です。
コトちゃんはにいなちゃんを探しているでしょうか。
今日もエールを送ります❗️
餡ドーナツ先生に相談して良かったですね。
局長さんの迷いや不安を払拭してもらえたことは
本当にありがたかったことでしょう。
説明を読んでいて、10年で院長になったのが納得できました。
マグちゃん、今日もお薬飲んで元気にしてるかな?
わかばちゃん、コトちゃん、ちゃんとご飯食べて元気になってね。
応援しているよ。
真熊君は、皆様のコメントにある様に、わかりやすい先生です。ですので、これからは餡ドーナツ委員長先生に診てもらいましょう❕❕行ってしまえば、埼玉は近いと思います❕❕大阪に行くこと考えたら、明らかに近いです❕❕
またしても餡ドーナツ先生に的確なわかりやすいアドバイスをいただけたんですね!
皆様おっしゃるようになかなか詳しく分かりやすく説明をしてくれる先生って出会うのが難しいですよね…
クチコミも鵜呑みにして行ってみたら思っていたのと違う…なんて言うこともありますし。
私も愛犬の転院をした事があるのですが、転院理由はとにかく通っていた病院が高かったからです。その時は特に大きな病気もなく、普段の診察だけでも高いなぁと感じていました。その後、体調が崩れ、診てもらった時に手術が必要と言われ、提示された金額に開いた口が塞がりませんでした。
急遽セカンドオピニオンとして別の病院を訪ねた所、確かに手術は必要だからうちではこのくらい、と最初の病院の半額を提示されました。
なぜこんなに金額の差がでるのかと聞いたところ、金額設定は病院の先生によると言うことや、金額が高い分、検査内容がより細かかったり、色んな検査をしてくれているのだと思います、と言われました。
結局、我が家はセカオピの先生とも相性は悪くなかったので、そのまま後者の病院で手術をお願いしましたが、今日の局長さんの記録を読んでやはり高いのには理由があるんだと思いました。
でも1番大事にしたいのは飼い主と先生の相性や、ペットの事をちゃんと考えてくれているかどうかという所ですね。
新たな選択を提示しれくれた餡ドーナツ先生に感謝ですね。
今日で震災から10年。なんだかあっという間でした。時が過ぎると共に忘れていく事が増えていくなかで、10年前の大きく揺れた瞬間や、停電して全く明かりがない中、一夜を過ごした事は今でも忘れません。時が経つとどうしても風化しがちですが、年に1度だけでも、こうして思い出す日がこれからも続いて欲しいし、東北の私たちが続けていかなければと思います。
餡ドーナツ先生
凄い。
近くなら家でも診て欲しいです。
毎年、TVを見て黙祷してます。
やはり10年前…
怖かった
ヤバイくらいカッコいい…餡ドーナツ先生…!!
直接診てなくてもここまで分かるなんて!
みてもらったらもっと凄いかもですね!いやしかし救世主で神です
人間性も良い凄い方と繋がってますね(*’’ノノ゙☆
しかし七割でっていうのも学習
そこまでいかないと出ないとは…
本当結構辛いですよね…
そんな中頑張ってたんだ…(泣)改めて実感しました