クリスマスツリーが生み出す無用な緊張感【前編】

週の真ん中に、こんにちは。
先週の19日(金)、気分転換に映画『ゴールデンカムイ』を観に行ってきたのですが、とても良かったです。でも 5～10部作くらい続けないと完結できないペースでした。局長です。

─── さて、２ヶ月も前のことになるが、11月末のお話。

自宅の窓際にクリスマスツリーを飾った。
ハロウィンが大好きな小倅こせがれのせいで、いつまで経ってもカボチャの装飾を片付けられないので、「ハロウィンの次はこれだ」という教育も兼ねて急ぎ設置することに。

『ニトリ』でツリー単体と装飾品をそれぞれ個別に買ってきたのだが、ここに小倅の好みや希望は一切含まれていない。
新居のインテリア性を大切にしたいので、色がガチャガチャした仕上がりにはしたくなかった。

小さい子の選ぶ装飾品など、絶対に目がチカチカするほど前衛的なカラフルになることは間違いないので、俺と嫁女房で比較的シックな色合いを選んで購入し、小倅には「クリスマスツリーとはこういうもの」と擦り込むのである。
「三つ子の魂百まで」と言うし、上手くいけば落ち着いた色彩センスに育つはずだ。

そうして完成したクリスマスツリーは、なかなかのクオリティに。
雪も被っており、フィンランドの冬を思い起こさせる。
行ったことはないが。

小倅も大喜びしてくれたので、すべて「良かったね」で終わる話なのだが、一つだけ想定外なことも起きてしまった。
なぜか天然猫の寿喜ことぶきがもっとも興味を示してしまったのだ。

朝も夜も、気が付くとツリーの横に乗っている。

そう、思い返せば我が家に「観葉植物」がないのは、この寿喜がいるからなのだ。
10数年前、知人から「金運を高める」とか言われて「パキラ」とかいう鉢植えの木を置いたのだが、数分後には倒されていた。

その後も、起こしても起こしても倒される。
結果、我が家の室内には植物を一切置かなくなったのだったが、その悪夢が蘇ってしまった。
コイツ、このツリーをこの高さから倒したい衝動に駆られているのでは････

電飾LEDの配線も繋がっているし、とにかく倒して落下させられようものなら大参事になる。
寿喜がここに飛び乗るたびに、機嫌を損ねないように抱っこしては話し掛けながらそっと下ろす。
小倅のために設置したクリスマスツリーが、想定外のリスクを生み出したのだった。

つづく････