積雪のない冬、雪遊びをしたことがない子供

火曜日の昼下がりに、こんにちは。
今日は全国的に初夏の陽気のようですね。来週はまた寒くなるようですが、３月も終わるしいよいよ春が本格化しますね。局長です。

─── さて、我が“熊猫犬地方”がある首都圏は、この冬まったく雪が積もらなかった。

雪が目視で確認できるレベルで降ったのも３回のみ。
土や砂利の上にはほんの少し積もりもしたが、アスファルトを白く染めて、車の通行に支障をきたすような積雪は一度もなかった。
今後も、雪が降るレベルの「寒の戻り」はないようだし、このまま冬は終わるらしい。

小さな子供をもつ身としては、生活に不便さを生じることを覚悟で、シーズンに一度くらいは大雪を望んでしまう。
というのも、小倅こせがれは生まれてこの方、まだ雪遊びをしたことがないのだ。
小倅が生まれた2021年以降、首都圏には雪かきを要するほどの降雪が一度もない。

唯一の雪体験といえば、俺が育休中だった昨年２月の雪。
薄っすらだがアスファルトを覆い尽くしてしまったので、保育園まで徒歩で迎えに行ったとき。
だが、その雪も翌日にはきれいさっぱり道路から消えてしまった。

これも温暖化がもたらす事態なのか。
振り返ってみると、今から11年前の2014年の大雪はすごかった。
車がすっぽり埋まってしまうレベルの雪が、ワンシーズンで２回もあったのだ。

数日間も車を使えないレベルで、仕事へも電車で通ったほど。

近所では雪の重みでカーポートが倒壊する事故が相次ぎ、とにかく大騒動だった。
我が家のカーポートは古くて強度のない構造だったことから、夜通し雪下ろしに奮闘していたおかげで無事だった。

しかも、人生初のインフルエンザに罹患していた神憑り的なタイミングの悪さで、高熱の中でヘロヘロになりながらスコップを振るっていたのを思い出す。

2018年にもそれなりに降ったが、４年前の教訓も手伝ってカーポートの雪下ろしに夜通し奔走していたので、このときも倒壊は免れ、ただ疲労だけが残った。
でも、家の周りの雪かきも大変だった。

それ以降の降雪で覚えているのは、２年前の2023年に一度だけそれなりの積雪があったとき。

この日は、いろいろなことが重なっただけによく覚えている。
まず、自宅の建て替えのために仮住まいに移り住んだ直後だったこと。
そして、前日からポメラニアン真熊まぐまの調子が急激に悪化しており、緊迫感に追われていた。

さらにタイミングが悪いことに、小倅が胃腸炎を発症してしまい、雪が降り積もる中で病院に行かなくてはならなくなった。
前年に愛車を買い替えてからスタッドレスタイヤを用意していなかったため、車を使えずバスを乗り継いで行かざるを得ず、途中で行き倒れるんじゃないかと思うほど苦労した。

それだけではなく、これが「地鎮祭」の前日だったこと。
首都高が通行止めになったりしていたので、当日は親父とポメラニアン志熊しぐまが遠く外房から来れるのか心配で仕方なく、天気予報とにらめっこしていた。

だが18時頃には止み、その後の雨もありアスファルトの雪はどんどん溶けていき、幸いにも親父と志熊は来ることができて、白銀の世界での地鎮祭という、逆に思い出に残る演出となった。
しかし、胃腸炎の小倅は雪遊びなどすることもできず、生涯で唯一の機会を逃している。

今年３回降った雪は、ほんの一瞬アスファルトの上にも積もるものの、すぐに溶けてしまい、結局はノーマルタイヤでも難なく走れてしまうほどに。
長靴を雪にズボズボと取られながら歩くような体験を小倅にさせてあげたかったぜ････