土曜日の朝に、こんにちわ。
三度目の緊急事態宣言が発令されましたね。前回の発令から、世の中の緊張感の緩みが顕著になっていたけど、じゃぁ今回は何か変わるのかと期待薄めになってしまっている局長です。
─── “にいぼん”こと石像猫にいなの2月2日(火)における闘病記のつづきを。
抗がん剤治療ができない現在の症状を打破するために、三日間限定でステロイド剤を強めて投与していた「勝負の三日間」の最終日の治療を終え、帰宅したにいぼん。
前日からほとんど何も食べていないので、まずは晩ごはんに。
ペースト状の総合栄養食、シニア用ミルクなど、なんでもいいから口にしてくれそうなものを手を変え品を変え与えてみるも、『MiawMiawジューシー 15歳頃からのあじわいまぐろ』をほんの少し口にするだけだった。
胃のムカつきを抑える薬も投与してもらったのだが、それでも食欲はわかないらしい。
病院では「皮下点滴(補液)後30~60分後がゴールデンタイムで食欲が出たりする」なんて言われて期待もしていたが、まったくだった。
その横で、ほぼ健康体の寿喜はむしゃむしゃと音を立てて食い漁っているというのに。
前回の“真熊へのアシスト”のような奇跡は起きてくれなかった。
そしてこれが、にいぼんの“最後の食事”となってしまった。
極々少しだけ舐める程度のこれが、15年間の生涯での「最後の晩餐」だなんて・・・・
その後は、なぜか真熊専用のひんやりクールハウスに。
これが、前回記事【前編】の最後の部分につながるのである。
少しでも落ち着いて眠れるようにと、入口にブランケットを掛けて中を暗くしてあげる。
きっと癌の痛みによる苦しみから、かまくら型ベッド間を右往左往と移動するだろうと想定し、隣のそれはオットマンを倒して高さをなくしておいた。
案の定、数十分で飛び起きるようにひんやりクールハウスから出てきたにいぼん。
すぐ横のかまくら型ベッドに移動するのかと思いきや・・・・
その隣の、自分専用の新しいかまくら型ベッドに。
このくらいの高さであれば、まだ上り下りは可能だし、逆に気分転換になると考えそのままに。
その後も数十分おきに、隣のかまくら型ベッドに移動したり、そうかと思えば出てきてフローリングに横たわったりと、落ち着かない様子を見せる。
きっと痛くてジッとしていられないのだろう・・・・
しまいには、中で真熊がくつろいでいるひんやりクールハウスに再び向かったかと思うと ───
強引に入り込んでいき、真熊を押し出してしまった。
もう意識も混濁しているらしい。
真熊も突然のことに驚きながらも、すんなりと場所を譲っていた。
辛そうなにいぼんの姿を、見守ることしかできない俺も無力感に押しつぶされそうだった。
寿喜と稚葉も、俺と同じで見守ることしかできない。
あまりに激しく動き回るにいぼんに、少し動揺しながらも、一定の距離を置いて静観する。
ここ数日、こうして痛みと戦う姿は見てきたが、さすがにここまでの忙しなさはなかった。
いつもなら、にいぼんの都合など1ミリも考えずに強引に甘えていく稚葉も、只々静かに見守る。
動物たち全員が、事の重大さをちゃんと理解できていた。
夜も遅くなってきたので、俺も自分の寝床を準備して横になろうとした頃 ───
にいぼんの痛みも少しだけ和らいだらしく、俺の毛布の上で真熊と共に熟睡し始めてしまった。
ようやく落ち着いて眠りに就けたにいぼんを起こすわけにもいかず、俺は再びフローリングの上に横になるしかなかった。
こうして、にいぼんの“最後の夜”が更けていったのだった・・・・
最後の夜も痛みに苦しめられ続けたにいぼんに労いのクリックをお願い
コメント
局長さん、振り返るのも辛い中、記事にしてくださり、ありがとうございます。
読むと切なくなるけど、でも、にいなくんが生きた証をしっかりと記憶に残したいと思います。
まぐちゃんや、ことちゃん、わかちゃんも、にいなくんに何が起きているのか、ちゃんと理解して見守っている姿に、また涙です。
にいなくん、最後の夜もみんなに見守られて、大好きな局長さんの匂いに包まれた毛布の上で、穏やかな気持ちで過ごしていたのではないでしょうか。
にいなくん、本当に頑張りましたね。ありがとう。
にいなちゃん、最後の夜も皆んなと過ごせましたね。
痛くて辛くても、やっぱり皆んながそばにいて
安心だったと思います。
まわりの子たちも、にいなちゃんをそっと見守っていて
本当に偉かったですね。
ほんの舐める程度だったけど、局長さんから食べさせて貰えて最高に嬉しかったと思います。
大好きな局長さんに特別扱いされて幸せを感じていたと思います。
皆んなとも一緒だし。
痛みに動き回るにいぼんの姿は泣けてきます。
頑張ったね、にいぼん。
にいぼん苦しかったんでしょうね…
意識も朦朧としている中、ほんの一口でも局長さんからご飯をもらい、みんながいるリビングで過ごし、局長さんの匂いの毛布に身を預けたのは幸せだったと思います。
まだまだ振り返るには時間が早すぎる中、こうしてにいぼんの生きた証を残して下さり、ありがとうございます。
リビングでみんなにいぼんを心配しながらも邪魔しないでいる姿、偉いですね。
まぐちゃん、ことちゃん、わかちゃんよく頑張りました。
最後の夜もみんなが見守っていたんですね。
痛みに耐えていたにいな君が、局長さんの毛布の上で熟睡できて
本当によかったです。
隣にマグちゃんがいたのも、にいな君は嬉しかったでしょう。
泣けてきますね😢
まぐちゃん 心配そうに見ていたのかな…
わかちゃんも ことちゃんも見守ってくれてたんですね😢
にいなちゃん
苦しかったでしょう
本当に頑張ったね
にいな君、最後の夜は家族団欒、妹弟たち、そしてパパと過ごして幸せだったと思います。
遠い昔に感じても、まだ、胸が熱くなりますよね。
にいな君の15年の生涯、いつもの変わらぬ家族と一緒にいれてことが救いです。
でも、まだ書いていて涙が出てくるのは局長さんも同じだと思います。
にいな君の思い出、走馬灯のように流れていると思います。
局長さん、頑張れ❕❕ そして、にいな君❕❕最後までよく頑張ったぞ❕❕
寝床を求めて動き回って、最終的に落ち着いたのが局長さんのお布団というのが、にいな君らしいなぁと思いました。