住宅展示場に行ってみた【ミサワホーム編】｜第一次・家づくり計画

花金の朝に、こんにちは。
自衛隊での自動小銃発砲事件、ショッキングですね。警察も含めた銃を扱う組織は、まさか同僚に向かって発砲するなんて想定していないでしょうし。局長です。

─── さて、忘れた頃にやって来る、この一部のマニア受けしているシリーズを。

そう、我が家の建て替え計画レポート。
近い将来、必ずやって来るらしい大地震にも「絶対に倒壊しない家」を目指して、2008年にスタートした“第一次・家づくり”編の続編を。

前回までは、大まかに分けて６種類が存在する建築工法の詳細と ───

それぞれの「坪単価」について、且つ俺がどの工法で建てることを望んでいるかを紹介してきた。
その第一希望が、ＲＣ造（鉄筋コンクリート造）の壁式構造。

さっそく建築家をピックアップして、プランニングと見積りをしてもらおう！
････という動きが一般的だが、俺が最初に向かった先は設計事務所ではなかった。

「住宅展示場」である。

どの建築工法であれ、家を建てる場合は絶対に採用しようと長年にわたり心に決めていた、ミサワホームの『蔵』について、“実物確認”をするためにやって来たのだ。

住宅展示場は、上述のとおり一日で３社くらい回れるというメリットが大きいのだが、モデルハウスに足を踏み入れたら必ず個人情報を含めたアンケートを記入させられることになる。
「いつ頃に建築予定か」「予算は」「求める条件は」等々。
これを提出したら最後、それはもう激しい営業攻撃を受けることになる。

そりゃそうである。
ハウスメーカー各社も、慈善事業としてモデルハウスを展示しているのではなく、あくまでも集客のための“営業ツール”の一つとしての目的なのだから。
モデルハウスに足を踏み入れる場合は、これを覚悟する必要があるのだ。

当然だが、俺もここから数ヶ月にわたりミサワホームからの激しいチャージに遭ったのは言うまでもないのだが、幸いにも人柄のいい営業マンで、契約を急がせよういう“いやらしさ”もなかったので、営業を受けている期間も「勉強の一環」として有意義に過ごせていた。

「それならミサワホームで建てればいいじゃん」という話だが、全国規模のハウスメーカーの場合、やはり自由度が低い。
間取りは基本的に自由設計だが、「この設備を使いたい」とか「外壁は〇〇というメーカーの△△を」といった指定にも、かなりの制限がある。

何より、俺は住宅業界に身を置いているので、自分で安く手配できてしまう商材が多々ある。
とくに水回り商材は。
そういう手法を「施主支給」というのだが、大手ハウスメーカーの場合はこれをNGとしていることがほとんどなのだ。

表向きはOKとしていても、「保障の問題があるので施工は当社で行うことが条件です」とされ、この“施工費”がやたら高くて、結局はハウスメーカーの指定品を入れたほうが安く済むといった“からくり”にされているのだ。

また「坪単価」も高い。

同じ２×４（ツーバイフォー）工法でも（ミサワホームの場合は２×６工法^※）、地場の工務店と大手ハウスメーカーでは坪単価が大きく異なる。
2008年当時だと、工務店で平均40～50万円、ミサワホームは平均70万円だったと記憶している。
※ミサワホームの２×６（ツーバイシックス）工法は、ツーバイフォー工法と同じ仕組みながら、２×４インチの木材ではなく、もう少し厚みのある２×６インチを使用している。

仮に延床面積30坪の家を建てるとすると、前者では1,200万～1,500万円。
ミサワホームだと2,100万円 ── という金額差となってしまう。
しかも、解体費用や外構などの付帯工事を除いた、建物本体のみの価格で。

そもそも「ＲＣ造」が第一希望で、ミサワホームの２×６工法（他社の２×４工法を含む）の希望順位は４番目と低かったので、自由度の低さも含めて「ミサワホームで建てよう」という思いはほとんどなかった。

だが、このミサワホームとの数ヶ月にわたるやり取りの中で、改めて『蔵』の素晴らしさを知ることができたと同時に、気を付けなければならない問題点なども勉強することができ、今となっても非常に有意義な時間だったと思う。