猫兄と二歳児によるジグソーパズル争奪戦

火曜日の朝に、こんにちは。
文春によるジャニーズ事務所の社長交代報道はどこまで正しいんですかね。記事のとおりだと、代表権は変わらないし、結局は単なる院政になるだけですけどね。局長です。

─── さて、先週の日曜日、つまり 8月27日のお話。

天然猫の寿喜ことぶきが珍しく小倅こせがれの「柵」の中で横になっていた。

最近では、かつての「小倅の就寝部屋」がホームポジションになっており、ごはんとトイレ以外は一歩も出て来ない“引きこもり”のような生活を送っているので、思わず二度見してしまうような光景である。

そこへ、この「柵」の主である小倅がやって来た。
最近では、それなりに言葉が通じるようになり、ある程度は制御が効くこともあり、こうして柵の一辺は解放している。

どうやら小倅がせっかく完成させたジグソーパズルの上に、なぜか寿喜が気持ち良さそうに横たわってしまったので、心配して様子を見に来たらしい。
もちろん心配の対象はパズルだが。

最近、少しずつ手先が器用になってきた小倅。

幼児向けの16ピース程度のパズルなら、わけなく組み立てられるようになったのだ。
３つほど完成させて誇らしげに並べていたのだが、狙いすましたかのように寿喜がピンポイントで上に乗ってきていた。

寿喜がイタズラしなさそうと判断できたのか、小倅も隣でくつろぎ始める。
思えば寿喜が昨年11月の緊急入院以来、小倅の子守りを拒否するようになってからは、こうして２匹で共に過ごす姿がほとんど見られなくなっていたので、なんとも微笑ましいひとコマである。

しかし ───

小倅のクリエイター気質が我に返らせてしまったらしい。
おもむろに寿喜をどかそうとし始める。

幼児という生き物は、いきなりスイッチが入ってしまうところがリスキーだ。
久しぶりの兄弟によるコミュニケーションだというのに、いつでも組み直せるパズルを優先してしまうなんて。

当の寿喜も驚くほどの意地を見せ、絶対にどこうとしない。

むしろ、小倅が何をそんなに必死になっているのかと不思議そうに見つめている。
まぁ、自分が敷布団代わりにしているものが小倅のおもちゃだなんて１ミリも思っていないだろうから無理はないのだが。

その後も延々と２匹の攻防が続く。
パズルを引っこ抜こうとする小倅と、お座りして“手”で体重を掛けながら死守しようとする寿喜。

こうして、２匹による久しぶりの“兄弟水入らず”の時間は、雰囲気悪く終わりを告げた。

一つ分かったのは、お互いに意地っ張りだということ。
寿喜にもこんな一面があるとは。
実際にはパズルなんてどうでもいいのに、兄としての矜持がこうさせているのだろうか。