「壁面収納」完成｜テレビ周りの収納を考える【後編】

日曜日の昼下がりに、こんにちは。
今日は地元の商店街でのお祭りが予定されていたのに、午前中の大雨でまんまと「雨天中止」に。小倅こせがれの体力を消耗させる計画がとん挫して絶望している局長です。

─── さて、昨日のつづきで、新居で未だ完成していない箇所についてのレポートを。

「壁面収納」。

テレビボード周りのゴチャつきと、上部空間の有効活用のために計画していたものの、フルオーダーで手配していた収納棚が新居の引き渡しまでに間に合わず、すでに新生活が始まって３週間が経過してしまっていた。

そして、満を持して一昨日の10月13日(金)、待ちに待った取付工事が行われた。

天然木によるシンプルな家具を展開するファニチャーブランド『モモナチュラル』。
同ブランドを運営するのが、岡山県を拠点とする1953年創業の家具メーカー(株)脇木工。

その脇木工が、オーダーメイドを基本とする内装事業として『RIVER GATEリバーゲート』という家具やキッチンの造作を数年前から展開しており、今回そこに発注したのだった。

始めは嫁女房と共にオーディエンス気分で工事風景を観覧していた天然猫の寿喜ことぶきだったが、いざ工事が始まると10分足らずで眠りに落ちてしまった。

大の大人が３人も、この工事のために汗をかきながら奮闘しているというのに、まるで大名気分かというくらいの不遜な態度で熟睡。
取付工事はそれなりに大きな音を立てているのだが、気に留める様子もない。

下部が、AVアンプやHDDレコーダーを収納する「AVラック」。
両サイドが、書類や文具などの小物を収めるメインの棚で、いざ残る最上部のキャビネットを取り付けようという工程まで工事は進む。

だが寿喜は、ちょうどピンポイントでソファに注ぐ陽射しも手伝って、さらに眠りが深くなる。

普通の猫であれば、知らない男たちが３人もやって来て音を立てながら何かを始めれば、当たり前のように逃げたり隠れたりするものだが、何事もなかったかのようにこうして熟睡する寿喜の姿には、職人さんたちも少し引いていた。

そのくせ作業が概ね完了すると、いきなり飛び起きて状況の確認を始める。

よく車の運転中に助手席で熟睡していたくせに、目的地に着く頃になると不意に目を覚まして「俺、寝てないよ」みたいな空気を出してくるヤツがいるが、その類なのだろう。

こうして、３週間の遅れを出しながらも、ようやく完成した壁面収納がこれ。

当初は、もっと大袈裟な「ゼブラウッド柄」をイメージしていたのだが、実際にショールームで天然木の風合いなどを見てしまったら、「できるだけ自然な木目を生かしたい」と考えるようになってしまい、最終的にはこの雰囲気に落ち着いたのだった。

まだテレビが設置されていないので、ちゃんとした比較はしづらいかもしれないが、サイズや構造･構成は、まぁ打ち合わせ段階で示していたパースどおりに仕上がった。

自分で言うのもなんだが ───

結構いいんじゃないだろうか。
余すところなく空間を利用しつつも、決してインテリアは損なわない。
天然木の風合いが、優しい印象を与えているのでは。

肝心な収納についても、実はけっこう考え抜いている。

書類も小物も『無印良品』のケースで分別する予定にしていたので、内寸もきっちり合わせて設計し、見事に“シンデレラフィット”。
あとは、どこかでしっかり時間を取って、荷物の開梱と片付けを終わらせなければ。

夜になると、ツンデレ三毛猫の稚葉わかばも合流。

取付工事中は、小倅の部屋の衣装ケース下にすっぽり隠れて気配を消していたのだが、ようやく「もう大丈夫」と判断したらしい。
リビングの一面が様変わりしたことはすぐに気付いたらしく、驚いた表情を見せていた。