最後の朝|石像猫にいなの最期 <Vol.1>

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金曜日の朝に、こんにちわ。
中日の門倉コーチは一体どこへ消えてしまったのでしょう・・・・ 巨人でも活躍し、且つ殺処分予定の犬をレスキューする活動もしている人なので心配です。局長です。

─── いよいよ“にいぼん”こと石像猫にいなの「最期」を綴ろうと思う。

石像猫にいな

癌による体の痛みから、意識が混濁したままかまくら型ベッド間を行ったり来たりしていた前夜。

ようやく痛みが和らいだのか、俺の毛布の上でポメラニアン真熊と共に熟睡してしまったので、そのまま起こさずに寝かせておいた。

そして、最後の夜が明け、“最後の朝”を迎えた。

稚葉

2月3日()。
この日から、嫁女房臨月に突入した。

石像猫にいな

にいぼんは体の痛みが治まったままの状態で安定しているのか、毛布の上でうとうとしていたので、そのまま窓際に移動させた。

元気な頃は、よくここで日向ぼっこをしていたので、きっと好きな場所なのだ。

石像猫にいな

気持ちいいくらいの快晴だったので、全身で太陽光を浴びて、元気な頃を思い出しながら少しでも苦しみが和らげばと思ていた。

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石像猫にいな

前日の2月2日()まで、『勝負の三日間』と称して、ステロイド剤を強めた投与を三日間限定で行っていた。

この日、血液検査をして、もし貧血や黄疸が改善されていたら抗がん剤治療に進める予定なのだが、それは叶わないことはこの時点で分かっていた。

石像猫にいな

どう見ても、とくにこの二日間は過去最悪の絶不調だった。
お腹の肌の色も黄色さが増しており、黄疸はむしろ悪化している。

石像猫にいな

よってこの先は、いかに苦しみを取り除いてあげながら、家でゆっくりと余命を過ごさせてあげるかという治療方法に移行することになるのだが、俺の中では「今日だな・・・・」という確信めいた予感がしてしまっていた。

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稚葉

以前の記事で、「寿喜も稚葉もにいぼんが逝く数日前に別れを済ませていると思った」と綴ったことがあったが、まさにこのときの二匹の行動が俺にそう思わせていた。

石像猫にいな

前夜まであれだけ心配そうににいぼんを見守っていた稚葉が、この日はなぜだか朝から見向きもしないのだ。

さらには寿喜まで、まるでそこににいぼんなんていないくらいの無関心ぶりを見せる。

寿喜

二匹の中では、もうにいぼんの命は燃え尽きているという判断がされているのか。
はたまた、肉体ではなく魂のレベルで理解がし合えているのか。

とにかく二匹の様子から、この日がにいぼんとのお別れになると、図らずも覚悟ができてしまったのだった。

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今日の一言

この日のことを綴るまでにずいぶん時間が掛かってしまった。どうにも腰が重くて筆が進まず

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コメント

  1. ラブママ より:

    わかちゃんもコトちゃんも、
    にいなちゃんにちゃんとお別れをして、
    そのことで局長が最期のときを予感したのは
    不思議なものですね。
    まさに動物の勘なのでしょうか。

    最期の朝に、大好きな場所で日向ぼっこできて良かったね、
    にいなちゃん。

  2. クッキー&ちゃちゃ より:

    窓辺で寝てるにいぼん、暖かい場所できっと気持ち良かっただろうな。

    動物は自分の最期がわかるみたいですが、それをわかばちゃんもことちゃんも察知したのかな。
    にいぼんから何らかのメッセージがわかばちゃん達にあったのか。

    局長さんもその時がわかったんですね。
    私は分からなかったです。
    だから最期の時一緒にいてあげられませんでした。

  3. まっくろくろすけ より:

    にいな君 最期の時をお気に入り場所で過ごせて良かったね
    皆んなに見守られて虹の橋を渡って行ったんですね…

  4. まるは より:

    しっかりと見送られて、千寿ちゃんのお迎えにバトンタッチされたと思います。

    中治り、エンジェルタイムをにいなちゃんは、神様からもらえました。
    これはスピリチュアル的には、不思議ですが、大したものなんだそうです。
    中治りは、医学的には、臨終に近づくと体の中のアドレナリンやドーパミンが大量に分泌され、それによって人や動物は普段の体力の限界を超えた力を発揮して、考えられない様な力が出て、急に歩き出したり、食べれる様になったり、歌を歌ったりという様な奇跡的な行動を起こすと説明される事があります。(ネットで説明されているのを抜粋) 

    私も父の最期で経験しました。
    ものすごい貴重な時間でした。
    父は逝くときは自分で決めたんだとすごく感じました。

    にいぼんも、しっかり局長さんファミリーとのキズナパワーを感じつつ、逝くときを自分で決めたと思います。

    いまはきっと、またにいなちゃんらしく、自由にどっしり局長さんファミリー、ニューメンバーの小倅ちゃんを見守ってくれていますよね!

    たくさん泣きましたね。
    これからたくさん笑って過ごしてあげてくださいね!

    辛い中、ブログありがとうございます!

  5. とりっこ より:

    この日は穏やかな日差しが局長家に注いでいていつも大好きだった場所で日向ぼっこができたにいぼん。
    気持ちよかっただろうな…

    にいぼんはことちゃんとわかちゃんにお別れのメッセージを伝えたのかもしれません。
    そしてことちゃんとわかちゃんもきちんとそれに応えた。
    局長さんもみんなを見て予感していたんですね…

    勝手な想像ですが、にいぼんはことちゃん達を通じて局長さんに自分の最期を伝えてくれたのかもしれません。
    ことちゃん達もそれに一役買ったのかな、と。
    きっとお父さんなら気づいてくれると思っていたと思いますよ。

    ちゃんと覚悟して読み始めたつもりでしたが、やはりまだまだ辛いです。
    局長さん、お辛い時は無理せず少し深呼吸してくださいね。

  6. つばめ11号 より:

    この時、わかばちゃんやコトちゃんにだけ見えているにいな君の魂は
    すでに身体から離れていたのかもしれませんね。
    だから身体だけのにいな君には見向きもしなかったのかも。
    人間には感じることができない能力の不思議さを感じます。

    でも、ひなたぼっこをしている時は、確かにまだこの世に生があったし
    気持ちいいと思っていたに違いありません。

    わかばちゃんやコトちゃんの様子から、今日が最後と覚悟ができた方がよかったのか
    私のように何の覚悟もなく突然のお別れが来てしまった方がよかったのか。
    ただ、最後の瞬間は私の腕の中で息を引き取ったので、それだけが救いでした。

    • メダカとトクサ より:

      にいなくんのとなりにはお迎えの神様がいたのかもしれませんね。

      光の中に虹が見えたので、わかちゃんもコトちゃんも神様におまかせすることにしたのかもしれません。

  7. くうぱぱ より:

    にいな君、何々をしたのが、あれが最後だったな…って、いろいろ考えてしまいますよね。。
    でも、にいな君は今、弟たちと妹のニャルソックしてるんだ❕❕って思うと少しは悲しみも和らぎます。

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