長い入院生活からの退院｜11月16日(水)

木曜日の朝に、こんにちは。
今までの古い家に負けず劣らず仮住まいも極寒です。今朝起きたら室温が６℃でした。屋外レベルの寒さと戦っている局長です。

─── さて、またも間が空いてしまったが、例のレポートの最終章を。

そう、天然猫の寿喜ことぶきが先月緊急入院した件の備忘録を兼ねた「振り返り」である。

現在、リアルタイムでの通院記事も同時並行しており、話が行ったり来たりして混乱を招きかねないので、振り返りレポートの時系列を以下のとおりまとめてみよう。

改めて、11月16日(水)のお話 ───

入院９日目の夜。

ついに寿喜が退院した。
この日はポメラニアン真熊まぐまの点滴通院でもあったので、全員で一緒に帰ってきたのだった。

11月8日(火)の緊急入院から実に丸８泊の、そこそこ長期の入院となってしまった寿喜。

ここまで退院できなかったのは ───

1. 腎臓の数値（クレアチニン）が下がらない
2. 食欲が戻らない（自発的に食べない）
3. 腎性貧血（ヘマトクリット値の低下）が止まらない

という３点が原因。

上記１～２は少しずつ改善してくれたものの、３の腎性貧血がなかなか改善の兆しが見られず、基準範囲の下限が「30％」のところを、前日15日には“15％”まで低下していた。

10％を切ったら「すぐに輸血」と言われていたが、造血剤の投与がついに効果を見せ始め、なんとか15％で踏み止まるようになってくれたのだった。

造血剤が効いたということは、同時に「癌が骨髄に転移したことで血液を作れなくなっている」という可能性が否定されたことを意味する。

今回の貧血は、あくまでも腎臓の障害に起因するもので、癌が原因ではないということ。
この結果も、癌の闘病を支える側にとっては、嬉しい内容だった。

こうして、ようやく退院の許可が下りた寿喜。

真熊の点滴が終わると共に、パラボラアンテナ（エリザベスカラー）を外したり、体をきれいにしたりと病院スタッフに支度をしてもらい、ようやく９日ぶりに住み慣れた自宅に帰還したのだった。

入院前に我々を悩ませた激臭だった口臭も、まだ臭うもののずいぶんマシになっていた。

食欲も完全に回復したわけではないが、それなりに旺盛だという。
これは病院で出された『モンプチ』に救われた形だ。

普段は庶民的な『カルカン』を食べていたので、「モンプチ」はかつてのメロンと同様に、寿喜にとっては「入院したときにしか食べられないもの」にポジションが昇華したことだろう。

退院後の様子は、当時のリアルタイム記事をご参照あれ。
長い入院生活によるサイクルの乱れか、あれこれ問題行動も増えてしまった。

退院後は、真熊と同じく週２回の点滴通院を強いられることになってしまったが、まずは命を取り留めただけでも良しとしなければ。

こうして寿喜の長い戦いは、ひとまずワンブレイクとなったのだった。