セカンドオピニオン【前編】

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週の真ん中に、こんにちわ。
局長です。今日のお話はちょっと長めです・・・・

─── “セカンドオピニオン”。

三毛猫の稚葉

この重要性を知ったのは、今回の闘病生活ではなく、実はもう少し前のことだった。

ツンデレ三毛猫の稚葉が、春の血液検査で肝臓異常な数値を叩き出してしまい、長い通院生活を強いられていたとき。

用語説明

セカンドオピニオン

今かかっている医師(主治医)に提示された診断内容や治療方針などについて、別の医師に求める「第2の意見」のことで、イコール「転院すること」ではない。
患者(動物病院の場合は飼い主)が納得のいく治療法を選択できるようにするための手段。

三毛猫の稚葉

二週に一度の通院によるストレスと、を盛られた(と思い込んでいる)ことで、俺と嫁女房をも避け、ほとんど何も食べなくなってしまったことがきっかけである。

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三毛猫の稚葉

日増しに痩せこけていく稚葉を見て、本当にこの治療が正しいのか疑問に思い、藁をもつかむ思いであの獣医師に相談をしてみたのだった。

当『熊猫犬日記』ではお馴染みというか、久しぶりというか ───

そう、“餡ドーナツ”。

人物紹介

餡ドーナツ

餡ドーナツ
※仕事中の写真なので、念のためボカシを入れてあります

2011年から当『熊猫犬日記』に登場している獣医師。
初登場時は、まだ獣医大生だった彼女も、今では10年目の中堅獣医師。
さらには、埼玉県のとある動物病院で院長にまで昇り詰めたやり手若手ドクターである。

三毛猫の稚葉

勤務時間外に電話で、これまでの検査内容と数値結果、そして現状を伝え、この診断と治療が本当に適切なのかを相談させてもらった。

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三毛猫の稚葉

餡ドーナツ院長は、
直接診たわけでも触ったわけでもないから、あくまでも推測による参考程度に聞いてほしい
と断りを入れた上で、こう言った。

餡ドーナツ
餡ドーナツ

私なら今すぐ治療と投薬をストップして、まずは元の体重に戻すことを最優先します

三毛猫の稚葉

その真意を訪ねると ───

餡ドーナツ
餡ドーナツ

今日・明日の命を繋ぐための投薬であれば、口をこじ開けてでも薬を飲ませます。

でも、異常とはいえすぐに命に関わるわけではない肝臓の値を下げるために、体重が1kgも減ってしまうのは危険が大き過ぎる。
もしこの先さらに悪化したら、今度は細胞組織を採って調べたりしなきゃならなくなるけど、この痩せ具合では手術に耐えられない可能性が出てきちゃう。

さらにつづけて言った。

餡ドーナツ
餡ドーナツ

わかちゃんにとっての幸せは、雨風の当たらない暖かい家の中でお腹いっぱいごはんを食べられて柔らかな布団で眠れて大好きな局長さんや奥さまに甘えることではないでしょうか。
でも、今はそれができなくなってしまっている。
それは、わかちゃんにとって幸せな人生猫生)なのでしょうか。

餡ドーナツは、稚葉を捕獲したときにもいろいろお世話になっており、実際に触れ合っているので、稚葉のことはよく理解している。

餡ドーナツ
餡ドーナツ

まぐちゃんやコトちゃんたちみたいに病院馴れしてないですよね。
それどころか、すごく怖がりますよね。
病院に行くことだけでも大きなストレスなんです。

まさか獣医師に「病院に行くな」と言われるとは思ってもいなかったが、彼女の言うことのすべてがストンと腹に落ちる。

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なるほど、獣医師によって治療方針はもちろん、動物や飼い主へのアプローチの仕方も全然異なるんだな・・・・と、今さらながら大きな驚きを感じた。

三毛猫の稚葉

同時に、俺が理想とする獣医師のスタンスは、現在かかっている『Z動物病院』(仮名)よりも、間違いなく餡ドーナツ院長だなと実感した。

Z動物病院」については、この記事を。

その他にも違いを感じた。

三毛猫の稚葉

餡ドーナツ院長から、
それじゃ、○○の検査結果ってありますか?
という質問をいくつか受けたのだが、どれも実施していなかった。

「Z動物病院」の院長は、

院長
院長

●●と想定していたが、この薬で効果が出なかったということは、▲▲の可能性が高い。それなら、こっちの薬に変更します。

といった“診断的治療”を基本としているようで、その辺りも餡ドーナツ院長とはスタンスが異なるようだった。

三毛猫の稚葉

この電話を終えると同時に、俺と嫁女房は稚葉に薬を与えることをやめ、
苦くない美味しいごはんだよ!
と必死に訴え始めた。

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三毛猫の稚葉

三日後が、にいぼん(石像猫にいな)の通院日だったので、ここで院長に相談してみた。

局長
局長

この一ヶ月で体重が1kgも落ちてしまいガリガリなので、一度治療と投薬をストップしたい。まずは体重を戻したいんス。

当然だが餡ドーナツ院長との件は伏せ、あくまでも飼い主からの悲痛な相談として。

院長は「そちらがそう言うのであれば・・・・」と、あまり納得していない様子だったが、とりあえず了承してもらった。

三毛猫の稚葉

これを最後に、今なお稚葉は病院には連れて行っていない。
というのも、未だに食が細くなったままで体重が戻らないからだ。

三毛猫の稚葉

餡ドーナツ院長には電話とLINEでの相談だったため、ちゃんとした診察はしてもらっておらず、これを「セカンドオピニオン」と呼ぶのが正しいのかは微妙だが、この経験が後日、にいぼんとポメラニアン真熊の闘病生活にも活きることになったのだった。

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おかげで病院嫌いがさらに加速した稚葉に二発目を。
今日の一言

稚葉の通院休止には、実はこんな経緯があったんです。体重も2.5kgまで落ちちゃってたし・・・・

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“非公式”なんて見たことないけど・・・・

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コメント

  1. ラブママ より:

    そうでした、局長には心強い獣医師・
    餡ドーナツさんがいましたね!
    直接の診察でなくても、気心の知れたお医者さんなら
    相談しやすかったでしょう。
    餡ドーナツ先生のおっしゃること、よく分かります。
    特に、わかちゃんにとって一番幸せなのは
    暖かいお家でお腹いっぱいご飯を食べること、
    ふかふかの布団で寝て、おふたりに甘えること
    と仰ったのが印象的でした。

    つい治療を優先してしまいがちなときに、
    動物の立場に立って一番必要なことを
    明確に示して下さいましたね。
    これで局長と嫁女房ちゃんの気持ちも
    定まったことでしょう。

    わかちゃん、にいなちゃんのこともあり、まだまだスリムですが、
    少しずつ体重を取り戻すのが先決ですね。
    でも餡ドーナツ先生のお力を借りて、
    一歩ずつ前に進むことを祈っています。

    今日もエールを送ります❗️

  2. ふうライ坊 より:

    久しぶりのコメント参加です。
    いつも気持ちはあったんですが、なんてコメントしていいものやら同じ言葉ばかりしかで・・・。(*´Д`)

    そうだったんですね!局長さんには餡ドーナツさんという相談できる心強い
    方がいたんですね!(^^)!

    体重が減少しちゃうと手術だけでなく抵抗力もなくなって病魔に対抗できなそうですもんね!

    私も埼玉県民としてお近くなら餡ドーナツ先生にお世話になりたいものです。

    今日もエールを送ります。みんな頑張っていこうね!!!

  3. もことも より:

    わかちゃん、そんなに体重が減ってしまっていたのですね😢
    餡ドーナツ先生の言葉、とても素敵です。
    何がその子にとって一番幸せな生き方なのか。いつも、それを一番に考えていきたいと改めて思いました。
    何でも相談できる獣医師さんが身近にいるのは、とても心強いですね。

    わかちゃんも、まぐちゃんも、ことちゃんも、今日もご飯をたくさん食べたかな?
    みんなが元気に過ごせるよう、今日もエールを送ります✨

  4. クッキー&ちゃちゃ より:

    餡ドーナツさんの言う事、私もストンと落ちました。
    わかばちゃんにとって、怖い病院に行くより、美味しくないご飯を食べるより暖かい膝の上や嫁女房さんの隣で甘える事が1番ですね^ ^

    体重がそれだけ減るとかなり心配でしたね。
    病気を治すのに必要なのは薬だけじゃないですね。

    餡ドーナツ先生がいてくれて良かったです。それにしても院長先生とは凄いですね‼️

  5. つばめ11号 より:

    お久しぶりの餡ドーナツ先生。院長になってるなんて凄腕なんですね。
    局長さんの家庭環境のことや、わかばちゃんと出会ったいきさつもご存じだから
    局長さんに寄り添ったよりよいアドバイスができたのかなと思いました。
    通院するだけのお付き合いの先生には、そこまで話すことはできないですものね。
    心に響くアドバイスを受けられて本当に良かったです。

    それにしても、わかばちゃんの体重が1カ月で1㎏も落ちたのには驚きました。
    わかばちゃんの体重でその減り方は、あまりにも急激すぎて。
    お腹が空いていても信用していないと口にしないその意志の強さにも驚きです。
    そうじゃないと厳しい野良猫時代を生き抜いてこれなかったのかもしれませんが。
    今もまだ体重が戻らないということは、にいな君がいなくなったことが
    影響しているのでしょうか。

    みんな、ご飯いっぱい食べて元気になってね。

  6. もんちゃん より:

    その先生に我が子の『命』を預けるから、少しも心事があると安心出来ないですよね。
    餡ドーナツ先生がいてくれて心強いですね!

    わかちゃんまだ体重戻らないのは心配です。少しずつでも体重戻ってくれるといいな。

  7. 黒字のかあちゃん より:

    1ヶ月で1kgも体重が落ちてしまっては心配してしまいますよね。
    餡ドーナツ先生のお話し分かります。
    ヤッパリわかちゃんにとって
    暖かい家の中で美味しいご飯食べてお二人に甘えて。ですよね🐱

    少しずつでも元気になーれ🌱

  8. くうぱぱ より:

    局長さん、稚葉ちゃんの体重もどってないなら、餡ドーナツ先生に一度見てもらった方がいいような気もします。。
    余計なことを言うようですが、一度考えてみる価値はあるのでは?と思いました。

  9. とりっこ より:

    お久しぶりの登場の餡ドーナツ先生!
    こんなに心強い方が局長さんにはいらっしゃいましたね!

    この時期のわかちゃんは局長さんも嫁女房さんも受け付けず、完全なる人間不信にご飯拒否で一気に体重が1キロも減っていたんですね…
    あの手この手を打っても響かずだったところ、まさに藁をも掴む思いでしたね。

    でも結果、餡ドーナツ先生にご相談して正解だったのではないでしょうか?^^
    わかちゃんが何よりも望むのは暖かいお家で美味しいご飯を食べてたくさん局長さんと嫁女房さんに甘えること。
    わかちゃんの経緯を知っているからこその餡ドーナツ先生のアドバイスでしたね。
    なかなかこんな素敵な先生に出会えません。
    直接の診察ではなかったとしても局長家にとってプラスに働いた事は間違いなしですね!

    まだわかちゃんの体重が戻らないのは心配です…
    にいぼんの影響は直ぐに解決できないけれど、少しづつでも体重が戻っていくと良いなぁ…
    局長家にたくさんエール送ります!!

  10. メダカとトクサ より:

    餡ドーナツさん、すばらしい獣医さんに成長していたのですね。

    無理矢理な投薬でも、すぐに回復が見込めるならば治療する意味がありますが、わかちゃんが局長さんや嫁女房さんへの不信感を育ててしまい、家の居心地が悪くなり、ごはんを食べずに体力も落ちたら、なんのための治療かわかりませんものね。

    1ヶ月で1キロとは…。
    わかちゃん、もともとは4キロでしたっけ?
    人間だったら40キロの女子が1ヶ月で30キロになるようなもの!
    拒食症で治療しなければならないレベルですよね。

    にいなくんを失った心の痛手もあるようですし、わかちゃんも通院しているまぐちゃん同様に心配ですね。

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