動物たちが無反応の不思議|石像猫にいなの最期 <Vol.3>

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週の真ん中に、こんにちわ。
巨人が勝てる試合を最終回に追い付かれて引き分けに終わったり、大坂なおみが大きな告白をしたり、世の中なんとなく閉塞感に包まれていますね。局長です。

─── どうにも筆が進まない、“にいぼん”こと石像猫にいなの「最期」のお話。

寿喜&石像猫にいな

和らいでいたはずの癌による体の痛みが再発し始めたのが、お昼前くらい。
その後、“隣のお婆ちゃん”を電話で呼び出したのが12:15だった。

【前話の振り返り】

必死ににいぼんに声を掛けつづけるお婆ちゃん。

寿喜&石像猫にいな

その奥で、やはり寿喜が不思議な行動を見せる。
自分に密着した状態で苦しんでいるにいぼんの存在に、むしろ気付いてさえいないような反応のなさなのだ。

寿喜&石像猫にいな

にいぼんの魂は、もうこの肉体にはないのか?」なんて思ったりもしたが、実際に目の前で痛みにもがき苦しんでいるのだから、やっぱり今ここにいるはず。

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石像猫にいな

それならば、この無反応さは一体なんなんだ・・・・
4ヶ月が経過した今でも、この当時の寿喜と稚葉の行動には説明がつかない。

ポメラニアン真熊

ちなみに、ポメラニアン真熊も近いものがあった。
お婆ちゃんが突然やって来たことに驚きはしたものの、その理由を理解できてない。

ポメラニアン真熊

そのため、瀕死のにいぼんに声を掛けるお婆ちゃんに、平気で構ってもらおうと体をねじ込ませていく。
動物たちにとっての“同胞の死”というものは、果たしてどのような存在なのだろうか・・・・

石像猫にいな

そして、お婆ちゃんは「できれば意識のあるうちに呼んでほしかった」と無念さを滲ませて、涙と失意のままにいぼんに「じゃぁね、ありがとうねニーナ」と声を掛けて帰っていった。

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石像猫にいな

お婆ちゃんの声が本能的に届いたのだろうか、その後にいぼんは少しだけ痛みが和らいだようで、再び俺の膝の上で落ち着きを取り戻してくれた。

時刻は12:40

寿喜同様、ここまでのにいぼんの苦しそうな姿に、一切見向きもしなかった稚葉。

石像猫にいな

最後の抱擁”のあともこの前夜まで、一定の距離を保ちながらもずっとにいぼんを心配そうに見守っていたというのに、何ゆえ夜が明けると同時にこのような冷たい態度に変わってしまったのだろうか。

石像猫にいな

動物たちなりに「もうお別れを済ませている」と考えつつも、あまりの非情ぶりに只々困惑しながらも、少しでも痛みが和らげばとにいぼんの背中をさすりつづけるのだった。

つづく・・・・

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今日の一言

1/18以降があまりに急変だったもので、お婆ちゃんに元気なにいぼんと会わせてあげられず…

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“非公式”なんて見たことないけど・・・・

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コメント

  1. ラブママ より:

    このときのコトちゃん、わかちゃん、まぐちゃんの反応は
    わたくしにはどういうものなのかよくわかりません。
    猫特有の「最期のときは独りで」
    という習性を尊重しているのか、
    すでにちゃんとお別れを済ませたからなのか。

    お隣のお婆ちゃん、にいなちゃんが元気なうちには
    無理でしたが、
    最期に間に合って良かったと思います。

  2. クッキー&ちゃちゃ より:

    この行動はわたしもわかりません。
    同居する動物が亡くなると人間と同じようにペットロスのようになる子もいるとか(うちのクッキーも薄毛になりました)
    そんな悲しみをにいぼんは皆んなに味合わせたくなくて意識がしっかりしてるうちに言い聞かせていたのかな。
    不思議ですね。

    • メダカとトクサ より:

      コトちゃんは、にいなくんが亡くなった後は遺影に長時間話しかけたりしていたのですよね。

      皆、にいなくんを思っての行動だと思います。
      人間がわからないだけで。

  3. とりっこ より:

    何故この日いきなりことちゃんもわかちゃんもにいぼんに反応しなかったのか…
    行動は謎ですが、きっとにいぼんを思っての行動だと信じています。

    本当ににいぼんとお別れしてしまってからことちゃんもわかちゃんもずいぶん寂しそうでしたから…

    おばあちゃんは元気なうちににいぼんに会えなかったけどちゃんも挨拶ができてにいぼんも嬉しかったと思います。

  4. 黒字の母ちゃん より:

    にいなちゃん
    婆ちゃんの声 聞こえたよね。
    手の温もり感じたよね😢
    辛いけど…
    逢えて良かったね

  5. つばめ11号 より:

    にいな君は、愛する奥さんのわかばちゃん、モノクロ兄弟のマグちゃん
    そして喧嘩友達のコトちゃん、みんなのことが大好きだったと思います。

    それと同じくらい、ずっと一緒だったお父さん、子供の頃面倒見てくれてた
    お隣のお婆ちゃん、途中から現れた優しい嫁女房さんのこともものすごく好きで、
    そのことをわかばちゃん達はわかっていたのでしょう。

    その人たちとのお別れの時間に使って、ってみんなは先にお別れして
    後は無関心を決め込んだのかなと思ってしまいました。

    最後は優しさに溢れた時間を過ごしていたんですね。

  6. くうぱぱ より:

    にいな君がそこにいてもその姿は、真熊君、寿喜君、稚葉ちゃんには見えていなかったのかもしれないですね。
    その時既に、にいな君の魂は自由に家の中を普通に生活していたのかもしれないですね。
    三人とも、その姿が見えていて、ただ普通の生活をしていただけなのかも知れないですね。
    ちょっと苦しい推測ですが、なぜかそう思えてなりません。

  7. おちゃんこまま より:

    やっぱり猫の最期ってみんなそうなんですね。
    うちも全くいっしょでした。
    息を引き取る時、夫婦同然に仲の良かった子は近くにいましたが背を向けたまま。亡くなったあと、リビングにひとばん寝かせてたんですが、犬たちは見にくるのに、猫たちは二階に上がったまま降りてもきませんでした。
    猫って具合が悪くなってから死ぬ時までも、やっぱり猫なんですよね。毅然としてる。だから、まわりの猫もそれを尊重してるのかなと私は思いました。

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