火曜日の朝に、こんにちは。
関東地方の梅雨明けって、毎年夏休みの直前くらいでしたよね。ということは、今年もまだまだ明けないってことですよね。雨が少ない気がするけど。局長です。
─── さて、忘れた頃にやって来る、この一部のマニア受けしているシリーズを。
そう、我が家の建て替え計画レポート。
近い将来、必ずやって来るらしい大地震にも「絶対に倒壊しない家」を目指して、2008年にスタートした“第一次・家づくり”編の続編を。
前回は、絶対に導入することを決めていたミサワホームの収納システム『蔵』の実物確認に行った旨を綴ったが、今回は「住宅展示場に行ってみた」の第二弾。
訪れたのは、「旭化成ホームズ」── つまり『ヘーベルハウス』。
これまでも当ブログ内において、ヘーベルハウスへの憧れを何度となく綴ってきたが、その思いの根源とは ───
住宅業界に身を置いている者であれば、「耐震性」や「耐火性」といった住宅性能にまつわる話の中で必ず目にするのが、この写真だと思う。
これは、1995年に起きた阪神淡路大震災において、周囲の住宅が倒壊、もしくは延焼火災で焼け落ちている中、ヘーベルハウスの住宅だけが倒壊も消失もせずに、そこに建ち残っている姿。
さらに、2015年に起きた鬼怒川の氾濫(関東・東北豪雨)では ───
周囲の家々が濁流に流されていく中、1軒の白い家だけがポツンとそこに残り、さらには上流から流れてきた別の家を堰き止めて尚、流されることなく平然と留まっている異様な光景。
この家もヘーベルハウスだった。
こうした大災害の中でもビクともしない堅牢さこそ、「大地震でも絶対に倒壊しない家」を夢見る俺にとって、まさに理想形。
それゆえ、何か災害が起きるたびにヘーベルハウスへの憧れが強まっていった。
ヘーベルハウスの、競合他社と大きく異なる特色といえば ───
① 軽量鉄骨で柱と梁、筋交いを組み、外壁はALC(軽量気泡コンクリート)を用いること。
② 鉄とコンクリートで建物重量が大きくなってしまうことから、基礎を打つ前に地盤を徹底的に改良すること。
この2点である。
「ALC」とは、分かりやすい例だと「ブロック塀」のようなもので、コンクリートをガチガチに固めたものではなく、セメントの密度を低くして発砲させて生成した構造で、軽量なのに強度があり、耐火性や遮音性に優れているという特徴がある。
単にコンクリートを固めたものと、同じ大きさで重量を比較すると、ALCは約4分の1という軽さになる。
とはいえ、普通の木造建築で使用する外壁材と比べれば遥かに重いし、さらには骨組みも鉄骨だから木よりも重い。
こうして建物そのものの重量が増してしまうため、家が完成した数年後に地面に沈んで傾いたりしないよう、地盤改良まで行うのだ。
木造建築であれば、地面に砂利を敷いて、細い鉄筋を編んで配筋し、その周りに型枠を作ってコンクリートを流し込んで基礎が完成する。
建物の重さ的にも、経年で地面に沈むようなことは考えられないため、よほど緩い地盤じゃないかぎり改良はしない。
だが、ヘーベルハウスの場合は、むしろオーバースペックというほどの地盤改良をする。
何メートルも下に眠っている固い地盤までボーリングという掘削をして、“杭”を無数に打ち込む。
その杭の上に初めて、木造建築と同じ基礎を作るのだ。
だから、鬼怒川の氾濫の際、多くの家が基礎から下の土が濁流に削り取られた結果、基礎ごと流されていったところを、何メートルも下の固い地盤と直接つながっているヘーベルハウスだけは流されることなく、その場に留まっていたのである。
ちなみに、基礎だけが残って、上の木造部分だけが流された事例も非常に多い。
ヘーベルハウスの場合、基礎と建物を4本ボルトで1セットとして何箇所も接合するので、分離してしまうこともない。
これぞまさに俺の求める「要塞」。
それなら迷うことなくヘーベルハウスで建てればいいじゃん ── という話になると思うが、そうもいかない事情があったのだ。
つづく・・・・
堅牢な「ヘーベルハウス」への愛と執着を見せる俺にクリックを
コメント
東日本大震災の時に基礎だけ残った家を何回も見ました。
ヘーベルハウスは基礎と建物もガッチリ固定するんですね。
局長さんは確かにヘーベルハウスの家が欲しいの何度か言ってましたよね。よく覚えてます。
ヘーベルハウス相当高かったから諦めたような気がします。
局長さんはなぜヘーベルハウスではなかったのか気になる所です。
しかし本当に凄いんですねヘーベルハウス、驚きました。
へーベルハウスは頑丈だっていう話は聞きましたけど、どういう仕組みでそうなのか
ということは今日のお話しで知りました。
そんな基礎の下にそんなに何本も杭が打ち込まれていたとは。
震災後のあの写真も納得です。
ここまで頑丈に建てるとなると、相当いいお値段がしますよね。
ヘーベルハウスを見る目が変わりそうです。
百年住宅ってのも丈夫そうですけど、それは選択肢になかったんですか?
ヘーベルハウスすごい……