住宅展示場に行ってみた【ヘーベルハウス編】Vol.3｜第一次・家づくり計画

8月15日に、こんにちは。
終戦記念日ですね。太平洋戦争の敗戦から今日で78年です。戦時中の記憶があるご老人も少なくなってしまいました。記憶の風化が心配です。局長です。

─── さて、前話から１ヶ月以上が経過してしまったが、例のマニア受けしているシリーズを。

そう、我が家の建て替え計画レポート。
近い将来、必ずやって来るらしい大地震にも「絶対に倒壊しない家」を目指して、2008年にスタートした“第一次・家づくり”編のつづき。

「住宅展示場に行ってみた」の第二弾でついに、これまでも何度となく強い憧れを綴ってきた旭化成ホームズ、すなわち『ヘーベルハウス』の門を叩くことにした俺だが、担当に付いた営業マンの対応に少しずつ不信感を抱くようになってきていた。

【前話のおさらい】

結婚式の準備があると伝えているのに「今すぐ計画スタートを」としつこく迫ってくる営業マンが、「プランニングだけでもさせてほしい」と言ってきたので、それなら参考までにと思いお願いしてみると、まさかの翌日には自宅の郵便受けに直接届けられていた。

それを見て、俺は愕然とした。
彼との打ち合わせで俺が伝えたのは、主に以下のこと。

1. ウォークインクローゼットは不要。
   かなりの床面積を取られてしまうので、各部屋に備え付けのクローゼットがあればOK。

2. 駐車場は２台分を用意。
   角地なので、道路に面した東側と北側に１台ずつ。

3. ２階リビング。
   前の土地に家が建つかもしれないので、日照を確保するために２階へ。
   親を迎え入れる際には、生活音の問題もあるので、親の部屋を１階にする。
4. 子供部屋は４畳程度でいい。
   自分の経験上、勉強と寝る以外には使わないから、ベッドと机が置けて収納があればいい。
   但し、２階でリビングの隣に２部屋。
   帰宅して親と顔も合わせずに自室に閉じこもるようなことがないよう、リビングを経由しないといけない動線に。

5. お風呂や洗面などの水回りは１階。
   親が年老いても階段を上らずに生活が完結できるように。

この打ち合わせの際、駐車場については ───

という、庭をなくすプランを提案されていたのだが、

と回答していた。

ウォークインクローゼットについても、2008年当時にはとくに必要と考えていなかったので「不要」としていた。

しかし、届けられたプランを見て、俺はイスから転げ落ちると同時に、血管が切れるほど激しい怒りがこみ上げていた。

そのプランというのが、これだ。

俺がどんな点にひっくり返り激しく怒ったのか、以下のとおり説明しよう。
（上の画像をクリックすると、注釈付きの拡大版が表示されます）

1. ウォークインクローゼットはないが、謎の「わんにゃんスペース」。
   これっぽっちの場所に動物たちを閉じ込めるのか？

2. 南側に車を縦列で２台停める駐車スペース。
   「縦列駐車はNG」「庭は必要」と伝えていた。

3. リビングは２階にあるが、１階に親の部屋がない。
4. 子供部屋は４畳以下と言っているのに６畳。
   しかも、リビングの隣ではなく１階に。

5. 水回りが２階。
   年老いた親のために「１階で完結」と伝えたが。

すぐに分かった。

誰か他の客に提案したプランに対し、我が家の土地に合わせて寸法を微調整して持ってきただけのものだと。
翌日に持参するくらいのスピード感だし。

「わんにゃんスペース」は、元はウォークインクローゼットがプランニングされていたのだろう。

仕事で不在にしていたのでポストに入れられていたのだが、夜になって電話が来た。

営業マンの話を遮って電話越しに怒鳴りつけた。

営業マンは「そうではない」と必死に弁明をしていたが、俺は続けて言った。

こうして、憧れのヘーベルハウスとのやり取りは、最悪の形で終わった。

分かっている。
これが旭化成ホームズという会社の問題ではなく、営業マンという「個」の問題であることは。
別の敏腕営業マンを引き当てていれば、ひょっとしたら「蔵のある家」を諦めてヘーベルハウスに決めるくらいのプランとめぐり合えていたかもしれない。

結局、2008年から始まった第一次・家づくり計画では、「ヘーベルハウス」は早々に候補から外れたと同時に、大好きだっただけに大きな失望を覚えたのだった。