寿喜、突然の再起動？｜まさかのＶ字回復【中編】

今年最後の花金に、こんにちは。
昨日は仕事納めからの納会でしたか？ コロナ前のノリに戻りましたか？ 小倅こせがれを寝かし付けた後に毎年恒例の「同期会」に駆け付けていた局長です。

─── さて、昨日の続きで、天然猫の寿喜ことぶきが“虹の橋”を渡り掛けた悪夢の１週間のお話。

“小童こわっぱ”が産まれてからも体調は絶好調で、ついに我が家の「負のジンクス」を打ち破ってくれたと思われていた寿喜だが、12月16日(土)から突如として極度の食欲不振に見舞われ、「老衰」という疑いを経た精密検査で小腸に部分的な“厚み”が見付かり、抗生物質とステロイド剤の投与で経過を観察することとなった。

【負のジンクスとは】

しかし、23日(土)の再診までの４日間、事態は１ミリも好転することなく、固形物はおろかペースト状のフードも拒否。
処方された流動食をシリンジで流し込んでいたが、かろうじて自発的にペロペロできていたスープ状のフードすら受け付けなくなってしまい、さすがに俺と嫁女房の間でも ───

････といった諦めの心境になりつつあった。

ただ、病に殺されるのではなく、「老衰」つまり、“寿喜がもっている生命の時間を最後まで使い切った” ── という事実だけが、俺たちをなんとか支えてくれていた。

しかし、食欲不振に陥ってちょうど１週間となる23日(土) ───

夜の19時頃から、状況は180°変化を見せる。

念のため寝床の横に置いてあったスープ状のフードをおもむろにペロペロし始めると、そのまま“具”も食べ始めた。
さらに、ツンデレ三毛猫の稚葉わかばのお皿に残っていたカリカリまで食べる。

この日は通院日で、院長先生にも「４日間、何も食べてくれない」という経過を説明し、体重も過去最軽量の “2.68kg” まで落ちてしまったことにショックを受けた。
それでも「27日(水)まで計１週間はステロイド剤を続けた上で再検査をしよう」という話で合意していたくらいなので、このあまりにも想定外の寿喜の行動に理解が追い付かなかった。

稚葉のカリカリの残りでは足りない仕草を見せるので、新しいカリカリに『金のだしカップ』のスープと具を掛けて出してあげると、それも完食。

だが、突然の“再起動”かと喜んだのも束の間 ───

ゆりかご型ベッドの中へ戻ったと思ったら、突然オシッコ。
トイレが間に合わなかったという感じではなく、いつもの「痴呆」の症状と同じで、トイレの場所を間違えている様子だ。

さらに、22時から深夜２時までの間に、あちこちで合計３回の嘔吐。
トイレで２回の下痢。
そこから朝方にかけて、再び嘔吐と下痢を１回。

食欲が急に戻ったと思いきや、体の機能が付いていけていないのか。
とにかく家中が大参事に見舞われていた。

つづく････