土曜日の夕方に、こんにちは。
育休からの仕事復帰後、リハビリ期間を経て初の週末でしたが、昨日の深夜から今朝の明け方にかけてジムで筋トレをしていました。何をやっているのでしょう。局長です。
─── さて、かなり停滞気味のこのシリーズだが、重い腰を上げて再開しなければ。
2008年に頑張っていた「第一次・家づくり計画」。
この話が終わらなければ、新居のレポートに進めない・・・・
【前話のおさらい】
2008年当時、家づくり計画を本格化してから、情報収集のために「ミサワホーム」や「ヘーベルハウス」を回り、当初の計画どおり設計事務所と話しを始めたところで、少し疑問が生じ始めた。
俺くらいこだわりや決め事が多過ぎると、建築家は良さや手腕を発揮できない?
俺の構想を単にブラッシュアップして形にしてくれる工務店が適している?
そう考えるようになり、依頼先を工務店に絞って、且つ第一希望である「RC造=鉄筋コンクリート造」を得意とする会社を条件にパートナー探しが始まった。
とはいえ、以前も綴ったとおりRC造は高額。
坪単価も、木造軸組工法の2倍近く、ハウスメーカーの1.5倍近くもするので、当時35歳のしがない会社員だった俺には“高嶺の花”だし、現実的に考えると無理があった。
しかし、当時の2000年代前半には、それを可能にできる会社が多数存在していたのだ。
「RC-Z工法」───
一般的なRC造に対し、工程や建材を削減することでコストや工期を圧縮する画期的な工法が生まれていた。
かなり専門的な話になってしまうが、以下のカラクリである。
従来のRC造の場合、次の工程を踏む。
- 鉄筋による配筋
- 配筋した鉄筋をコンパネ(RC専用のベニア材)で型枠を作り囲う
- コンクリート打設(②の型枠にコンクリートを流し込む)
- コンクリートが固まったら②の型枠を外す
- 家の「箱」が完成
- 配管/電気/断熱/内装などの工事
- 竣工
対して「RC-Z工法」の場合は、上記の②と④と⑥を兼ねる工程となる。
- 鉄筋による配筋
- 配筋した鉄筋に対し、独自の方法で型枠を組んで囲う
├ A)屋外側は、FRP(強化プラスチック)製の「Zパネル」
└ B)屋内側は、断熱材とケイカル板が一体化した「Zボード」
- コンクリート打設(2.の型枠にコンクリートを流し込む)
- コンクリートが固まったら、2.-A)の「Zパネル」のみ外し、
2.-B)の「Zボード」は家の内壁としてそのまま使う - 家の「箱」と「内壁」が完成
- 配管/電気/内装などの工事
※断熱処理は「Zボード」にあらかじめ施されている - 竣工
二つの工法を図で比較すると、こうなる。
従来のRC造では、
- 型枠のコンパネ → 使い捨て
- 型枠を外すと「箱」だけが出来上がる(スケルトン)
- 「箱」に対し、あらゆる工事が必要
── となるが、「RC-Z工法」の場合は、
- 型枠の「Zパネル」→ 再利用するリユース品
- 型枠の「Zボード」→ そのまま内壁として使用
── という工程なので、
- 建材コスト(コンパネ)の削減
- 工数と工事費(断熱処理/内壁材施工)の削減
── がそれぞれ可能となり、大幅なコスト削減となる。
俺の求める家を従来のRC造で建てた場合、建物のみでおおよそ3,500万円以上のコストを要してしまうのだが、この「RC-Z工法」を用いれば2,500~3,000万円で済むという試算だった。
これなら35歳のしがない会社員の俺でも手が届くかもしれない・・・・
その期待の元で「RC-Z工法」を手掛けている工務店を数社ピックアップし、資料請求や電話・メールでのやり取りを経て、県内にある某工務店に興味を覚え、さっそく打ち合わせへと向かったのだった。
2009年2月のことである。
35歳当時の俺が奮闘していたRC住宅への挑戦に労いのクリックを
コメント
説明図こってるから時間かかっただろうなぁと思ったら案の定でした😁
でも…
んー素人には難しいですねぇ。
わかったような分からないような、結局良くわかりません( ̄∇ ̄)
しがない会社員にも手が届くのがRC-Z工法ですね?
ここから始めるのって凄いですよね、、、
ハウスメーカーで家を建てるのも決める事がたくさんあって大変なのに。
知識のない読者にも、わかるように、とても手間暇かけてブログ更新していただきありがとうございます😊
わかりやすいです❗️
比較してくれていたので分かりやすかったです。
RCーZ工法は無駄が少なくコストも抑えられる一石二鳥のような建て方なのですね。
RC工法と比べたデメリットはあるんでしょうか?
住宅関係の知識がいろいろあるっていいですね。
この時に建てていたらどんな家になっていたのかなぁ。
それも見てみたかったです。
お疲れ様です。
局長さんは何者なんだ?!と、読ませて頂いてなんですが時に思ってしまいます。
(褒め言葉です)