引っ越し作業の“あおり”を食らう猫たち

土曜日の朝に、こんにちは。
今日から３連休ですね。我が家は引っ越し作業が「勝負の三日間」と位置付けており、休み気分など１ミリもありません。重い戦いが始まります。局長です。

─── ということで、そんな「勝負の三日間」がらみのお話を。

すでに７月末から、そのプロジェクトは始動していた。
そう、仮住まいから新居へのゲルマン民族を想起させるレベルの大移動、「引っ越し」。

嫁女房が“大阪のオバチャン”ばりに値切りに値切って契約した引っ越し会社の ───

大量の段ボールが届いたのが８月最初の土曜日。
新居の仕様決めや備品の選定のほうが優先事項だったため、荷造り作業は一向にスタートできないまま日が過ぎてしまっていたが、先月末あたりから嫁女房が少しずつ動き出していた。

以降、日々積まれていく段ボール。
「サカイ、安い、仕事きっちり」でお馴染み『引越しのサカイ』のキャラクターであるパンダが、かつての「小倅の就寝部屋」を占拠していった。

その過程に、猫たちも困惑しっぱなしだった。

２匹が主にくつろぐエリアである窓際はちゃんとスペースを確保していたのだが、ツンデレ三毛猫の稚葉わかばはこれが新しいスタイルの「キャットタワー」だと解釈したのか、上に飛び乗って佇むようになってしまった。

この部屋を“マイルーム”化している天然猫の寿喜ことぶきにとっては、たまったもんじゃないだろう。

一番のくつろぎスペースだったベッドが運び出されただけでも納得がいかないというのに、今度は行動エリアをどんどん狭められているのだから。

結果、寿喜も段ボールの上でくつろぐようになってしまった。

まぁ、部屋は狭くなってしまったが、元々「段ボール」は猫なら誰もが好きな筐体なのだから、花好きの女子がバラに囲まれていくような感覚なのかもしれない。

現に稚葉は、折り畳まれた段ボールを「箱」にして、まだ物を入れていない「空箱」のタイミングが一瞬でもあろうものなら、迷うことなくすかさず中に飛び込む。

この三日間、なんとか猫たちの気分を害さないような工夫をしつつ、ときに空箱に入らせてあげたりしながら、ひたすら荷造りを進めなければ。
その間、誰か小倅こせがれを預かってくれないものか････