長崎に原爆が投下されて79年という忌まわしい記憶の日に、こんにちは。
そんなタイミングに宮崎県沖で大きな地震が起きて、南海トラフ巨大地震発生の恐れが高まった「巨大地震注意」まで発令されるとは・・・・ 該当地域に住む方々の心中をお察しします。局長です。
─── さて、「余命1週間」の宣告から2ヶ月間も戦ってくれた天然猫の寿喜。
その最期を、忘れないうちに「記録」に残す取り組みの続編を。
まるで俺の出張に合わせて旅立ったかのような寿喜。
この翌日の夜が俺の帰宅予定だったが、そこまでは頑張れないことを悟って、俺がいる間に少し急ぎ足で逝ったような気がしてならない。
【前話のおさらい】
こんなときまで親孝行してくれなくても。
ただ、贅沢を言わせてもらうなら、嫁女房や子供たちが起きてきてから、全員に囲まれながら逝ってほしかった。
大好きな嫁女房に抱っこされながら逝ければ、寿喜自身もより幸せだったろう。
でも、お兄ちゃんとしての責任感も強かったから、小倅の手前それはできなかったのかな。
体は言うことを聞かないのに、最後まで家族全員のことを考えて、最適な選択をしようと気をつかったように思える。
そんなことを考えながら電車に揺られていた。
嫁女房は小倅を保育園に送ったあとは、義母に来てもらい小童の面倒をお願いした上で、俺に託された仕事を粛々とこなしていたらしい。
まずはペット葬儀場に連絡して、火葬の予約。
俺が出張から帰宅した翌日、7月31日(水)が希望だったのだが、運悪く水曜日定休とのこと。
翌 8月1日(木)も、今からではリスケジュールできない予定が入っていたので、やむを得ず「明日」の30日(火)の一番遅い枠で押さえることに。
俺が無理を言って出張を午前中で切り上げて帰宅することで段取りがついた。
次は、動物病院に電話をして事の顛末を説明し、最後の診断と「エンゼルケア」の段取り。
エンゼルケアとは、元々は人間の死後に亡骸をきれいにしたり死化粧をしたりする処置のことで、最近は犬や猫などのペットにも施してもらえるようになった。
ポメラニアン真熊の際も同じようにお願いした。
通販で購入した小倅用オムツの段ボールを加工して、そこへ寿喜を横たわっていたベッドごとそのままの形で収容してタクシーに乗ったそうな。
全身を伸ばしたままで硬直が始まっていたので、いつものキャリーには収まらなかったのだ。
院長先生と話し、1時間以上を要するエンゼルケアの間に嫁女房だけ帰宅し ───
今度は自転車に乗り替えてホームセンターやショッピングモールをハシゴ。
翌日の俺の帰宅まで寿喜の体が痛まないよう、保冷剤などで冷やすための発泡スチロール製の箱や、棺に入れる御花や寿喜の好きだった食べ物、遺影用の写真立てなどを探し回っていたらしい。
あちこちを奔走している間に寿喜のエンゼルケアが終わったので、再びタクシーで引き取りに。
石像猫にいぼんのときも、ポメラニアン真熊のときもそうだったのだが、末期の動物たちはかなりの悪臭を、とくに口から発してしまう。
それが顔回りを中心に体臭として纏ってしまう。
元気な頃はそんな臭さはなかっただけに、どうしてもこの臭いを落としてあげたくてエンゼルケアをお願いしたのだが、期待どおり寿喜から悪臭は消えていつものニオイに戻ってくれていた。
また、犬や猫は死ぬと目が開いてしまうそうで、エンゼルケアでは瞼をボンドで付けてしまう。
真熊の際、このボンド跡が気になって不憫に見えてしまったので、今回はそれはせずに半開きでもいいから少しでも瞼が閉じればとテープでそっと止めるだけにしてもらった。
こうして、悪臭が消えてきれいな体にしてもらって、再び帰宅した寿喜。
にいぼんの闘病中に底冷え対策として購入していたIKEAの人形用ベッドを使って祭壇を準備。
思えば真熊のときも同じことをしたな。
ここまでの作業を、ちゃんと寿喜と向き合って悲しむ余裕すらないスケジュール感でやり遂げてくれた嫁女房。
気が張っていたこともあるのだろう。
小倅の保育園のお迎えもあるし、小童がグズり出したら・・・・といったリスクも感じながらで。
明け方、静かに息を引き取っていた寿喜に16年間を労うクリックを
コメント
ことちゃんの身体を綺麗にしてもらい、リボンまでつけて貰って。
これだけやる事があり、子どもも居てとなるとかなり大変でしたよね。
嫁女房さんに感謝ですね!
ことちゃん、嫁女房さんには精一杯甘えたから最期は局長さんの隣でと思ったのかな。
コトちゃん綺麗にしてもらったんですね。大事にしてもらって幸せにゃんこちゃんでした。
嫁女房さんも気丈にマルチタスクをこなされて、さすが局長さんの奥様ですね。
愛情の深さにリスペクトしかありません。
今はそういうケアがあるんですね。
コトちゃん、きれいにしてもらってよかったね。
嫁女房さん、がんばりましたね。
やることがあって動いていた方が返ってよかったかもしれませんね。
すごく大変だったでしょうけど。
局長さんが出張先から戻って来られて本当によかったです。
地震大丈夫でしたか?
地震のことも考えて建てた新居とはいえ、かなり揺れたのでは?
何も被害が出ていないといいですが。
寿喜君、大好きな嫁女房さんに感謝していますね。姿は見えないですけど嫁女房さんの側で、ありがとニャ!と言ってますね。